クラウドエース 生成AI駆動ハッカソン&ユーザー会(2025)レポート

クラウドエース 生成AI駆動ハッカソン&ユーザー会(2025)レポート

2025年12月5日、東京・豊洲にてクラウドエースが「ユーザー会 & 生成AI駆動ハッカソン」を開催いたしました。

今回のイベントは、日頃からクラウドエースを支えてくださるユーザーの皆さまをお招きする「ユーザー会」と、エンジニアやビジネス担当者がその場でプロダクトを創り上げる「ハッカソン」を同時開催するという、極めてエネルギッシュな試みでした。どのようなイベントになったのか、この記事では当日の様子をレポートします。

 

イベント開始

当日の10時からハッカソンがスタート! 今回、参加者の皆さまに課せられたのは、最新のAI技術をパートナーとし、わずか数時間でアイデアを形にする「AIネイティブな超高速開発」への挑戦です。

会場となる豊洲の会議室には、大日本印刷株式会社(DNP)や株式会社ソリトンシステムズの有志メンバーが集結。クラウドエースのエンジニアたちも技術メンターとして各チームに深く入り込み、技術的な壁を共に乗り越える体制でアプリ開発に挑みました。

 

アイデアソン:可能性を模索するおもしろさ

明確に開発したいアプリをイメージしていたチームを除き、午前中はアイデアソンの時間として使われていたようです。具体的な開発作業は脇に置き、AIを使って何ができるか、可能性を広げるためにアイデアを出し尽くすことに注力しました。クラウドエースのメンターと共にどんどんとアイデアを出し、広げていきます。実現可能性に縛られすぎず視点を広げるこの時間は、午後の開発に向けた大事なプロセスとなりました。


アイデアを出しあう参加者の皆さまとクラウドエースのメンター

 

開発:AIツールを駆使した次世代開発を体験

お昼休憩を挟み、いよいよ開発の時間です。このハッカソンの最大の特徴が「バイブコーディング(Vibe Coding)」という開発スタイル。これは、従来であれば要件定義から基本設計、詳細設計、実装という、月単位に及ぶウォーターフォール型のプロセスを、AIとの対話によって数時間に凝縮する手法です。

緻密な設計図を完成させてから手を動かすのではなく、その場の「バイブス(熱量や直感)」を即座にAIへ伝え、リアルタイムでコードとして具現化していく。この圧倒的なライブ感と、思考が即座に形になる気持ちよさが、今回のハッカソンの醍醐味となりました。

10時〜16時30分という限られた時間のなかで、参加者の皆さんは AIツールをフル活用し、いかに効率よく、かつ質の高いアウトプットを出せるかという試行錯誤を高速に繰り返していました。

 

ハッカソン終了:
プレゼンテーションの場となる映画館へ移動

おやつ休憩を挟みつつ、約6時間に及ぶハッカソンが終了します。通常、この程度の時間ではモックアップを作るのが精一杯だと思うのですが、AIツールを駆使した各チームの手元には、実際に動くアプリケーションが組み上がっていました。

このスピード感について「数週間かかるはずの開発が数時間で可能になる未来を感じた」という声が多く寄せられました。開発と同時にプレゼンテーション資料の作成もされていたので、参加者の皆さまにとっては、とてもタフな時間となったはずです。本当にお疲れ様でした…! その後、参加者の皆さまはメンターとともにユーザー会の会場である「ユナイテッド・シネマ豊洲」へ移動。巨大なスクリーンを備えたシアター内で、プレゼンテーションの出番をお待ちいただきました。


AI駆動による高速開発を実践中

 

ユーザー会開始:
クラウドエースの「第二創業期」を告げる Keynote

17時からいよいよユーザー会がスタートしました。 冒頭、壇上に立ったのはクラウドエース代表取締役社長の吉積です。発表のタイトルは「生成AI時代の新たな価値創造」。


壇上で語る吉積(クラウドエース株式会社 代表取締役社長)

 

吉積はクラウドエースが第二創業期として新たなステージを目指すことを宣言し、注力すべき重要なテーマとしてAX(AIトランスフォーメーション)について語ります。

「AXとは、AIを活用してビジネスモデルや業務プロセス、さらには組織文化そのものを変革することです。既存の業務の一部をAIに置き換えるだけの改善ではありません。AIを前提として、企業のあり方そのものを再定義する改革です。そこで、私たちはまず自らが先進事例となること、そして、お客様にAXコンサルティングを提供していくことを決めました。どうぞ、ご期待ください」と、AIを用いた自己変革、これから提供していくAXコンサルティングについて述べました。クラウドエースがこれから目指す姿は、実装・運用のラストワンマイルに業務コンサルをくわえ、AI導入をワンストップで支援する、IT戦略パートナーです。

また、AI駆動に軸足を置く自己変革の取り組みの例として、140種類に及ぶ業務認定AIツールの活用状況や、社内のAI活用を推進する「GenAI CoE」の組成、AIが提案や案件管理を行う自社開発システムの「SFA Lightning」などもご紹介しました。自社におけるAI活用で得たリアルな知見は、今後もお客様へのご提案やご支援に活かしていきます。

クラウドエースはプロジェクトを共にするお客様にあらゆる場面で感動していただけるよう、AI駆動による圧倒的スピードでビジネスの可能性を最大化してまいります。

 

rakumo社との先進事例:
AIエージェントの共同開発プロジェクト

次にrakumo社の取締役CTO プロダクト部長の石田様にご登壇いただき、クラウドエースとrakumo社との共同プロジェクトをご紹介いただきました 。

このプロジェクトはGoogle Agentspaceを使い、社内に点在する膨大なナレッジを統合して活用できる環境を構築するものです。


先進事例について語る石田様(rakumo株式会社 取締役CTO プロダクト部長)

 

単にツールを導入するのではなく、業務の文脈に合わせて 「社内Q&Aエージェント」「オンボーディング支援エージェント」といった専用のAIエージェントを構築することで、社員の皆さんが本来集中すべき創造的な業務に時間を割ける環境を整えます。今後はより広範な領域をサーチできる総合検索エージェントの開発と、サービス化も検討されているとのこと。サービス化という新たなステージへ向けて、クラウドエースもIT戦略パートナーとしての専門性をより一層発揮していきます。

ハッカソン・プレゼンテーション:
数時間で開発したと思えないアプリに驚きの声が

続いて、映画館のスクリーンを使って、本日のハッカソンに参加したチームによる成果発表が行われました。

大日本印刷株式会社のチームAは、「なりたい自分になれる!夢を叶えるアプリ」を披露しました。今の自分の画像となりたい姿を説明するテキストを入力すると、AIが「実践プラン」と、実践プランを実行した先に実現できる「理想を叶えた姿の画像」を生成し、モチベーション高く楽しみながら夢を叶える道のりを支援してくれるアプリです。技術面では、実践プランの生成にGemini 3、アプリの画面設計にAI搭載のデザインツール「Figma Make」などを使用。チームAの方からは「AIを使うことでトライ&エラーの試行回数が格段に増え、1日を通して楽しみながらAI駆動開発を体感できた」というコメントもいただきました。


「マッチョになりたい」で会場から笑いを誘った、大日本印刷株式会社(チームA)のプレゼンテーション

 

大日本印刷株式会社のチームBは、「Fantageo」という異世界を旅するアプリを開発。キャラクターと旅したい世界を生成し、ファンタジー世界の旅行を体験できるというもの。フルマネージド統合AI開発プラットフォーム「Vertex AI」や、Reactのフレームワーク「Next.js」、Gemini 3 とNano Banana Proなどを使用。自分の夢見た世界を旅するというクリエイティブな構想を、短時間で実働するプロトタイプへと落とし込みました。


独創的な構想を短時間で実働アプリへと落とし込んだ、大日本印刷株式会社(Team B)の皆さま

 

株式会社ソリトンシステムズのチームは、本社オフィスのフリーアドレス化に伴う「誰がどこにいるか分からない」という課題を解決するアプリ「Smart Seat Manager」を発表。開発時間はわずか5時間だったそう。短時間開発の秘訣は、3つのAIが連携するツールチェーンにあるといいます。URデザイン&プロトタイピングにAI搭載UIデザイン生成ツール「v0」を、私用策定と構造化にChatGPT、実装&デバッグにAIコードエディタ「Cursor」を使用し、連携させたことで、驚くほど短い時間での開発が実現できたそうです。業務の課題解決に直結するアイデアとアプリの完成度の高さ、そしてスピード感に、会場の皆さまも驚いていました。


翌日から業務に使えるレベルのアプリケーションを1日で開発した、株式会社ソリトンシステムズの皆さま


これらのプレゼンテーションに対し、映画館に集まった皆さまからは惜しみない拍手が送られました。事後のアンケートでも、「AIの可能性を肌で感じることができた」「短時間でレベルの高い成果物を作成できて驚いた」といった回答が寄せられました。

 

最後に


懇親会の1シーン

ハッカソンのプレゼンテーションも終了し、すべてのプログラムを終えました。場所を再び豊洲の開放的な会議室へと移し、懇親会の開催です。 料理やお酒を楽しみながら、先ほどの発表内容や自社での具体的な活用イメージについてお話をされていました。

今回の生成AI駆動ハッカソン&ユーザー会は、多くのお客様にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

クラウドエースはこれからも、先端技術を通じて皆さまのビジネス成長に貢献できるよう努めてまいります。今後とも、クラウドエースをどうぞよろしくお願いいたします。