AI技術が浸透していくにつれて、Google が提供するサービスでも知らないうちにAI技術が活用されています。今回は、 Google Workspace のサービスにて提供されているAI技術に焦点をあてて紹介していきます。身近なサービスを通じてAIの技術により親しんでいただけたらと思います。
Google Workspace は Google が提供するグループウェア
Google Workspace は Google が提供するグループウェアです。 Google Workspace には、メール、カレンダー、チャット、オンラインストレージ等、ビジネスにおいて必要になる機能がパッケージングされています。 Google Workspace について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
Google ドライブは Google が提供するオンラインストレージサービスです。 Google ドキュメントやスプレッドシート、スライド等に限らず、様々な形式のファイルを保存・プレビューすることができます。 Google ドライブは、ユーザがファイル管理を行う上で発生する煩雑な作業の一部をAI機能によって自動化しています。
OCR機能で画像上の文字を自動解析
Google ドライブはが画像ファイルをアップロードすると、画像上のテキストを自動でOCR解析してくれます。例えば、以下のファイルを Google ドライブにアップロードしてみます。
すると、アップロード後に画像内に記載されている文章から、該当のファイルを検索できるようになります。
Google ドライブでは、ファイル名に検索テキストを挿入したり、ファイルの説明文に検索テキストを手動入力しなくても、自動で画像内容を解析し、検索できるようにしてくれます。また、画像ファイルを Google ドキュメントで開くことで画像上の文字をテキストとして取り出すことも可能です。
検索する前にファイルが見つかる!
Google Drive ではユーザーのアクセス履歴やカレンダーの予定などから次にアクセスするドキュメントを予測してホーム画面に提示してくれます。これによってユーザーはほしいファイルに素早くアクセスできます。
音声による文字入力が可能
Google ドキュメントを利用すると、音声で文字を入力することができます。タイピングでは時間がかかってしまうものでも、音声入力によって素早く資料をまとめることができます。ただ、精度にはまだまだ課題があるので、今後の改良に期待したいところです。
Google Meet は使い勝手をAI機能で改善!
Google Meet は Google が提供するオンライン会議サービスです。昨今の新型コロナウイルスの影響から Google のビデオ会議サービスである Google Meet は大きな注目を集めています。
会議中の音声を解析し字幕表示が可能!
Google Meetには字幕表示機能があり、音声をリアルタイムで解析し文字に起こしてくれます。ただ、現在は英語にしか対応していないため、日本語の対応はもう少しかかるかもしれません。
Google は Google Workspace に限らず、様々なサービスにAI機能を取り込んでいます。本章ではその中から Google Assistant と Google Photo について説明します。
Google Assistant
Google Assistantは検索などを行うとき、音声入力によって手助けをしてくれるものです。スマホやタブレットから利用でき、Googleアカウントに紐づいたカレンダーの予定作成や、メールの検索などを対話的に行ってくれます。このときの音声認識や、音声認識した言葉の意味を解釈する際にAIの技術が用いられています。
Google Photo
Google Photoは写真を整理するGoogleのサービスです。Google Photoでは、時系列で写真を参照できると同時に、人物ごとに写真を分類をしてくれます。この分類にAI技術が利用されています。 Google Photoのアプリでは定期的な同期が可能で、容量無制限に保存できるため、写真の管理や共有に最適です。