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GCP(Google Cloud)導入を絶対に失敗させない4つのポイント
こんにちは。クラウドエース編集部です。
Google が提供するクラウドサービス、GCP(Google Cloud)。Google 社内で利用されている高度なインフラ環境や技術を利用できることで、高い人気を得ています。
自社へのGCP(Google Cloud)導入を検討しているものの、初めてのクラウドサービス利用などで不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、利用前に知っておきたい、GCP(Google Cloud)の導入を失敗させない4つのポイントを紹介していきます。
目次
ポイント① GCP(Google Cloud)導入の目的を明確にする
GCP(Google Cloud)は企業が抱える数多くの課題の解決策になるサービスを提供してくれます。しかし、十分な事前検討なしに GCP(Google Cloud)を導入しても、使いこなすことは難しいかもしれません。
しっかりと活用するためには、まずは「なぜ GCP(Google Cloud)を導入するのか」ということを明確にすることが大切です。
現在、自社にはどのような課題があり、それをどのように GCP(Google Cloud)が解決できるのか、実現したいことの要件は満たせるのか、といった部分を明らかにしておく必要があります。
GCP(Google Cloud)導入の目的をはっきりさせた上で利用開始することで、自社課題の解決や業務効率化などの大きなメリットを得られるでしょう。
具体的な GCP(Google Cloud)でできることのイメージが湧かない場合には、Google の公式サイトをチェックしてみましょう。幅広い業界でのさまざまな導入事例が数多く掲載されています。また、2021年の GCP(Google Cloud)導入企業の代表的な事例については、以下の記事も併せて参考にしてみてください。
2021年のGCP(Google Cloud)の事例を振り返る
ポイント② GCP(Google Cloud)の強みと特徴を理解する
GCP(Google Cloud)導入目的を明確にするのと同時に、GCP(Google Cloud)の強みや特徴も理解しておきましょう。
GCP(Google Cloud)以外にもクラウドサービスは数多く存在します。他のサービスとの違いを理解した上で GCP(Google Cloud)を選択することで、そのメリットを最大限に活かすことができるでしょう。
GCP(Google Cloud)の大きな特徴としては、特に以下のことが挙げられます。
- 機械学習と高度な分析機能でデータから得られる情報を最大限に活用できる
- 実質100% 再生可能エネルギーで電力が賄われるため、カーボンニュートラルを実現し、サステナブルな社会に貢献ができる
- Google 社内で使われているものと同じインフラストラクチャーやセキュリティサービスが使用されているため、安心して利用できる
- あらゆるクラウド、あらゆる環境でデータを活用しながらアプリケーションを実行できる
- Google Workspace の導入と組み合わせることで、権限の管理や業務の連携がシームレスになる
これらの強みを理解することで、より自社の課題解決や業務効率化に繋げられるでしょう。
加えて、GCP(Google Cloud)の大きな魅力として、「費用の節約、業務の効率化、支出の最適化に効果がある」という調査結果の存在も挙げられます。
具体的には、TechValidate による調査で、GCP(Google Cloud)利用者の 86% が「GCP(Google Cloud)が業務の効率化と IT 支出の最適化に役立った」と回答しています。GCP(Google Cloud)は従量課金制でわかりやすい料金体系であるため、コスト削減にも繋げやすいのです。
また、アプリケーションを GCP(Google Cloud)に移行することで、オンプレミスで運用する場合に比べて最大32% コスト削減に繋げられます。(公式ドキュメントを参照)
このような GCP(Google Cloud)の特徴を理解した上で導入することで、業務効率化とコスト削減の両立を狙うことができるでしょう。
料金形態についてはこちらでも詳しく説明していますので参考にしてみてください。
【2022年】GCP(Google Cloud)の利用料金を教えてください
ポイント③ GCP(Google Cloud)の導入方法を検討する
GCP(Google Cloud)の導入を決定したら、次はどのような方法で導入するのかを検討していきます。GCP(Google Cloud)の導入方法としては、大きく以下の3パターンがあります。
- 運用代行会社からの契約
- Google からの直接契約
- GCP(Google Cloud)の営業経由での契約
それぞれの方法について、詳しく見てみましょう。
運用代行会社からの契約
1つ目の運用代行会社からの契約は、特に法人の場合におすすめできる方法です。操作方法がわかりやすいと言われる GCP(Google Cloud)ですが、システム構築や運用の経験が少ない企業にとってはハードルが高いというのが実情でしょう。
そんな時に、GCP(Google Cloud)の導入から運用までをサポートしてくれるのが、運用代行会社の存在です。Google では各運用代行会社との提携にあたって「パートナー制度」というものを採用しています。各企業は、Google からパートナーとして認められた場合にのみ、サービスの提供が可能となる仕組みです。
パートナー企業である運用代行会社を利用することで、GCP(Google Cloud)の専門家と相談しながら自社に合わせた要件での導入を進められるほか、導入後の運用アドバイスやサポートなども受けられます。
運用代行会社に GCP(Google Cloud)で実現したいことを伝えながら、どの機能をどのように使うべきかを教えてもらうことで、安心して利用開始できるでしょう。
また、パートナー企業では独自の割引サービスが実施されていたり、特典が用意されていたりすることもあります。コスト面でも大きなメリットがあると言えるでしょう。
運用代行会社を利用する場合は、特に技術力の高く、サポート体制などの評判の良いサービスを選ぶことがポイントです。特に、技術力に関しては GCP(Google Cloud)を専門で取り扱っている企業を選ぶと安心です。
また、Google Cloud のパートナー制度にはスペシャライゼーションとエクスパティーズという開発やサービスのカテゴリ・分野ごとにパートナー企業がその実績・ナレッジを有しているかどうかの認定があるので、そちらもパートナー選びの基準として利用していただくと良いでしょう。
Google Cloud 公式サイトより、パートナーを探すというページがありますのでぜひご利用してみてください。
また、ベンチャーやスタートアップ企業であれば、運用代行会社が小規模組織にも対応しているかどうかの確認も必要です。
さらに、初めて GCP(Google Cloud)を利用する場合や、社内に技術に詳しい人材がいない場合には、導入から開発、内製化の教育までを提供してくれるサービスを選ぶこともおすすめできます。
このように、Google のパートナー企業から契約することで、導入から運用までをサポートしてもらえます。ただし、自社に合ったサービスを提供している運用代行会社を慎重に選ぶことも重要です。
Google からの直接契約
2つ目の方法としては、Google 公式ページから、直接 GCP(Google Cloud)に申し込むことが挙げられます。名前や住所、クレジットカード情報などいくつかの質問に回答していくことで、ネット上で申し込みを完結できます。
Google Cloud の営業経由で契約
3つ目の方法として GCP(Google Cloud)からの営業を経由して契約することが挙げられます。ただし、この方法は原則として、大企業や契約金額の規模が大きい場合のみが対象となるでしょう。
自社の規模や運用にかけられる人材やコストに合った契約方法を選ぶことが大切です。
ポイント④ 導入後のサポート体制を確認する
最後に、実際に GCP(Google Cloud)の利用を開始した後のことも踏まえて、どのようなサポートを、どの程度のコストで受けられるかを確認しましょう。サポートの内容や価格は、契約方法によって異なります。詳しく見てみましょう。
運用代行で契約した場合
はじめに、運用代行企業で契約した場合についてです。Google の各パートナー企業では、それぞれ独自のサポートメニューが用意されています。
例えば、弊社クラウドエースには、初期費用および基本料金無料の GCP(Google Cloud)利用支援サービスがあります。具体的には、円建て請求書での決済や、導入後のテクニカルサポートなど、GCP(Google Cloud) 利用にあたって使えるさまざまな特典が付帯します。
また、より手厚いサポートが必要な人へ向けた有料プランも用意されています。
質問への回答として自社ナレッジが提供されたり、自社エンジニアによる調査が行われたり、障害発生時には 1 営業時間内を目安として初期応答するサービスもあります。
このように、各パートナー企業でさまざまなサポートサービスが提供されています。申し込み前には、自社で利用する予定の機能や、目的に合ったサポートサービスが用意されているか、よく確認しましょう。
Googleから直接契約した場合
続いて、Google から直接契約をした場合についてです。Google では4つのサポートサービスが用意されています。
具体的には、以下の4種のサービスがあり、それぞれ金額とサポート範囲、質問に対する回答期限などが異なります。
月額 | 推奨対象 | サポート概要 | |
---|---|---|---|
ベーシック サポート |
無料 | 全ての人 | 課金と支払いについてのサポートが提供されます。 |
スタンダード サポート |
$29 + 純使用料の 3% | 中小規模の組織向け | トラブルシューティング、テスト、利用に関する無制限の技術サポート。 |
エンハンスト サポート |
$500 + 純使用料の 3% | 中規模から大規模の企業向け | クラウド エクスペリエンスの最適化、クラウドの実行に関する迅速な回答と追加サービス |
プレミアム サポート |
$12,500 + 純使用料の 4% | さらなる運用の効率化を必要とする企業向け | 専任のテクニカル アカウント マネージャー(TAM)による、お客様の認知度にかかわる重要なワークロードのサポート |
詳しいサポート内容や各サービスでの対応範囲の違いなどについては、Google公式サイトで確認できます。
基本的には各運用代行会社のサポート内容に比べて割高な料金設定にはなっていますが、公式からのサポートを得られるのは心強い点もあります。
この比較については実際にこちらの記事にてまとめていますので気になった方は読んでみてください。
Google Cloud のロールベースサポートが終了! 新しいサポートサービスについて解説
まとめ
本記事では、GCP(Google Cloud)の導入を絶対に失敗させないポイント4つを紹介してきました。
GCP(Google Cloud) は導入メリットの非常に大きいサービスでありますが、要件や、運用方法などを事前にしっかりと計画した上で導入を進めないと、期待に対して失敗に終わってしまう可能性もありますのでぜひご参考にしていただきたく思います。
また、そういった企業様を一社でも減らし、GCP(Google Cloud)の導入を成功に導くためにクラウドエースは存在しています。
GCP(Google Cloud)の導入をご検討の企業様はぜひお問い合わせいただけますと幸いです。
クラウドエースって何?っていう方に向けてここから少しだけ弊社の紹介をさせていただきますので、もしご興味がある方はあと30秒ほどお付き合いください。
クラウドエースとは
弊社クラウドエースは2016年に吉積情報株式会社よりGCP 事業の部門を分社化して誕生した会社です。
GCP が日本でサービスを開始した黎明期から Google と強固にパートナーシップを組み、GCP に特化し、事業を行って参りました。
創業時から現在に至るまで、1,000社を超える企業様への GCP の導入や開発に携わらせていただきましたが、技術力とナレッジにおいては国内ではナンバーワンを自負しております。
まだまだ社員200名弱のベンチャーですが、機動力と豊富な実績を武器に、そして”正直力”をモットーに、お客様のビジネスの価値創造に寄与していきますので何卒よろしくお願いいたします。
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