こんにちは、クラウドエース編集部です。クラウドサービス選びで迷った際に、ひとつのポイントとなるのが無料枠の有無です。各クラウドでは、初回登録者に向けた無料クーポンを発行したり、特定のプロダクトを制限付きで無料提供したりしています。今回は、代表的なクラウドサービスである AWS 、Azure、GCP における無料クーポンや各種プロダクトの無料枠について紹介していきます。目次 Toggle3大クラウドの無料クーポン・無料枠の特徴無料枠が用意されているプロダクトまとめ3大クラウドの無料クーポン・無料枠の特徴まずは、AWS、Azure、GCP、それぞれの無料クーポン・無料枠の特徴について見ていきましょう。AWS(Amazon Web Services) AWS では、以下の 3 つのタイプの無料枠が用意されています。対象となるプロダクトはそれぞれ異なります。使用量上限まで常に無料アカウント登録から 12 か月間使用量上限まで無料短期間の使用量上限まで無料トライアルAWS には Azure や GCP のように、初回登録者向けの無料クーポンは用意されていません。また、各無料枠や無料期間を超過して利用した場合には、自動的に課金に切り替わってしまうため、注意が必要です。Microsoft Azure Azure では、以下の 3 つのタイプの無料枠が用意されています。使用量上限まで常に無料アカウント登録から 12 ヶ月間使用量上限まで無料30 日間有効な 200 ドル 分のクーポンAzure の特徴は、最大 30 日間利用できる、 200 ドル分のクーポンが用意されていることです。Azure 無料アカウントに登録することでクーポンが付与され、各種有料プロダクトをトライアルできます。200ドル分を使い切った場合や、30 日を過ぎた場合にはサービスの提供が停止されますが、従量課金制に切り替えることで継続利用が可能です。自動で課金されることはないため、安心して利用開始できるでしょう。GCP(Google Cloud Platform) GCP では、以下の 2 つのタイプの無料枠が用意されています。使用量上限まで常に無料90 日間有効な 300 ドル 分のクーポンGCP のメリットは、最大 90 日間利用できる 300 ドル分のクーポンが用意されていることです。無料トライアル期間は、GCP への登録が完了すると自動的に開始されます。Azure 同様に、300 ドル分を使い切った場合や、90 日を過ぎた場合に自動で課金されることはないため、安心して利用開始ができます。そのほか、GCP では 20 以上のプロダクトを毎月の上限枠まで期間の制限なく無料利用することも可能です。AWS、Azure と違ってアカウント開設から何ヶ月後までという制限がないので、GCP の無料枠のみで簡単なサービスを構築することも可能です。無料枠が用意されているプロダクト続いては、各クラウドサービスにおいて、無料枠が用意されている代表的なプロダクトを紹介していきます。仮想マシンまずは、クラウド利用において基本的なサービスとなる仮想コンピュータについてです。各クラウドにおいて、以下の無料枠が用意されています。AWSAzureGCPサービス名称Amazon EC2Azure Virtual MachinesCompute Engine無料期間12 ヶ月間12 ヶ月間無期限月間の使用上限750 時間750 時間750 時間条件t2.micro または t3.micro インスタンスB1S インスタンスe2-micro インスタンス仮想コンピュータ利用時には、別途データを保存するブロックストレージやネットワークも使用することになるでしょう。そのため、関連する他のサービスの無料枠もチェックしておくことが大切です。サーバーレスサービスサーバーレスサービスとは、イベントをきっかけとしてコードを実行するシステムを構築するサービスで、FaaS とも呼ばれます。各クラウドサービスでは、以下のように上限を設けて無料枠を用意しています。AWSAzureGCPサービス名称AWS LambdaAzure FunctionsCloud Functions無料期間無制限無制限無制限月間の使用上限100 万件の実行回数/320 万秒の コンピューティング時間100 万件の実行回数/40万 GB 秒の コンピューティング時間200 万回の実行回数/40万 GB 秒、 20万 GHz 秒のコンピューティング時間なお、「GB秒のコンピューティング時間」とは、関数が実行される秒数に消費された RAM メモリの量を掛けた値を、「GHz 秒のコンピューティング時間」とは、関数が実行される秒数に使用された CPU のクロック数をかけた値を示します。アプリケーション基盤(PaaS)続いては、アプリケーション開発基盤についてです。それぞれ、以下の内容の無料枠が用意されています。AWSAzureGCPサービス名称AWS Elastic BeanstalkApp ServiceApp Engine無料期間無期限無期限無期限内容仮想マシン、関連するストレージ、ネットワークリソースの使用分に対して課金10 個の Web、モバイル、または API アプリ、1 GB のストレージ1日あたり28 時間分の「F」クラスのインスタンス、9 時間分の「B」クラスのインスタンスAWS Elastic Beanstalk では、アプリケーションの保存や実行に必要な AWS リソースの利用に対して料金が発生します。Amazon EC2 や Amazon S3 などの無料枠を参考にしましょう。コンテナ基盤コンテナ基盤については、各クラウドサービスで複数のプロダクトが提供されています。それぞれ、以下のプロダクトを無料で利用することができます。AWSAzureGCPサービス名称Amazon Elastic Container ServiceAzure Kubernetes ServiceCloud Run無料期間無期限無期限無期限内容仮想マシン、関連するストレージ、ネットワークリソースの使用分に対して課金仮想マシン、関連するストレージ、ネットワークリソースの使用分に対して課金1ヶ月あたり200 万リクエスト、36万 GB 秒のメモリ、18万 vCPU 秒のコンピューティング時間、1 GB の北米からの下りネットワークAWS やAzure では、アプリケーションの保存と実行の際に利用されるリソースの利用に対して料金を支払います。それぞれの仮想マシンやストレージサービスの無料枠をチェックしてください。オブジェクトストレージここからは、ストレージサービスについて見てみましょう。まずは、オブジェクトストレージの無料枠についてです。AWSAzureGCPサービス名称Amazon S3Blob StorageCloud Storage無料期間12 ヶ月間12 ヶ月間無期限容量5GB5GB5GBなお、オブジェクトストレージは、利用開始時に容量を決めず、実際にデータを保存した容量に対して課金される仕組みとなっています。ブロックストレージ続いてはブロックストレージについてです。仮想コンピュータの HDD としても使用されるため、容量をよく確認しておきましょう。AWSAzureGCPサービス名称Amazon Elastic Block Storage(EBS)Managed DisksPersistent Disk無料期間12 ヶ月間12 ヶ月間無期限容量30GB64 GB x 230GBなお、ブロックストレージは、オブジェクトストレージのように利用料に対して課金されるのではなく、最初に使用する容量を決め、その容量に対して料金が決まります。ファイルストレージ最後に、ファイルストレージの無料枠についてです。それぞれの無料容量・期間は以下の通りとなります。AWSAzureGCPサービス名称Amazon EFSAzure FilesCloud Filestore無料期間12 ヶ月間12 ヶ月間無期限容量5GB5 GB1GBなお、Google では無料で 15GB まで利用可能なストレージサービス「Google Drive」も提供しています。データウェアハウス続いては、ビッグデータの分析などで利用されるデータウェアハウスについてです。それぞれ、以下の内容を無料で利用することができます。AWSAzureGCPサービス名称Amazon RedshiftAzure Synapse AnalyticsBigQuery無料期間2 ヶ月間ー無期限内容DC2.Large ノードの使用が月間 750 時間無料ー月間 1 TB のクエリ、10 GB のストレージが無料Azure の Synapse Analytics では、現在無料枠の提供は行われていません。まとめここまで、各クラウドサービスの無料枠や無料クーポンについて紹介してきました。本記事を参考にしながら、無料枠を活用してクラウドサービス選びをしてみてください。法人利用での無料枠を超える GCP のご利用につきましてはぜひクラウドエースまでご相談ください。無料枠だけじゃない!3大クラウドを徹底比較!GCP・AWS・Azure 3大クラウドサービス比較表では各社クラウドのあらゆるサービスや料金等の比較を網羅的に行なっております。よりクラウドサービスを体型的にご理解いただける内容となっておりますのでこちらもぜひお読みください。