コロナ禍を経てますます需要が高まったネットショッピングは、小売業のビジネス成長に欠かせない販売チャネルとなっています。
Google Cloud では、オンラインショップでの収益拡大をサポートするいくつかの機能を提供しています。
e コマースプラットフォーム
オンラインショッピングのプラットフォームで大切なことは、信頼性とスケーラビリティと操作性の高さです。
Google Cloud では、その全てを満たす e コマースのプラットフォームを提供しています。
新たなプラットフォームへと移行することで、パフォーマンスと顧客満足度の両方の向上が期待できるでしょう。
小売業向けの API 管理
販売システムと集客メディアなどのチャネルの統合には、 API 管理プラットフォーム「Apigee」が利用できます。
API 公開によって外部のアプリケーションと連携しやすくすることで、機能拡充や利便性の向上が実現できます。
商品検索ソリューション
ネットショッピングでエンゲージメントを高めるためには、検索履歴や購入履歴に基づくレコメンデーション機能が欠かせません。
Google Cloud では、訪問者 1 人ひとりにパーソナライズされたレコメンド機能を提供するソリューションが提供されています。
そのソリューションとして選ばれたのが「 Recommendations AI 」です。
これは、機械学習を活用してパーソナライズされた商品レコメンデーションを取得する API です。
「あなたへのおすすめ」「よく一緒に購入されている商品」「関連商品のおすすめ」などのモデルがあり、コンバージョン率、クリック率、および収益の最適化などのビジネス目標に合わせてカスタマイズすることもできます。
同社では Recommendations AI の導入によって 30% のクリック率増加、平均注文額は 2% の増加という結果を出しています。
ビッグデータの活用
新たな商品の開発からマーケティング、質の高いサービスの実現など、あらゆる目的で活用されるビッグデータ。
Google Cloud には、あらゆるタイプのデータを簡単に収集・分析・活用できるソリューションが用意されています。
最先端のデータウェアハウス
ビッグデータを適切に処理・活用するためには、分析に最適化された状態でデータを保存することが大切です。
Google Cloud で提供される小売業向けのデータ分析ニーズに応えたデータウェアハウスを活用することで、ビジネスをシームレスに拡大できるようになるでしょう。
Looker による小売分析
「 Looker 」とは、データの安全性を保ちながら素早い分析ができる BI です。
分析機能のほか、ワークフローの統合、カスタムデータアプリに至るまで、小売業者が必要とする数多くの機能を提供しています。
収益の増加や CLTV の向上、運用の合理化に役立てられます。
【事例】セブンイレブン・ジャパン
ビッグデータの活用ソリューションとして Google Cloud を活用した事例を紹介します。
全国各地にコンビニエンスストアを展開するセブンイレブン・ジャパンでは、IT 戦略を支えるデジタルデータ基盤「セブンセントラル」を Google Cloud 上に構築しています。
今回のプロジェクトは、システムの複雑化・レガシー化という課題を抱えていた同社が、そのソリューションとして各店舗や本部、社外の既存システム内に散在している各種データをクラウドに集約し、店舗の状況をリアルタイムに把握できるようにする。というものでした。
そのクラウド基盤に Google Cloud を選択した理由は、ビッグデータ関連サービスへの期待と、将来に向けた拡張性を見据えてとのこと。
具体的には、商品購入から数分でデータをクラウド上に集約する「ストリーミング分析ソリューション」、本部・加盟店・パートナーがデータを自在に活用できる環境の構築のために「 Apigee 」や「 BigQuery 」などの Google Cloud サービスを活用しています。
このような Google Cloud を基盤とした環境構築により、ユーザーが商品を購入後、セブンセントラルがそのデータを活用できるようになるまでの時間はわずか 1 分以内となっています。(これは当初の目標 60 分を大幅に上回る驚異的なパフォーマンスでした)