こんにちは、クラウドエース SRE ディビジョンの間瀬、高橋、佐藤です。 2023 年 8 月 29 日(太平洋時間)から Google Cloud のカンファレンスイベント「Google Cloud Next’23」が開催されています。ここではその 1 セッション「Introducing Google Kubernetes Engine Enterprise – The next evolution of container platform」の内容をご紹介します。 目次 Toggle セッション概要GKE Enterprise が解決する課題GKE Enterprise の特長会場での QAまとめ セッション概要 冒頭では、コンテナの普及率の増加や Google Kubernetes Engine (以下、GKE) を利用するユーザーが抱える課題について言及され、そのソリューションとなる GKE Enterprise の紹介及び、本サービスを利用する Equifax 社による導入効果が紹介されました。 GKE Enterprise が解決する課題 大規模な組織で GKE を使用する際の主な課題は以下 3 つが挙げられます。 規模が大きくなるにつれて複雑さが増し、敏捷性が低下 運用の非効率性と一貫性のないセキュリティルールの混在 オペレーションコストの増加 これらは複数のチームによる開発・運用による統率や、チームが大規模にスケールしていく過程で発生する運用オペレーションの課題であると同時に、マルチクラスタの管理等においても直面する課題でした。 GKE Enterprise の特長 残念ながら、今回のセッションでは GKE Enterprise で提供される詳細機能について言及されませんでしたが、前述した課題を解決するために GKE Enterprise は生産性の向上、セキュリティリスクの低減、運用コスト低減を目的とした機能を提供します。 (1) 生産性の向上 マルチクラスタフリート上でアプリケーション開発チームごとにテナント化することで、チーム単位でのリソースコントロールが可能になります。開発チームの自由度があがることで、開発速度の向上が期待できます。また新たな開発者の参画時においても迅速なオンボーディングができるようになります。 (2) セキュリティリスクの低減 次にデフォルトで脆弱性の検出が可能となる機能が利用可能になります。これにより、プラットフォームとなる GKE クラスタからアプリケーション層のコンテナスタックまでモニタリングが可能となり、セキュリティを担保しやすくなります。 (3) 運用コストの低減 ポータビリティが確保されフルマネージドなコンテナプラットフォームが提供されることによりクラスタの利用規模やチームの増加に伴う運用コストの増加を防ぎます。これにより、チームは技術スタックの構築と維持に注力するのではなく、アプリケーションの構築とイノベーションの提供に集中することができます。 会場での QA 会場の参加者から上がった一部の QA をご紹介します。 Q.GKE Enterprise は Anthos 上で機能するのでしょうか。 A.異なるサービスとなります。但し、GKE Enterprise は Anthos から多くの機能を取り入れ、GKE Enterprise の一部としても統合されています。 Q.Terraform provider は GKE Enterprise をサポートするのでしょうか。 A.サポートされます。Terraform 以外にも gcloud、API、UI においてもサポートされます。 Q.既存の GKE クラスタから GKE Enterprise への移行はサポートされますか? サポートされます。ワンクリックで移行することが可能です。 まとめ GKE Enterprise の詳細な利用方法や機能の内容までは触れられませんでしたが、大規模に GKE を運用する際にも高速・安全・効率的に開発・運用を継続するためのソリューションとして紹介されました。セッション内では触れられませんでしたが、GKE Enterprise は 2023 年 9 月上旬(*1)にプレビュー版が利用可能となるとのことですので、その際には当社技術ブログにて詳細な情報を紹介させていただきます。 (*1):https://cloud.google.com/blog/products/containers-kubernetes/whats-new-with-gke-at-google-cloud-next?hl=en ※この記事は迅速な情報提供を重視し、速報として掲載しております。もし記事内に誤りがございましたら、後日訂正いたします。