【メタバースとは】超わかりやすいメタバースの定義

  • IT・トレンド記事
5min

こんにちは、クラウドエース編集部です。

最近、よく耳にする「メタバース」という言葉。
「仮想空間で楽しむもの」というなんとなくのイメージは湧くものの、具体的な定義はよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回は、曖昧になりやすい「メタバース」という言葉の定義や、どんなサービスであれば「メタバース」と呼べるのかについてわかりやすく解説します。併せて、メタバースとはどんな概念で、なぜこれほどまでに大きな注目を集めているのかについても紹介します。

メタバース とは?意味を簡単に紹介

メタバースとは、「アバターを使って現実世界と連動しながら行動できる、インターネット上の仮想空間」です。

「メタ( = meta/超越した)」と「ユニバース( = universe/世界 )」を組み合わせた言葉で、1992 年に発表された SF 小説「スノウ・クラッシュ」で誕生したと言われています。
実は「メタバース」という言葉自体は、30 年も前から存在しており、特に新しい概念ではないのです。

それでは、なぜ 2022 年の現在、これほどまでに「メタバース」が大きな注目を集めているのでしょうか。

その大きな理由の一つは、2021 年に大手 IT 企業「 Facebook 」が「 Meta 」に社名変更したことが挙げられます。
同社は VR と AR、そしてメタバースに 1 兆円規模の投資を行うと明言しました。
それに続くように、2022 年 2 月には、Google が運営する YouTube もメタバースへの参入検討を発表しています。
このような流れから、日本においてもメタバースが新たな大きなビジネス市場になるという期待から大きく注目を集めています。

また、新型コロナウイルスが流行し、それにより物理的な接触や交流が大きく制限されたことも、メタバースが注目されるきっかけとなったと言えるでしょう。
現実世界に限りなく近い状態で活動できるメタバースでは、非対面でありながら、リアルタイムで遊んだり、喋ったり、会議を開いたりできます。
このように、外出せずとも Web 上で社会生活を送れるといった点から、コロナ禍で特に注目度が高まりました。

このサービスはメタバース?わかりやすく分類

メタバースと言われるサービスが次から次へと登場している現在、「結局、どんなサービスであればメタバースって呼んで良いの?」と混乱する人も多いかもしれません。

そこで、ここでは「メタバース」と呼ばれるサービスを、「狭義でのメタバース」「広義でのメタバース」に分類して、それぞれの具体的なサービスについて解説します。

それぞれの分類では、利用する技術やデバイスが以下のように異なります。

定義 分類 利用する技術・デバイス
狭義でのメタバース VR 仮想空間 VR ヘッドセット
広義でのメタバース 3DCG ゲーム スマホ・PC・PS など
NFT ゲーム ブロックチェーン・仮想通貨

それぞれについて、詳しく見てみましょう。

狭い意味でのメタバース:VR 仮想空間

狭義でのメタバースとは、一言でまとめると「 VR 仮想空間 」となります。
これは、ヘッドセットなどの VR デバイスを装着しながら、仮想的に作られた世界に没入して楽しむことを前提に作られたサービスと言えます。

具体的なサービスとしては、以下のようなものが挙げられます。

サービス名称 提供企業 内容
VRChat VRChat Inc. アバターを作成し VR 空間で多人数とコミュニケーションできる VR SNS。世界中の人と気軽に交流することを目的とする。
Horizon Worlds Meta アバターを作成し VR 空間で多人数とコミュニケーションできる VR ゲーム。自分で空間を制作したり、友達とゲームを通じて交流したりできる。
Mesh for Microsoft Teams Microsoft グループウェア「 Teams 」を VR 空間で利用できる。アバターでのビデオ会議やチャットなどが可能。
Quest Pro Meta PC に置き換わる可能性のあるヘッドセットデバイス

狭義での「メタバース」は、このように VR の没入感を楽しめることがポイントとなります。

ただし、必ずしも VR ヘッドセットやスペックの高い PC を所有している必要はありません。
多くのサービスでは、VR 版の他にデスクトップ版も用意されています。

広い意味でのメタバース:3DCG・NFT ゲーム

次は、広義でのメタバースについて見てみましょう。
広義でのメタバースには、「 3DCG ゲーム」「 NFT ゲーム」などが挙げられます。

3DCG ゲーム

自分を投影したアバターを作って遊ぶ 3DCG ゲームも、メタバースとして扱われることが増えています。

これは VR ヘッドセットの装着の有無は問わず、スマートフォンやパソコン、Switch やプレイステーションなど、あらゆるデバイスからアクセスできる 3 次元の仮想空間を提供するサービスです。

3DCG ゲームに関するサービスの具体的な例としては、以下の例が挙げられます。

サービス名称 提供企業 内容
あつまれ!どうぶつの森 任天堂 アバターを使って自分の島を作り上げるゲーム。通信プレイで他のユーザーとの交流も可能。
Fortnite Epic Games オンラインで対戦するバトルロイヤルゲーム。ボイスチャット機能などで会話しながらのプレイも可能。
Unity Unity Technologies ゲーム開発のためのエンジン。3DCG や VR コンテンツの作成も可能。

アバターを操作しながら、他のプレイヤーとリアルタイムで交流できることがポイントですね。

NFT ゲーム

「Play to earn( = ゲームで稼げる)」ことで人気を集める NFT ゲームも、「メタバース」として語られることが多いです。

NFT とは簡単に言うと、ブロックチェーン技術をベースとして開発されたデジタル資産のことです。
これにより、これまで簡単にコピー・偽造されていたデジタルデータにも、資産的価値を付与できるようになりました。

ゲーム内のキャラクターやアイテム、土地などを NFT 化して、それを売買することでお金を稼げる仕組みが NFT ゲームと言えます。

サービス名称 提供企業 内容
Sandbox Pixowl イーサリアムのブロックチェーン上で提供されている NFT ゲーム。 LAND と呼ばれるメタバース上の仮想土地でゲームやキャラクター、アイテムを作成・売買できる。
Axie Infinity SkyMavis イーサリアムのブロックチェーン上で提供されている NFT ゲーム。対戦型ゲームで、成績によって仮想通貨を獲得できる。
Decentraland Decentraland Foundation イーサリアムのブロックチェーン上で提供されている VR プラットフォーム。 ユーザー主導で運営され、仮想空間でのコンテンツ作成などが可能。

ブロックチェーンと暗号資産という技術を使って、仮想空間での行動により現実世界のお金を稼げる仕組みです。

メタバースの定義が曖昧な理由

このように、一言で「メタバース」と言っても、さまざまな種類のサービスが存在します。
そして、メタバースという言葉は明確に定義されているわけではありません。
そのため、人によって細かい定義や解釈が異なることがあるのです。

例えば「ヘッドセットを装着して、VR をリアルタイムで楽しむものがメタバース」であるという人もいれば、「あつ森やフォートナイトなどの 3DCG ゲームもメタバース」という人もいます。

つまり、「メタバース」という言葉の意味が曖昧に感じやすいのは、視覚を中心とした没入体験をメタバースとして定義するかどうかが決まっていないためと言えるでしょう。

ちなみに、メタバースの定義のひとつとして、投資家の Matthew Ball 氏によるものが挙げられます。
それによると、「メタバース」とは以下の 7 つの条件を満たすものであると言えます。

  • 永続的である
  • 同時性&ライブ性
  • 同時参加人数無制限
  • 参加者によるモノの制作・保有・投資・売買などが可能
  • デジタルと物理、両方の世界にまたがる体験
  • 今までにない相互運用性
  • 数多くの企業や個人がコンテンツや体験を生み出す

あくまでこれは定義の一つに過ぎませんが、「これはメタバース?」と疑問に思った時には、参考にできるでしょう。

まとめ

ここまで、メタバースの定義や分類、代表的なサービスについて紹介してきました。メタバースの概念は広く、その捉え方は個人に委ねられる部分も大きいです。この記事を参考に、ポイントを押さえながら柔軟に捉えてみてください。

合わせて読みたい