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Google Workspace | 機能や特徴、料金プランを説明
こんにちは、クラウドエース編集部です。
ビデオチャットやワープロ、共有可能なカレンダーをはじめとして、オフィスワークに必要な様々な機能が提供されている「 Google Workspace 」。
テレワーク時代に必須と言える便利なアプリケーションが揃っています。
この記事では、Google Workspace の主要アプリケーションや料金、Microsoft 365 との違いについて、わかりやすく解説していきます。
目次
Google Workspace とは
Google Workspace とは、Google がクラウド上で提供するビジネス向けアプリケーションのセットです。
Microfsoft が提供する「 Office 」の Google 版とも言えるでしょう。
Google Workspace の大きな特徴は、高度なセキュリティと 99.9% の稼働率が保証されていること。
企業で利用するための必須条件となる、安全性の高さとスムーズな操作性が揃っていると言えます。
Google Workspace の主要アプリケーション
それでは、具体的な Google Workspace の主要アプリケーションについて、カテゴリ別に見ていきましょう。
Google Workspace のコミュニケーションツール
まずは、チーム内で役立つコミュニケーションツールについて紹介します。
内容 | 特徴 | |
---|---|---|
Gmail | 独自ドメインのメールサービス | ・高いセキュリティ性 ・ラベルによる管理や高性能な検索機能 |
Meet | ビデオチャット | ・最大 100 ユーザーまで参加可能 |
カレンダー | チームで共有できるオンラインのスケジュール | ・会議の招待や出欠確認、設備や備品、 会議室の予約機能も利用可能 |
Chat | テキストチャット | ・グループチャット対応 ・200 MB までのファイル添付が可能 |
ビデオやチャットなど、テレワークが浸透してきた現代に必須と言える機能が揃っていますね。
Google Workspace のワークツール
続いては、オフィスワークで活用できるツールについて見てみましょう。
内容 | 特徴 | |
---|---|---|
Google ドキュメント | ワープロアプリケーション | ・Word ファイルの編集と変換が可能 ・複数ユーザーとリアルタイムな共同編集が可能 |
Google スプレッドシート | 表計算アプリケーション | ・Excel ファイルの編集と変換が可能 ・複数ユーザーとリアルタイムな共同編集が可能 |
Google スライド | プレゼンテーションアプリケーション | ・Power Point ファイルの編集と変換が可能 ・複数ユーザーとリアルタイムな共同編集が可能 |
Google フォーム | アンケート作成 | ・専門知識なしで簡単にアンケートフォームを作成可能 |
Google サイト | サイト作成 | ・専門知識なしで簡単に Web サイトを作成可能 ・共有設定でアクセス制御が可能 |
どのアプリケーションもファイル間の互換性が高いことと、マルチデバイス対応でいつでも、どこからでも作業できることが大きな魅力となっています。
Google Workspace のストレージ
続いては、クラウド上でファイルを保管できる Google Workspace のストレージサービスについて見てみましょう。
内容 | 特徴 | |
---|---|---|
Google ドライブ | ファイルの保存・共有 | ・Word、Excel、Powerpoint など様々な画像・動画の保存が可能 |
共有ドライブに追加されたファイルはチームで共同所有でき、メンバー全員が常に最新のファイルにアクセスできます。
Google Workspace のセキュリティ・マネジメント
最後に、セキュリティ・マネジメントのためのアプリケーション・機能について紹介します。
内容 | 特徴 | |
---|---|---|
Valut | 情報ガバナンスと電子情報開示 | ・Google Workspace ユーザーのデータ保持、記録保持、検索、書き出しが可能 |
管理コンソール | Google Workspace のユーザー管理 | ・ユーザーアカウントの登録・停止・削除などが可能 |
エンドポイント管理 | Google Workspace のセキュリティ・デバイス・アプリの管理 | ・管理者による Google Workspace のセキュリティ管理が可能 |
堅牢なセキュリティを持ちながら、アカウント管理やデータの管理が直感的に容易に行えることは、Googe Workspace の魅力のひとつと言えるでしょう。
Google Workspace の料金プラン
Google Workspace には、無料プランと有料プランがあります。
有料プランはビジネス規模に応じて、以下の4つのプランが用意されています。
対象 | ユーザーあたりの月額料金 | 特徴 | |
---|---|---|---|
Business Starter | 小規模ビジネス | 673 円 | ・独自ドメインが利用可能になる |
Business Standard | 中規模ビジネス | 1,346 円 | ・ほぼ全ての基本的な機能が利用可能 |
Business Plus | アーカイブ付きプラン | 2,020 円 | ・高度なセキュリティ設定やエンドポイント管理が可能 |
Enterprise | 大企業 | 応相談 | ・コンプライアンスの制御機能(Vault、DLP、データ リージョン、エンタープライズ エンドポイント管理など) ・ノーコードでアプリ作成可能な App Sheet が利用可能 |
大企業向けのプランになるにつれ、各種アプリケーションの保存容量やビデオ会議への参加人数の上限、付帯サービスが増えます。
Google Workspace の無料版と有料版の違い
先述の通り、Google Workspace が提供する一部アプリケーションは、無料で使うことも可能です。
しかし、無料版と有料版では利用できる容量・機能が異なります。
Google Workspace の代表的なアプリケーションの無料版と有料版での利用可能範囲の違いは以下の通りです。
無料版 | 有料版 | 有料版の備考 | |
---|---|---|---|
Gmail | ・独自ドメイン利用不可 ・上限 15GB |
・独自ドメイン設定可能 ・広告掲載なし |
Business Plus 以上のプランで eDiscovery、データ保持機能が付帯 Enterprise は S/MIME 暗号化機能が付帯 |
Meet | 参加者 3 人以上の会議は 1 時間まで | 参加者 3 人以上の会議も無制限で利用可能 | Business Standardの場合は最大150名、Business Plus、Enterprise の場合は最大500名参加可能。 Business Standard 以上のプランで録画機能、ノイズキャンセリング、ブレイクアウトルーム機能、アンケート&Q&A機能等が付帯。 Business Plus 以上のプランで出欠状況の確認機能が付帯。 Enterprise はドメイン内ライブストリーミング機能が付帯。 |
Chat | 右記機能が利用不可 | ・外部ユーザーの参加 ・メッセージの編集や削除 ・bot の利用 |
Business Standard 以上のプランで、スレッド形式のチャットルームや、ゲストアクセスが可能なチャットルームなど高機能なチャットルームの作成が可能。 |
Googleドライブ | 上限 15GB | プランによって1ユーザあたり30GB〜 | Business Starter は30GB(1ユーザあたり)、Business Standard は2TB、Business Plus は5TB、Enterprise は必要に応じて拡張可能 |
Google サイト | 独自ドメイン利用不可 | ・独自ドメイン設定可能 ・SSL 証明書の付与 |
– |
容量や利用人数の制限なく Google Workspace を活用したい場合には、有料版を導入すべきと言えるでしょう。
Google Workspace と Microsoft 365 の比較
最後に、Google Workspace と比較されることの多い、Microsoft 365 との違いについて見てみましょう。
両者ではそれぞれ同じ機能を持つアプリケーションが提供されています。上で紹介した Google Workspace の各アプリケーションに対応する、Microsoft 365 のアプリケーション名称は、以下の通りです。
Google Workspace | Microsoft 365 | |
---|---|---|
メール | Gmail | Outlook |
web会議 | Meet | Teams |
スケジュール管理 | カレンダー | Outlook |
チャット | Chat | Teams |
文書作成 | ドキュメント | Word |
表計算ソフト | スプレッドシート | Excel |
資料作成 | スライド | PowerPoint |
フォーム作成 | フォーム | Forms |
サイト作成 | Googleサイト | SharePoint |
ストレージ | ドライブ | OneDrive |
また、料金形態についても同様に、以下のように導入企業の規模別にプランが分けられています。
サービス | プラン | ユーザーあたりの月額料金 | |
---|---|---|---|
小規模ビジネス | Google Workspace | Business Starter | 673 円 |
Microsoft 365 | Business Basic | 650 円 | |
中規模ビジネス | Google Workspace | Business Standard | 1,346 円 |
Microsoft 365 | 1,360 円 | ||
大規模ビジネス | Google Workspace | Business Plus | 2,020 円 |
Microsoft 365 | 2,390 円 | ||
大企業向け | Google Workspace | Enterprise | 応相談 |
Microsoft 365 | E3/E5 | 3,910 円/6,200 円 |
料金表を見ると、企業規模が大きくなるに従って、Google Workspace の方がよりお得に使えることがわかります。
まとめ
ここまで、Google Workspace の各アプリケーションや特徴について紹介してきました。この記事を参考に、便利な機能が揃う Google Workspace の導入を検討してみてください。
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