【速報まとめ】Google Cloud Next Tokyo ’26 基調講演 Day 1

【速報まとめ】Google Cloud Next Tokyo ’26 基調講演 Day 1

こんにちは、クラウドエースの村田と小勝です。2026年7月30日、Google Cloud Next Tokyo ’26の1日目が開催されました。本稿では、Gemini Enterpriseを中核としたエージェント時代のフルスタックから、顧客事例、Workspaceの進化、セキュリティまでを速報レポートとしてお届けします。

1日目はビジョン「AIの力でともに創ろう ワクワクする日本の未来を」を起点に、現場へ埋め込むエージェントと業務再設計の重要性を示されました。続くパートではGemini EnterpriseとAgent Platform、日本企業の導入事例、Google Workspaceのエージェンティック化、そしてAI Threat Defenseが紹介されました。

ビジョンと日本市場の現実

オープニングとビジョン

基調講演では、AIのビジネス活用への挑戦を振り返ったうえで、ビジョン「AIの力でともに創ろう ワクワクする日本の未来を」が示されました。

  • 産業革命期の電気導入をたとえに、中央の大きなシステム置換だけでは生産性が爆発的に向上しない点を説明
  • エージェントを現場業務に埋め込み、仕事の流れを再設計することが鍵だと位置づけ
  • 生成AI登場から数年で、かつての30年より早い変化が訪れるとの認識を共有

グローバルと日本のAI活用ギャップ

グローバルではGoogle Cloud顧客の約75%がビジネス推進にAIを活用している一方で、日本市場については独自調査の結果が共有されました。

  • グローバルのGoogle Cloud顧客のうち約75%がすでにAIを活用
  • 日本調査ではAIエージェント未活用が約70%
  • AI利用者の約半数が会社非公認のシャドーAIを利用(約49.8%)
  • 労働人口減少下では暗黙知を企業価値へ転換するAI活用が不可欠との問題提起

フルスタックAIの全体像

チップからアプリケーションまでを自社で開発・運用するフルスタックAIの構成が示されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • TPUをはじめとするAI向けインフラ層
  • フロンティアモデルとエージェンティックデータ基盤
  • 防御、エージェントプラットフォーム、専門エージェント/アプリまでの連携
  • 学習用と推論用など、用途に応じたTPU(例: TPU 8t / 8i)の紹介

提供状況: 発表

Gemini Enterpriseの中核と顧客事例

Gemini Enterpriseの位置づけ

統合AIフルスタックの中心としてGemini Enterpriseが紹介されました。ビジネス変革を目指す企業向けのエージェントプラットフォームであり、働く人が使うAI/エージェントのインターフェースでもあります。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 散在データをコンテキスト/インテリジェンスへ変換
  • 自動化されたエージェントとの組み合わせで価値創造
  • シンプル・安全・費用対効果を訴求

提供状況: 一般提供

日立製作所・FANUCの活用

日立製作所は働き方変革の実践、FANUCは産業用ロボティクスのAIエージェントシステム構築例として紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 日立製作所: 自らカスタマーゼロとなり社内ノウハウを顧客へ還元
  • FANUC: 人の指示で複数ロボットが連携する高度自動化
  • オフィス業務から製造現場までGemini Enterpriseの適用範囲を示す

提供状況: 一般提供

NTTデータとのパートナーシップとClient Zero

NTTデータはGemini EnterpriseとGoogle Workspaceを活用し、エージェンティック企業への進化を目指すパートナーシップを紹介しました。Client Zeroの取り組みが強調されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 2026年6月にGoogle Cloudとの包括契約を締結したと説明
  • 決め手はエージェンティック・ワークプレイス構想、セキュリティ/ガバナンス、顧客要望の増加
  • チャット型AIから自律型AIエージェント/デジタルワーカー主導の業務プロセスへ進化する方針

提供状況: 一般提供

SOMPO AIエージェント(損保ジャパン)

損保グループは汎用型AIとしてGemini Enterpriseを採用し、グループ全社員約3.4万人へ「SOMPO AIエージェント」として提供している事例が紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • NotebookLMとの相性を重視して選定
  • 会議音声の自動投入や公式Notebook、市民開発エージェントを展開
  • 導入半年でWAUが80%超、部長以上のマネジメント層はWAU 98%

提供状況: 一般提供

Sky株式会社の全社導入とエージェント量産

SKYは処理精度と検索・ガバナンスを決め手にGemini Enterpriseを全社導入し、短期間で大量のエージェントが自発的に作成されたと報告しました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 全AIリクエスト数が1日あたり約1.5万回から約3万回へ(約2倍)
  • 導入5ヶ月で約2万エージェントを達成
  • 複合プロンプトが約48%を占め、個別業務へのチューニングが進む
  • 暗黙知やローカルデータの可視化という副次効果

提供状況: 一般提供

Square Enixのマルチモーダル活用

Square Enixは画面と音声を理解して動くマルチモーダルAIを重視し、Gemini Enterprise Agent Platformを採用した取り組みを紹介しました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • プレイヤー体験: DQX向け対話型AIバディ「おしゃべりスラミィ」
  • 開発現場: 画面を見てコントローラー操作する自動プレイ/QA支援
  • クリエイターが創造性の高い作業に集中できる環境づくりを目指す

提供状況: 一般提供

Gemini EnterpriseアプリとAgent Platformの進化

Gemini Sparkとアプリ機能

指示型から委任型への移行を支えるパーソナル・スーパーエージェント「Gemini Spark」や、Skills、Projects、Canvas、Agent Designer、モバイルアプリなどが紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • Gemini SparkはEnterpriseとWorkspace双方で利用可能
  • Skillsで繰り返しタスクを標準化・共有
  • Projectsでファイルや会話履歴を1つの場所に集約
  • コネクタ&MCPサーバーで、外部システムのデータをリアルタイムに連携し、多様な外部アプリと簡単に接続
  • CanvasによりGoogle WorkspaceやMicrosoft 365のファイルを素早く作成・編集できます
  • Agent Designerでコードなしにエージェントを作成・テスト・公開
  • モバイルでもブラウザ版と同等の機能を提供

提供状況: 発表

Google Antigravityの統合

エージェントファーストの開発プラットフォーム Google Antigravity が、Gemini Enterpriseライセンスに利用枠として含まれることが発表されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • ソフトウェア開発ライフサイクル向けのエージェントファースト基盤
  • 利用状況を管理コンソールから一元管理
  • トークン消費の暴走リスク軽減とクォータの公平な配分を意図

提供状況: 発表

日本リージョン対応

Gemini Enterpriseアプリの日本リージョン対応が発表され、許可リスト(allowlist)対象のお客様から順次利用できると説明されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 日本リージョンへの完全対応を強調
  • 厳格な規制下でも利用しやすい選択肢として位置づけ

提供状況: プレビュー

Geminiモデルラインナップと日本リージョン推論

Gemini 3.5 / 3.6系のモデルラインナップが紹介され、Gemini 3.5 Flashの日本リージョン対応も発表されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • Gemini 3.5 Flash: スピードと低コスト
  • Gemini 3.5 Flash Lite: 高速・コスト効率
  • Gemini 3.6 Flash: マルチモーダル性能の基幹モデル
  • Gemini 3.5 Pro: エージェンティックコーディング向けに最適化

提供状況: 発表

Gemini Omni Flash

基調講演では、生成メディアモデルとして Gemini Omni Flash(プレビュー)が紹介されました。動画をはじめとする多様な入力からコンテンツを創作できる点が強調され、Nano Banana と同様の自然言語による編集機能にも言及されています。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 物理世界のシミュレーション
  • ネイティブなマルチモーダル処理
  • 対話型のビデオ編集

提供状況: プレビュー

Model Garden

Model Garden では、Gemini など Google 独自モデルに加え、Anthropic や Meta Llama などサードパーティ/オープンモデルもワンクリックでデプロイできる構成が示されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • Google 独自モデルとサードパーティモデル、オープンモデルをModel Garden上で選択可能
  • ワンクリックでのデプロイを訴求
  • Anthropic や Meta Llama などオープンエコシステムもカバー

提供状況: 一般提供

Agent Platformの拡張・ガバナンス・最適化

Gemini Enterprise Agent Platformの一般提供と、開発・拡張・ガバナンス・最適化の機能群が紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • ADKなどローコードからフルコードまでの開発選択肢
  • エージェントアイデンティティ、レジストリ、ゲートウェイによるガバナンス
  • 負荷試験や継続改善(フライホイール)などの運用機能
  • AlphaEvolveなど高度な最適化エージェントにも言及

提供状況: 一般提供

Gemini Enterprise for Customer Experience

カスタマージャーニーをエンドツーエンドで支える Gemini Enterprise for Customer Experience が紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 単体ソリューションの寄せ集めではなく統合スイートとして訴求
  • 食品注文や自動車業界向けなど、すぐ使えるエージェント例
  • 有人対応の強化と業務パフォーマンス可視化にも言及

提供状況: 発表

Google Workspaceのエージェンティック化

Sheets canvas

スプレッドシート上にオンデマンドでミニアプリやダッシュボードを構築・共有できる Sheets canvas が紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 静的なグリッドからインタラクティブなUIへ
  • リアルタイム共同編集がそのまま使える
  • 日本語を含む多言語対応は今年後半予定との説明

提供状況: 発表

Gemini 3.5 Live Translate

会議のライブ翻訳 Gemini 3.5 Live Translate が紹介され、Google Meetへの導入が今年後半予定と説明されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 70以上の言語に対応
  • 2000以上の言語組み合わせで会話を実現
  • 言語の壁を超えたコラボレーションを支援

提供状況: 発表

AIコントロールセンターと移行の高速化

企業データにアクセスするAIエージェントを管理するAIコントロールセンターや、Microsoft 365からの移行の高速化が紹介されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • Microsoft 365からの移行が最大5倍速くなるとの説明
  • Data Importでメール/ファイル/チャットを管理コンソールから移行
  • 追加ソフトウェアや追加費用が不要である点を強調

提供状況: 発表

セキュリティとクロージング

AI Threat DefenseとCodeMender

AIによる脅威の加速に対し、自律的に守る Google AI Threat Defense が紹介されました。中核エージェントとしてCodeMenderがプレビュー提供されています。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 脆弱性発見から悪用までの時間が短くなっている状況を背景に、AIで対抗する必要性を説明
  • Google自身の運用でも脅威対応時間を90%以上短縮した事例に言及
  • 準備・スキャン・修復・監視のサイクルで脆弱性管理を再発明
  • CodeMenderがソフトウェア脆弱性を自動検出・修正

提供状況: プレビュー

無償セキュリティアセスメントと資格キャンペーン

AI Threat Defenseを活用したセキュリティアセスメントの年内限定無償提供や、Next Tokyo開催記念の認定資格受講料50%割引が案内されました。

主な特徴としては以下のとおりです。

  • 国内ローンチパートナー例としてNTTデータ、NEC、日立、富士通などに言及
  • アセスメント詳細は担当窓口へ問い合わせ
  • 認定資格受講料50%割引キャンペーンを実施

提供状況: 発表

Google Cloud Next Tokyo ’26の基調講演 Day 1を振り返る(まとめ)

Google Cloud Next Tokyo ’26 基調講演 Day 1では、ビジョン提示からGemini Enterpriseを軸としたエージェント時代の実践、日本企業の導入成果、Workspaceのエージェンティック化、そしてAI Threat Defenseまでが一気通貫で示されました。

特に、現場へ埋め込むエージェントと業務再設計というメッセージと、導入企業の具体数値(WAUやエージェント数など)がセットで語られた点が印象的でした。製品の提供条件やリージョン可否は、公開情報で改めてご確認ください。

※Google Cloud、Google Workspace、Gemini 3.5 Pro、Gemini 3.5 Flash、Gemini 3.5 Flash Lite、Gemini 3.6 Flash、Gemini Omni Flash、Vertex AI、Google、Gemini、Vertex AI Model Garden、Vertex AI Grounding、Vertex AI Agent Engine、Google Agentspace、Vertex AI Search for Commerce、Customer Engagement Suite with Google AI、Gemini Deep Research、Google Meet、Google Distributed Cloud Air-GappedはGoogle LLCの商標です。

※この記事は迅速な情報提供を重視し、速報として掲載しております。もし記事内に誤りがございましたら、後日訂正いたします。