エネルギー業界向け Google Cloud ソリューション徹底解説

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こんにちは、クラウドエース編集部です。

世界的に脱炭素や再生可能エネルギーが推進されている現在、エネルギー業界では電気自動車やソーラーパネル、スマートメーターなど、新たな技術・製品の開発・普及が急務となっています。

今回は、このようなエネルギー業界のモダナイゼーションに役立つ Google Cloud のさまざまなソリューションを紹介します。

社内システムの刷新


新たな時代に対応したサービスを提供するためには、社内システムの刷新も必要です。
ここでは、あらゆる部門の業務効率向上に役立つ Google Cloud の製品を紹介します。

ハイブリッドクラウドによる開発の加速

「 Anthos 」はオンプレミス環境とクラウド環境で同等の操作性を実現するプラットフォームです。
これを利用することで、電力会社の DX 化に必要なさまざまな機能・アプリケーションをスピーディに開発できます。

「 Google Workspace 」による共同作業

グループウェア「 Google Workspace 」を利用すれば、本社や支社、そして現場ラインなど、離れた場所での共同作業をシームレスに実現できます。
部門を問わず、業務効率の大きな向上を実現できるでしょう。

Google Cloud での EPR システム「 SAP 」

EPR システムを「 SAP 」 に移行することで、あらゆるデータをリアルタイムに共有できるようになります
社内業務を横断的に管理することで、部門間の連携強化を実現し、生産性の向上が期待できます。

アプリケーションの移行

オンプレミス環境でのシステム運用において、管理に手間がかかると感じたことがある人も多いかもしれません。
各アプリケーションをクラウド移行することで、一元管理とパフォーマンスと費用の最適化を実現できます。

【事例】Standard Industries

(画像は Google Cloud 公式ブログ より)

屋根材・防水材から、ソーラーソリューション、不動産まで多岐にわたりグローバルに事業展開している「 Standard Industries 」は、業務効率化を目的に Google Cloud を導入しています。

事業が多様で複雑な同社は、あらゆるデータが各所に分散しているという課題がありました。製造からサプライチェーン、販売までの情報を一元化することを目的に、社内のインフラを Google Cloud に移行することを決めました。

Google Cloud の導入の結果、各事業のデータが一箇所に集約され、社員は必要なデータにすぐにアクセス・利用できるようになったとのこと。さらに同社は、機械学習ツール「Cloud AutoML 」も導入し、顧客の需要や出荷ニーズ、商品価格の予測も行っています。分析を自動化することにより、データサイエンティストはより高度な機械学習の開発に専念できるようになり、エンジニアはコード執筆に集中できるようになったとのことです。そのほか、データに裏打ちされた意思決定をスムーズに行えるようになることで、一部の従業員の生産性は最大 25% 向上したとのこと。

同社は今後、Google Cloud を活用してより正確な製造予測を実現できるモデルを構築して、顧客に対してパーソナライズされたサービスを提供する予定とのことです。

AI を活用したソリューションと分析

ユーザーとのコミュニケーションの最適化、スマートファクトリーの実現、インフラの保守やメンテナンスの自動化など、データを活用することで、エネルギー業界のあらゆる業務の効率化が実現できます。
ここでは、AI を活用した Google Cloud のソリューションを紹介します。

Visual Inspection AI

「 Visual Inspection AI」では、工場での目視検査を AI により自動化できます。
検査時間を短縮しながら、同時に安全性、効率性、精度の向上を実現しましょう。

エネルギー会社や公益事業会社向けのデータ分析

「 BigQuery 」は、サーバーレスなスケーラビリティの高いデータウェアハウスです。
データから新しいインサイトを得ることで、すばやく適切なビジネスの決断を下せるようになります。

Procurement DocAI

「 Procurement DocAI 」は、請求書や領収書などの非構造データを構造データに簡単に変換します。
これを導入することで、事務作業の効率化やカスタマーエクスペリエンスの向上に繋げられるでしょう。

【事例】Hafslund

ノルウェー最大の電力会社「 Hafslund 」は、国の新たな規制に対応するインフラストラクチャの構築のためにGoogle Cloudを採用しました。

同国では、1 時間ごとに電力を自動検針し、消費者の節約と送電網のエネルギーの効率化を実現する「スマートメーター」の各家庭への設置が新たに義務付けられました。

同国最大の電力ネットワークを所有する同社は、この規制に対応するためにデータ分析とインフラに関するシステムを刷新することにしました。各家庭から送られてくる電力の使用状況についての大量のデータを追跡、分析する仕組み作りが必要となったのです。

同社は、このような新たなシステム構築の基盤として「 BigQuery 」の導入を決定しました。決め手は、ストリームデータを直接扱えること、追加のストレージや毎時のバッチ転送が必要ないこと、マネージドサービスであること、高いパフォーマンスと信頼性を確保できることだったとのこと。

導入の結果、同社はネットワークからのすべてのデータを BigQuery 上に集約することに成功しています。電気メーターの読み取り値だけでなく、すべての構造データを BigQuery に送る仕組みとすることで、このデータを使って電気メータの健全性を確認できるようになったそう。

同社は今後、データ処理サービス「 Data Flow 」も導入して、ユーザー向けにリアルタイムのダッシュボードを作成し、いつでもどこでもメーターの最新の測定値を確認できるサービスの提供を予定しています。

顧客満足度向上とイノベーションの強化

Google Cloud により顧客向けのあらゆるサービスをデジタル化することで、より快適なユーザーエクスペリエンスを提供できます。
ここでは、顧客満足度の向上に繋がるプロダクトを紹介します。

Contact Center AI

「 Contact Center AI 」では、AI が顧客との自然な対話を行ってくれます。
これにより、人間のスタッフはより重要度の高い問題に集中して対処できるようになるでしょう。

HPC による研究開発の加速

膨大なデータ処理や複雑な計算を高速で行うハイパフォーマンスコンピューティング( HPC )は、新たなシステムやサービスの研究開発に役立ちます。
複雑なシミュレーションの実施、イノベーションに結び付く新たなインサイトの入手、設計プロセスをスピーディに行うことが可能になります。

Google Sunroof

太陽光パネルの有効性を検証したい場合には「 Google Sunroof 」が便利です。
自宅の屋根に当たる太陽光の年間量を計算し、ソーラーパネルの節約効果や設置要件の見積もりを簡単に出せます。

Google Earth Engine API

「 Google Earth Engine API 」は、大量の衛星画像を解析・利用できるプラットフォームです。
クラウド上で大量のオープンな衛星データを解析することで、地球規模の課題の取り組みに役立てられます。

【事例】SunPower

太陽光発電に関連するさまざまなプロダクトを開発している、アメリカの企業「 SunPower 」での Google Cloud の導入事例について見てみましょう。

サステナブルな社会の実現のために、世界中で太陽光発電の普及が促進されています。しかし、実際にソーラーパネルを家庭に導入するためのプロセスは、依然として複雑であることが多いです。

例えばソーラーパネルの購入希望者は、インターネット上で膨大な時間をかけて煙突や換気口、法律で定められた通路、屋根の各部の日照量などを調べる必要があります。また、実際にどれだけの、節約効果を得られるのかを把握することも困難です。

このような課題を解決するため、同社は Google Cloud を活用して、ソーラーパネルの購入希望者が数秒で自宅にあったモデルを作成できる「 Instant Design 」を開発しました。

具体的には「 Google Sunroof 」をデータベースとして利用することで、各家庭の屋根の日照量などを迅速に検証・分析し、簡単にモデルを生成できる仕組みを作りました。

さらに、このシステムの構築後は、Google Cloud の AI プラットフォームを活用して、 Web アプリケーションでも同じ機能を展開しています。

Google Cloud の活用により、ソーラーパネルの購入希望者は自宅に合ったデザインを数秒で作成することができるようになりました。ユーザーエクスペリエンスを大きく向上させることで、ソーラー発電への障壁を減らし、さらなる普及の促進に繋げられるでしょう。

まとめ

ここまで、エネルギー業界向け Google Cloud ソリューションについて解説してきました。この記事を参考に、エネルギー業界のイノベーションを実現するプロダクトの導入を検討してみてください。

また、Google Cloud 導入の際にはぜひクラウドエースにお気軽にご相談いただければと思います。
弊社のインサイドセールス部門がお客様のビジネスのご状況や、導入・検討のきっかけなどをヒアリングし、最適なご提案をさせていただくことも可能です。
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