
徳島大学 x クラウドエース NotebookLM ワークショップ レポート 〜GoogleのAI技術がもたらす学習と研究スタイルの革新〜
こんにちは、クラウドエース株式会社カスタマーサクセスの鈴木です。
本記事では、2025年5月29日(木)に国立大学法人徳島大学(以下、徳島大学)にて開催した「NotebookLM ワークショップ」の様子をレポートします。
今回のワークショップは、徳島大学の教職員と学生の方々を対象に、Googleの最新AIツール「NotebookLM」の活用法を体験していただくことを目的に、徳島大学とクラウドエース株式会社の共催にて実現しました。
当日は、イノベーションを推進する学生や教職員を中心に23名が参加。自らの研究やプロジェクトにAIをどう活かすか、活発な議論とアイデア創出がなされる、熱気あふれる3時間となりました。
イベント実施の背景と目的
徳島大学には、高等教育研究センター 学修支援部門 創新教育推進班(イノベーションプラザ)が設置されており、今までにない新しいアイデアを生み出し、社会の様々な課題を解決できる真のイノベーション人材を育成することを目指しています。学生は、アイデア創出から自主的プロジェクト活動による実践活動、そして、社会実装も目標に活動をしています。
今回のワークショップで使用したNotebookLMは、GoogleのAIノートツールです。大量の資料をアップロードするだけで、内容の要約、質問応答、関連情報の抽出などを手軽に行うことができます。論文やデータ分析にかかる時間を大幅に削減し、より深く研究に取り組んだり、新しい視点を発見したりすることが期待できます。
学内のイノベーションを牽引する「創新教育推進班」の教職員、および関連プロジェクトに参画する学生の皆さんに、NotebookLMを活用した新たな学習・研究スタイルを体感していただくため、今回のワークショップを企画しました。
ワークショップ当日の様子
ワークショップは、クラウドエースのカスタマーエンジニアである吉村 恒平が講師を務め、以下の二部構成で進行しました。
第一部:NotebookLMの可能性に触れる(座学・ハンズオン)
まず、座学形式で「生成AIとは何か」という基礎から、Googleの大規模言語モデル「Gemini」、そして本日の主役である「NotebookLM」の特長までを解説。論文読解やアイデア出しといった具体的な活用事例を交えながら、そのポテンシャルを伝えました。
続くハンズオンでは、参加者の皆さんにとって身近な「徳島大学のシラバス」を各自のNotebookLMにアップロード。「特定のキーワードが含まれる授業を一覧化して」「この授業の履修に必要な前提知識は?」といった質問を投げかけることで、AIが自分の用意した資料に基づいて的確に回答する、NotebookLMならではの体験をしていただきました。
第二部:アイデアを形に(グループワーク・発表会)
後半は、「自分たちの研究やプロジェクトでNotebookLMをどう使えるか?」をテーマに、グループワークを実施。各チームがそれぞれの活動に沿った具体的な活用アイデアを出し合いました。
発表会では、各チームからユニークで実践的なアイデアが次々と飛び出しました。(一部抜粋)
- 鳥人間プロジェクトチーム(最優秀賞)
複数の設計担当者間の意見(同じ部分、対立する部分)をNotebookLMで可視化し、建設的な議論を促進する「話し合いの補助」として活用するアイデアを発表。合意形成のプロセスを効率化する着眼点が高く評価され、見事、最優秀賞に輝きました。副賞としてオリジナルサウナハットが贈呈されました。 - ロボコンプロジェクトチーム
分厚いコンピューターの説明書を丸ごと読み込ませ、専門の電装プログラム担当が不在のときでも、機体設計班がトラブルシューティングできる「対話型マニュアル」としての活用法を提案。 - ゲームクリエイトプロジェクトチーム
過去1年間の個人の振り返りシートを読み込ませ、自身の成長(プラス面)と課題(マイナス面)を客観的に分析・点数化するという、ユニークな自己評価手法を発表しました。
参加者の声:満足度4.7、今後の活用意欲は100%!
事後に実施したアンケートでは、ワークショップの満足度が5段階評価で平均4.7という非常に高い評価をいただきました。
さらに、「今後、ご自身の活動でNotebookLMを活用したいですか?」という質問には、100%の参加者が「非常にそう思う」「そう思う」と回答。参加者の皆さんの強い期待感がうかがえます。
記述式の感想では、以下のような声が多数寄せられました。(一部抜粋)
- 「論文の保管兼要約用に使えそうです!」
- 「ソースを自分で選出できる形のAIは新しい。GPT以外のAIの活用方法を教えて頂き、学習の幅が広がりました」
- 「今までChat(GPT)とCopilotを使ったことがあるが、明らかに異なり、もっと使いたいと思った」
- 「みなさんの活用方法を知ることができて、自分もこう使おう!というアイデアを得られました」
- 「自分たちの資料から第3の視点としてNotebookLMを利用できることがすごくためになりました」
- 「活用法は使用者次第なので可能性が無限大でワクワクがとまらない」
- 「黙々と取り組む内容だったが、全体的に明るい雰囲気で和気あいあいと進行いただいて楽しかった」
最後に
今回のワークショップは、徳島大学におけるGoogle Cloud活用の大きな可能性を示す、記念すべき第一歩となりました。参加された学生・教職員の皆さんの熱意と探究心に、私たち運営側も大きな刺激を受けました。
クラウドエースは今後も徳島大学との連携を深め、AIをはじめとする最新技術の活用を通じて、教育・研究活動の発展に貢献してまいります。
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