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BigQuery 新料金体系の要点まとめ
2023 年 3 月 29 日(現地時間)に開催された Google Data Cloud & AI Summit で、Google Cloud Platform のデータウェアハウスサービス「BigQuery」の新料金体系が発表されました。この変更は 2023 年 7 月 5 日から適用される予定です。
本記事では新料金体系の要点を簡潔にまとめて解説します。
新料金体系では、ストレージ料金が圧縮ストレージ (Compressed Storage) に移行され、圧縮後のデータ量に応じて課金されるようになります。ストレージ料金の単価は上昇しますが、4〜12 倍程度の圧縮率が予想されることから、通常のストレージ費用が大幅に軽減されることが期待できます。
また分析料金に関しては、従来の定額制が BigQuery Editions に変更となり、オンデマンド分析の料金が 25 % 値上げされる見込みとなっています。
BigQuery Editions には 3 つのプラン(Standard、 Enterprise、 Enterprise Plus)が用意され、それぞれのプランに応じた機能が利用可能となります。
- Standard プラン:最もシンプルで安価な設定となっており、PoC や開発環境、標準的なデータ分析に最適。
- Enterprise プラン:料金と機能のバランスが取れた設定となっており、本番環境や BigQuery ML、VPC Service Controls の利用が可能
- Enterprise Plus プラン:高機能でセキュリティや可用性が強化されたもので、顧客管理の暗号鍵(CMEK)や Assured Workload が利用可能
【BigQuery Editions のプラン】
※ BigQuery Editions の課金単位については正式発表待ち。us-central1 リージョンの料金
新料金体系への移行では、ワークロードに合わせたプラン選択やベースライン・上限値の設定によって、料金の最適化が可能です。また、BigQuery Editions のプランによって利用可能な機能が異なるため、慎重なプラン選択が必要です。
今回の料金体系変更は、ストレージ料金の削減や分析料金の自動スケーリングによる最適化が期待される一方で、プランごとの機能制限や料金見積もりの変更が必要となります。また、ワークロードに合わせたプラン選択やベースライン・上限値の設定によって、コストの最適化が可能です。
新料金体系の詳細についてはこちらの記事で解説しておりますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
『BigQuery の新料金体系の解説 どこよりも早くお届けします!』
https://cloud-ace.jp/column/detail407/
また、今後の新料金については公式ドキュメントにて発表される予定となっておりますので、ご参照いただければと思います。
https://cloud.google.com/bigquery/pricing#storage
新料金体系に関する不明点などがあれば、クラウドエースまでご相談いただけましたら幸いです。
クラウドエースお問い合わせ窓口
今後ともよろしくお願いいたします。
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