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クラウドエース ユーザー会(2024)レポート

こんにちは。クラウドエースの広報担当です。

2024 年の 12 月 9 日、クラウドエースのユーザー会を実施しました。クローズドの開催ではありましたが、50 名以上もの方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。合同会社DMM.com(以下、DMM)からのご厚意で、今回は「動物が住まうオフィス」というコンセプトをもつ、DMM 六本木オフィスでの開催。イベント開始前に DMM の広報の方からオフィスをご案内していただきましたが、本当にとても素敵な空間でした。


なんと、こちらはチームラボが手がけたオフィスなのだそう。こんな素晴らしいオフィスで仕事ができたら…。感動の連続でした! 

代表挨拶

まずはクラウドエースの代表取締役社長 青木のご挨拶からスタート。

参加者の皆様に日頃の感謝を述べるとともに、クラウドエースを含む吉積ホールディング スグループの 2024 年のあゆみをご紹介しました。おかげ様で、2024 年は

という 4 つのプロダクトをリリースすることができました。また、2024 年 10 月にはクラウドエースの兄弟会社であるガオ株式会社を設立。ガオは日本を含むアジアにおける Langfuse 唯一のリセラー パートナーです。生成 AI の本番運用(GenAI Ops)の実現を通して、お客様のビジネス価値の向上を共に実現して参ります。

また、2024 年は昨年にひき続き、クラウドエースは DMM 社が経営権をもつサッカーベルギー1部リーグ シント=トロイデンVV とスポンサー締結をいたしました。シント=トロイデンVV の挑戦に負けないよう、私たちも未来に向かって新たな可能性に挑戦していきます。

弊社の青木は「このような活動ができましたのも、すべてお客様のおかげです。今後もあらゆる取り組みを通して、クラウドエースはさらにお客様へ価値を還元していきます」と述べ、代表挨拶を終えました。

生成 AI 関連セッション

次に、クラウドエースの取締役CTOの高野より、生成 AI の現状と未来についてのお話しをいたしました。

ChatGPT の衝撃からはや 2 年が経ちました。いま生成 AI はどのような現状にあるのでしょうか。高野は「皆様もご承知おきの通り、今後も生成 AI の勢いは衰えません。順当に活用が浸透し、技術も進歩していきます。これからは組織に眠る非公開のデータをどう活用するのかが重要ですが、私はその有効な方法として『AI エージェント』があると思います」と語りました。

AI エージェントとは、設定された目標に対して必要なデータを収集し、収集されたデータに基づいてタスクを自己決定しながら目標を達成するためのプログラムのこと。会話型 AI の次のステップにあるもので、弊社の高野は「遠くない将来で AI エージェントがあらゆる分野・文脈で活躍する世界になります」と述べました。

そして、生成 AI の導入を取り巻く企業の状況として「生成 AI の個別利用は進んでいるものの、生成 AI を活用したツールの実装など次の段階に進んでいる企業は少なく、多くは PoCで止まってしまっている」と指摘します。その打開のためにも、機械学習モデルとしての生成 AI モデルの構築を MLOps の領域で取り組む一方で、生成 AI モデルの選択・プロンプト構築・評価・改善などの運用については GenAIOps の領域で取り組む必要があると語りました。

DMM 上級執行役員を迎えて語る、新規事業 × IT トークセッション

DMM の上級執行役員 セールスソリューション本部長である緒方氏をお招きして、クラウドエースの取締役CTOの高野と「新規事業と IT」に関連したトークセッションの時間をもちました。

組織面〜新規事業に特化した部隊〜
まず、お話にあがったのが DMM 社の特徴的な組織「アルファ室」です。アルファ室は、DMM 社の新規事業や既存事業の成長を後押しする組織横断型のプロジェクト支援組織。プロダクト マネジャーが在籍するチームとプロジェクト マネジャーが在籍するチームがあり、ビジネスサイドへのヒアリングからゴールの要件を整理し、環境を整えプロジェクトをゴールまで導くことをミッションとしています。新規事業や既存事業の成長にフォーカスした専門部隊は、DMM 社が多くの新規事業を立ち上げ、そして成功させている大きな要因なのだそうです。

また、生成 AI の活用についてのお話もありました。弊社の高野は「生成 AI の可能性をより引き出すためには感性が必要。感性なので経験は関係なく、だからこそ生成 AI の重要性が叫ばれているいまは若手がより活躍しやすい時代だと思います」と語ります。

緒方氏は「DMM 社においても、生成 AI の文脈で動いている組織の中心にいるのは若手ですね。僕ら大人は予算だったり組織づくりだったり、外堀を埋めていくような活動をしているイメージです」と語り、若手が思いきり活躍できる環境をつくることの重要性を示しました。

文化面〜本気の失敗を肯定する〜
新規事業を考えるにあたり企業文化は欠かすことのできない要素です。DMM 社には「本気の失敗を肯定する」という文化があるのだそう。緒方氏は「仕事に本気で向き合った結果、失敗に終わったとしても責められるべきではありません。むしろ、失敗に学ぶからこそ成功があるのです。実際に、DMM もたくさんの新規事業を成功させてきましたが、その裏側ではより多くの失敗があります」と語ります。

弊社の高野は「これだけ新規事業を成功させている DMM さんだからこそ、失敗のお話しは多くの方が勇気づけられたと思います。クラウドエースも、生成 AI をはじめとした先端技術を活用し、お客様へより多くの価値を還元していかなければなりません。そのためにも、これまでやってこなかった領域にも踏み込んで、本気の失敗をしていこうと思います」と述べました。

組織面と文化面の話を終え、まだまだ高野は緒方氏と話し足りないようでしたが、お時間がきてトークセッションを終えました。このトークセッションが、参加された皆様の何かしらのヒントになれば幸いです。

最後に


今回のユーザー会は、多くのお客様にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。これからもクラウドエースはより良い製品・サービスを提供できるよう努めてまいります。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。