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【2021年最新版】 Google Workspace 最新情報
目次
こんにちは。クラウドエース編集部です。
Google Workspace はその名の通り Google が提供するグループウェアです。過去は「 G Suite 」というブランド名でしたが、去年の10月に突然のブランド名変更が発表されました。
2020年のブランド名の変更に伴いプランは細分化され、2021年には新しいエディションも新設されました。非常に早いスピードで Google Workspace は進化しているため、正しい情報の把握が追いついていない方も多いのではないでしょうか。
というわけで、本記事では、現状の Google Workspace の最新情報を整理し、改めて過去から現在への変更点を解説してみようと思います。
Google Workspace は情報共有とコラボレーション作業に特化したグループウェア
Google Workspace は Google が提供するグループウェアで、チームで業務を遂行するためのコラボレーションに特化したツール群です。また、 Google 特有の強力なAI・検索機能により、ユーザーは必要な情報にいつでも素早くアクセスすることができます。業務改善やテレワークの導入、あらゆるケースに対応することができるフレキシブルソリューションです。
使い慣れたアプリケーションとシンプルなUI
不思議なことにユーザーはすぐに Google Workspace のアプリケーションを使いこなしてしまいます。なぜなら、無料の Google アカウントを保持しているユーザーであれば、誰でも使ったことがあるアプリケーションだからです。 Gmail や Google ドライブは個人レベルで多くのユーザーに利用されるアプリケーションです。
Google は顧客のデータにアクセスしない
Google が公開しているホワイトペーパーにも記載されている通り、 Google Workspace を利用する顧客のデータは Google のものではありません。全ては顧客のデータです。 Google は顧客が Google Workspace で管理するデータをスキャンすることはありません。さらに、顧客がデータを削除した場合 Google は180日以内にデータをシステム上から削除します。
Google Workspace は用途に応じて様々なプランを提供
以下表の通り、 Google Workspace には様々なプランが存在します。ビジネス向けや教育用途、コラボレーション用途に特化したプランも存在します。 G Suite 時代と比較すると、Business プランが増加していることがわかります。
Enerprise については、 Standard と Plus の2つのプランに細分化されました。Business と Enterprise との違いは管理系の機能にあります。端末管理等、より高いセキュリティ要件が求められる場合は Enterprise のご利用を推奨しています。 Enerprise の詳細、及び価格については詳しく知りたい場合は Google Workspace の代理店に直接お問い合わせください。
プラン | ユーザー数上限 | 料金 | |
---|---|---|---|
Business | Starter | 300未満 | 680円 |
Standard | 300未満 | 1360円 | |
Plus | 300未満 | 2040円 | |
Enterprise | Standard | 上限なし | 要問合せ |
Plus | 上限なし | 要問合せ | |
Essentials | 上限なし | 要問合せ | |
Education | 上限なし | 要問合せ | |
Frontline | 上限なし | 要問合せ |
※料金は1ユーザー当たり月額
Essentials はコラボレーション業務に特化したエディション
Google Workspace Essentials は他の Google Workspace エディションとは用途が異なります。通常の Google Workspace エディションはメール、ストレージ、カレンダー等、業務全体を効率を上げるためのツールになっていますが、 Google Workspace Essentials はコラボレーション業務に特化したエディションになっています。そのため、コミュニケーション・ファイル共有・コラボレーション作業に特化したアプリケーションのみサポートしています。 Google Workspace Essentials について詳しく知りたい場合はコチラの記事をご参考ください。
新しいエディション Frontline も登場!!
2021年4月には新しい Google Workspace エディションも発表されました。その名も「 Google Workspace Frontline 」です。Google Workspace Frontline は現場の従業員と本社チームがより円滑にコラボレーションを行えるように Google が 2021年 4 月 1 日から提供を開始した新しいエディションです。 Google Workspace Frontline を利用することで、現場の従業員は必要な情報にさまざまなデバイスから安全にアクセスすることができます。 Google Workspace Frontline について詳しく知りたい場合はコチラの記事をご参考ください。
Business Plus 以下ではユーザー数に上限が発生!
今回の変更で重要なことの1つに、今まで G Suite にはユーザー数上限がなかったのが、 Business Plus 以下では300未満のユーザーしか契約できなくなったということが挙げられます。300以上のユーザーを抱えるドメインでは、必然的に Enterprise を利用するしかなくなってしまうため、負担が増加してしまうドメインも少なくないかもしれません。
なお、 Enterprise エディションについてはユーザー数の上限も下限もありませんので、1アカウントでも Enterprise を利用することは可能です。
Google Enterprise 以外は実質ストレージ無制限がサポート外に
G Suite | Google Workspace | |
---|---|---|
ストレージの上限 (ユーザー当たり) |
Basic:30GB Business:無制限 Enterprise:無制限 |
Business Starter:30GB Business Standard: 2TB Business Plus: 5TB Enterprise: 必要に応じて拡張可能 |
※ストレージとは、Google Drive や Gmail などの容量全体の合計を指します
G Suite から Google Workspace への重要な変化として、 Enterprise 以外ではストレージに上限が発生するということが挙げられます。
これまでは G Suite Business 以上のプランではストレージが無制限だったので、ユーザー当たり1360円という比較的安価で大容量のファイルを扱えることは Googleドライブ の大きなメリットの一つでした。
Business Standard/Plus では上限がそれぞれ 2TB/5TB で、小さい容量というわけではないですが、動画など大容量ファイルを扱う場合には、やはり Enterprise プランが必須のようです。Enterprise プランでは利用者が申請を行えば、容量を増やすことが可能です。
Google Workspace における AppSheet の位置付け
G Suite | Google Workspace | |
---|---|---|
AppSheetのアカウント | 別個にプラン選択が必要 | 別個にプラン選択が必要だが、Enterprise のみ、自動でProライセンス付与 |
Google が先日買収し、 サービスの一つとなった、 AppSheet。 ノーコードでアプリケーションを構築できる開発プラットフォームです。
AppSheet はその経緯上、 Google のサービスでありながら、別途課金プランの選択が必要でした。しかし現在は、Enterprise エディションのみ、自動的にProライセンスが付与されるようになるとのことです。
別個の課金が不要になるという点では、この変更は前向きなものと言えるでしょう。
AppSheet の詳細は、吉積コラボラボ で!
なお、 AppSheet の詳細については、弊社グループ会社の吉積情報株式会社が、 Google Workspace 専門メディア「吉積コラボラボ」をリリースしておりますので、こちらをご覧ください。
ユーザー向け機能についてはこれまで通り利用可能
高度なセキュリティ・管理系機能については、 Enterprise へのアップグレードが必要になりますが、ユーザー向けの機能については大きな変更はありません。これまで通り、以下のような Google Workspace のアプリケーションを利用することができます。
アプリケーション名 | 説明 |
---|---|
Gmail | Google が提供するメールアプリです。強力な検索機能で過去のメール履歴も簡単に掘り起こすことが可能です。 |
Google Meet | Google が提供するビデオ会議ツールです。セキュアな環境で安全かつ簡単にビデオ会議を利用できます。 |
Google Chat | Google が提供するチャットアプリです。ダイレクト メッセージからグループの会話まで柔軟かつ効率的なコラボレーションが可能になります。 |
Google カレンダー | Google が提供する予定管理アプリです。予定から Google Meet を開いたり、予定の参加者とファイルを共有したり、他のアプリケーションとの連携も簡単に行うことができます。 |
Google ドライブ | Google が提供するオンラインストレージです。写真や動画を始め、あらゆるファイルを保存でき、場所や端末を問わずアクセスが可能です。 |
Google ドキュメント | Google が提供する文書作成ツールです。ご利用のブラウザ上でドキュメント編集することが可能で、Micorosoft Wordのファイルとも高い互換性があります。複数のユーザーで一つのファイルを編集することが可能なため、リアルタイムに皆で協力して資料を作成することができます。 |
Google スプレッドシート | Google が提供する表計算ツールです。ドキュメントと同様にブラウザ上からシートを管理することができ、Micorosoft Wordのファイルとも高い互換性があります。複数のユーザーで一つのファイルを編集することが可能なため、リアルタイムに皆で協力して資料を作成することができます。 |
Google スライド | Google が提供するプレゼンテーション資料の作成ツールです。ドキュメントやスプレッドシートと同様に複数のユーザーで一つのファイルを編集することが可能なため、リアルタイムに皆で協力して資料を作成することができます。 |
Google サイト | Google が提供するWebサイト作成ツールです。直感的な操作で簡単にサイトを作成できます。社内外に公開するwebサイトを簡単に作成することができます。 |
Google フォーム | Google が提供するフォーム作成ツールです。操作も簡単で、簡易なアンケートフォームなどは即座に作成できます。社内アンケートや外部セミナー向けのアンケート等、様々な用途で利用可能です。 |
なお、 Google Meet については、今回の変更に伴うものかは分かりませんが、情報を見るとアップデートが予定されているようです。そちらについては、今後の記事で解説する予定です。
セキュリティなどについても、一定以上のレベルを保ちつつ、プランに応じてさらに高度な機能が提供されるという、今までとほぼ同様のものとなっています。
G Suite と Google Workspace の違いまとめ
ここまで説明してきた G Suite から Google Workspace へのリニューアルにおける変更点をまとめると以下の通りです。複雑になったという見方もありますが、逆に言えば様々な用途に応じてプランを選べるようになったとも言えます。
G Suite | Google Workspace | 変更点 | |
---|---|---|---|
プラン | Basic Business Enterprise |
Business Starter Business Standard Business Plus Enterprise |
あり |
料金 (ユーザー当たり月額) |
Basic: 680円 Business: 1360円 Enterprise: 3000円 |
Business Starter: 680円 Business Standard: 1360円 Business Plus: 2040円 Enterprise: 要問合せ |
あり |
ユーザー数の上限 | 上限なし | Business Plus以下: 300未満 Enterprise: 上限なし? |
重大変更! |
ストレージの上限 (ユーザー当たり) |
Basic:30GB Business:無制限 Enterprise:無制限 |
Business Starter:30GB Business Standard: 2TB Business Plus: 5TB Enterprise: 必要に応じて拡張可能 |
重大変更! |
AppSheetのアカウント | 別個にプラン選択が必要 | 別個にプラン選択が必要だが、Enterprise プランのみ、自動でProライセンス付与 | あり |
今後もクラウドエース編集部では、 Google Workspace の最新の情報が手に入り次第、本記事を更新していく予定です!是非チェックしてください!
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