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GCP 資格試験のお守りは「GCPの教科書」かもしれない
一部を除き、投稿当時の情報となりますので、紹介内容の最新情報については別途公式情報等をご参照下さい。
目次
こんにちは。
クラウドエース編集部です。
GCP の教科書が2019年4月16日に発刊されました
GCPの教科書 Amazon URL : https://www.amazon.co.jp/dp/4865941959
本書は名前のとおり、GCP ( Google Cloud )を触り始める方向けの入門書となります。
ただし、GCP の広範囲なサービスを解説し、各サービスのコアな情報(基盤情報 / 豆知識)も含まれているので、GCP を使っている方にも参考になる内容にしています。
360 ページもあるから読むの大変じゃない?と思われるかもしれませんが、お休みの日に1日で一読はできるようにしています。
実は初回原稿は 500 ページを超えてしまい、ブラッシュアップを重ね 360 ページにし、読者の皆様に負担をかけないように配慮もしました。
では、本書の凄いところを3つにまとめます。
- GCP の主要なサービスはすべて解説
- GCP を支える基盤やネットワークから Docker も解説
- 執筆者が GCP 資格ホルダー(6つの資格のうち、5つの資格ホルダーも執筆者)
GCP は、Google で培われたハイレベルでワールドクラスのパブリッククラウドですので、ただ GCP のサービスを使うだけではもったいない。
GCP の 基礎となる部分(バックボーン、ハードウェア)、Google 製のソフトウェアや OSS を知ることで知識の幅が広がると願っています。
本書には執筆者(吉積 礼敏さん)のプロフィールは記載していますが、執筆協力者はページを増やさないよう簡易にしました。
しかし、執筆協力者を知ることで「GCP 資格試験のお守り」になるかもしれません。
今回は、このお守りについてお話します。
また、本書の出版社様であるリックテレコム様の Web サイトにフォローサイトがあります。
本書の第7章に掲載されている GitHub の URL や補足内容を適宜追加していきます。
GCPの教科書は GCP 資格試験のお守り
GCP 資格試験は6種類
GCP の資格は2018年までは3種類でしたが、2019年以降は追加されて合計6種類となっています。
まだ、日本語対応していない資格もありますが、遅かれ早かれ日本語で受験もできるでしょう。
以下に列挙します。
それにしても Google 翻訳の精度の高さは驚かされます。
- Associate Cloud Engineer
通称:ACE。
最も簡単な試験で実は以下の2と3より後発の資格です。
ただし、GUI で慣れ親しんでいた方はコマンド(gcloud, gsutil)は勉強しておくと良いでしょう。 - Professional Cloud Architect
通称:CA。
GCP プロフェッショナルエンジニアの登竜門となる資格です。
広範囲の知識が求められます。
広く浅くではなく、しっかりと GCP 公式ドキュメントを読み、実技演習(Qwiklabs)を実施し、理解しているかが問われます。 - Professional Data Engineer
通称:DE。
名前のとおりデータサイエンティストが受験する資格です。
膨大なデータの処理や機械学習が中心となりますが、CA 合格者は DE に挑戦する方が多いようです。
GCP 公式ドキュメントをしっかり読むと、自然と DE 周りの知識とスキルが身につくのかもしれません。 - Professional Cloud Developer
通称:CD。
2019年4月時点で英語のみです。
プログラミングの知識も必要とする CA の上位に位置する開発者向けの資格です。
GCP は昔から「プログラマのためのクラウド」と言われているので Java や Python でコードが書ける方が受験すると考えます。 - Professional Cloud Network Engineer
通称:CNE。
2019年4月にサンフランシスコで開催された Next ‘19 で受験できました。
今は日本でも受験可能です。
当然、英語ですが最も新しい資格の1つです。
ネットワークエンジニアにとって大変興味深い資格です。
Cloud Interconnect(GCP の L2 相互接続サービス)は気軽に試すことが難しく、実務経験を必要とします。
ただし、Google 検索すれば日本語での体験記事がヒットするので受験に備えることもできます。 - Professional Cloud Security Engineer
通称:CSE。
CNE と同じく Next ‘19 で受験できました。
今は日本でも受験可能です。
セキュリティエンジニアが受験する資格と思われがちですが、パブリッククラウドにおいてセキュリティは大変重要です。
セキュリティ事故1つで甚大な被害が発生します。
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得している企業で勤務されている方はトライしてほしい資格です。
私見ですが、4~6番目の CD / CNE / CSE は是非とも挑戦してほしい資格です。
メガクラウド(GCP / AWS / Azure)をこれから使う、使いこなす上で必要不可欠なスキルです。
マルチクラウドはベンダーロックインを回避する上でも良策であり、これを実現させるためにクラウドエンジニアに求められるスキルが CD / CNE / CSE と考えます。
執筆協力者は GCP 複数資格ホルダーと認定トレーナーばかり
当社の GCP 資格保有数は 200 を超えていますが、本書の執筆協力者(エンジニア)は下表のとおり精鋭です。
執筆中に精鋭になっていったというのが正しい表現で、連続合格の波が社内に「良い雰囲気」をもたらし「私も私も!」と受験した結果、今に至っています。
2019年4月時点
No. | Name | GCP 資格 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | Ryo | ACE / CA / DE / CD / CSE (ペンタ ホルダ) |
CTO GCP 認定トレーナー 連続合格中 |
2 | Shiose | ACE / CA / DE / CD (テトラ ホルダ) |
Senior Specialist GCP 認定トレーナー 連続合格中 |
3 | Abe | ACE / CA / DE / CD /CNE (ペンタ ホルダ) |
SRE Manager GCP 認定トレーナー 連続合格中 |
4 | Kikuchi | CA | PM / PG 連続合格中 |
5 | Sekine | ACE / CA / DE (トリプル ホルダ) |
PG 連続合格中 |
6 | Moto | ACE / CA / DE (トリプル ホルダ) |
PG 連続合格中 |
7 | 光の戦士 | ACE / CA / DE / CD (テトラ ホルダ) |
Lead Engineer / PG GCP 認定トレーナー JAPAC AUTHORIZED TRAINER OF THE YEAR(Next ’19 SF で受賞) Kubernetes 認定試験 CKAD ホルダー 連続合格中 |
8 | Morita | ACE / CA (ダブル ホルダ) |
Manager / PG 連続合格中 |
本書を読むだけで合格できるほど甘い資格ではありませんが、受験会場に持参し、ロッカーに預けておくと「お守り」になるんじゃないだろうか?と思わせるほどです。
連続合格者のパワーを読者の皆様にご提供するよう今後も GCP 資格試験を楽しみながらトライしていこうと思います。
実際に試験問題を解いていると面白いです。
苦痛と思った方はいないようと思われます。
国際資格試験の勉強法
国際資格は共通な点が2つあります。
1つは資格有効年数があること。
もう1つは試験内容の公開が禁止されていることです。
国際資格の試験問題集は書店に並んでおりますが同じ問題は出題されません。
実際の試験問題の方がはるかに難しいです。
私は米国 PMI 認定 PMP(Project Management Professional)ホルダーでもあり、PMP 資格試験の時「まったく違うじゃないか…。」と思いながら回答したものです。
問題を解くというより、問題を解きながら知識を固めていくといった勉強方法になります。
また、エンジニアの国際資格は暗記より実技や実務経験が重要です。
公式ドキュメントを読んだら手を動かす。面白い記事があったら真似をしてみる。その繰り返しです。
Google は資格試験や入社試験において暗記力を求めてはいません。
これは AWS や Microsoft の資格試験でも同じことが言えますし、さらに言うなら IT の分野だけではありません。
医療や建設分野も日々進化しているので、例えば開業医のお医者さんはお休みの日に講演会へよく足を運ぶそうです。
専門職は自己研磨の連続ですね。
まとめ
「GCPの教科書」は難しい書籍ではありません。
あくまで Google Cloud Platform の基礎を網羅させているだけです。
GKE だけで1冊書けるほどですから。
また、阿佐志保さん、中井悦司さん著書の「プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門」は良書です。
是非こちらもあわせてお読みください。
クラウドエースは GCP (Google Cloud) を専門としたクラウドインテグレーターです。
国内1社目の Google Cloud プレミアパートナーとして、Google と密に連携しながら導入支援から開発までワンストップでサポートいたします。
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