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Kubernetes Day 参加レポート
目次
こんにちは。クラウドエース編集部です。
9月3日(火)に行われたGoogle Kubernetes Dayに参加したので、なんとなくメモしたものを公開しておきます。
感想
予想通り、Kubernetes DayというよりはAnthos Dayと呼ぶべき内容でしたが、それは望んでいたものなので良かったです。
僕自身はオンプレミスという環境に触れたことがなく、F5やvSphereと言われてもなんのことはわからないのですが、そういうエンジニアにとってAnthosやGKE on Premを使いこなすのはなかなか難しいと思いました。
これらの言葉に馴染みがあっても、全体像を理解するためにはKubernetesへの理解に加えてIstioも絡んでくるため、全体的な学習コストの高さや導入検討期間が長そうな印象を受けました。
特にNTT 国際通信株式会社様の導入事例は先進的すぎて若干引きましたが、Anthosを使いまくれる環境がちょっと羨ましかった。
失敗しないアプリケーションモダナイゼーションの考え方
モダンなアプリケーションに必要だと考えられているもの
100人いれば100通りの答えがあるという前提で…
Twelve-Factor App
マイクロサービス
HTTP
gRPC
クラウドネイティブ
スケーラブル
イミュータブルインフラストラクチャ
自動化
宣言型API
クラウドの利用
リホスト(コスト削減)
リプラットフォーム(コスト削減, スケーラビリティ)
リファクタリング
DevOps
SREという言葉を使わずにSREの考え方を伝えていた
DevOpsの重要性
1.53倍の生産性
事業目標/非事業目標の達成
Kubernetes登場によるDevOpsの変化
Serviceディスカバリを用いたトラフィックルーティングが可能になり、システムを構成するコンポネントを分割し、Kubernetesの世界だけで実現できるようになった
DevOpsを実践する際の問題
開発 と 運用のインセンティブが一致しない
開発はサービスのアジリティを重要視する一方で、運用はサービスの安定性を重視する
解決策: 合理的でない安定性の定義を辞める
ダウンタイムなし
99.999999999%のSLA
SLAの定義
運用が求めるSLAとユーザが求めるSLAは乖離しがち
courseraにSLA定義のコースがあるので受けてみるといいかも
SLAの計測
Availability = good time / total time
これを計測し、SLAを下回らなければデプロイに踏み切る判断 (SRE本に書いてあったやつだ)
Anthos + GCPがKubernetesをProduction Readyへ
- ハイブリッド + マルチクラウド
- マネージドKubernetes(GKE)
- マネージドの管理機能で複数環境の一元管理
- GCPのマネージド・サービスによる監視
Anthos Overview
Anthos コントロールプレーンの中にあるもの
クラスタ管理
GKE, GKE on Prem
ポリシー管理
Anthos Config Management
サービス管理
Google Cloud Service Mesh
Anthos Deep Dive
GKE on Prem
- VMWare上で稼働するKubernetes
- Googleによって検証された最新のKubernetesへの容易なアップグレード
- GCPのコンテナエコシステムとの連携
Admin ClusterとUser Clusterの2種類のクラスタが存在し、Admin KubernetesがUser Kubernetesを管理している。
Admin Clusterに対して50個までUser Clusterを構築可能。
kectl コマンドをAdmin Clusterに対して実行してUser Clusterを作成する感じらしい(?)
F5のロードバランサが必要(F5 is 何)
Cloud Consoleからクラスタを一元管理できる。
Q. オンプレのクラスタをどう管理するのか
A. GKE Connect Agentというものを使ってオンプレとGCPをセキュアに接続する
GKE on PremにIstioがあるぞ…
ロードバランサはL4LBが必須なんだけど、L7レイヤーのトラフィックを実現するためにEnvoy proxyでL7レイヤー化して無理やり処理してる。
Anthos Config Management
設定をオンプレとクラウドのクラスタ間で同期
RBACとか
Google Cloud Service Mesh
今はAnthosの中に入っている
平たくいうとマネージドIstio
コントロールプレーンがGoogle管理, Stackdriver とのネイティブな連携
可観測性, トラフィックコントロール, セキュリティ(相互TLS)
サービス毎のSLOの設定が可能!!!
画面がとてもかっこよい。Kialiの超かっこいい版みたいなイメージ
ユーザからみたAnthos GKE on Premの利用について
GKE と GKE on Prem
アップデート情報にアンテナを貼る
組織的に学習する環境を整備する
リーダーの理解を得るために説明責任を果たす
Managed Kubernetesに求めるもの
Kubernetesのアップデートをサポートしているか
周辺ツールのサポート/統合のCapability
ネットワーク/ストレージとの結合
環境構築 vSphere
既存環境との統合は慎重になる
ネットワークの構成を考える
結局Anthosとは
Kubernetes managed by Googleがどこでも作成/運用できるという理解をしている
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