今回の内容は、7月24日から 26日にサンフランシスコで開催された、Google Cloud 最大のイベントである Google Cloud Next ’18 で発表された、新しい製品のアップデートや情報などをどこよりも早く紹介する内容になっています。
講師は、Google Cloud カスタマーエンジニアの 吉川 隼人 さんです。
今回のテーマ:Google Cloud Next ’18 最新情報
今回の内容は、7月24日から 26日にサンフランシスコで開催された Google Cloud Next ’18 で紹介された、新しい製品のアップデートや情報などをどこよりも早くお届けする内容になっています。今回発表された情報について、Google のカスタマーエンジニアから直接日本語で解説されるのは、この OnAir が初めてになります。
今回のアジェンダ
今回は以下の4つのカテゴリに分けて新製品についてのご紹介をいたします。
Cloud AI
IoT
Data Analytics
DevOps
Cloud AI
Google Cloud はこれまでもクラウドの AI に関していろいろな製品を出してきましたが、今回は「AI を簡単に、そして高速に」使っていくというところに注力した新製品の発表がありました。
AI をビジネスに繋げる
ユーザーである私たちは Google Cloud が提供する AI の製品を利用して、各々のビジネスに活用していきたい、という思いがあります。AI をビジネスにどうやって繋げていくか、という内容を3つのカテゴリに分けてご紹介いたします。
API と AutoML
プラットフォーム
ソリューション
機械学習&AI
下のスライドでは、今回 Next ’18 で発表された Cloud AI 関連の新製品が「API と AutoML」、「プラットフォーム」、「ソリューション」の3つのカテゴリに対してどのような割当になるかを表しています。
Cloud AI の API と AutoML が機能を深める
はじめに「API と AutoML」について紹介いたします。これまでの Cloud AI の API と AutoML (Vision) については以下のスライドをご覧ください。
Cloud AutoML
ML を簡単にするソリューションとして、Cloud AutoML のご紹介をいたします。
Cloud AI の API は Google によって学習済みの一般的な学習モデルを使うため、ユーザー自身がモデルを作成するための学習をする必要なく簡単に使うことができますが、その一方で API を使うには適切ではない特殊なケースというのが出てきます。そのような場合、従来では自ら TensorFlow などのプログラミングをして学習モデルを作成する必要がありましたが、それはとても知識が必要なことでした。
Cloud AutoML は一言でお伝えすると「Cloud AI の API の簡単さ」と「プログラミングで学習モデルを作成する複雑さ」のギャップを埋める画期的な製品であると言えます。必要な学習データを AutoML に与えてあげるだけで、自動で最適な学習をしてモデルを作成してくれます。
これまでは Cloud AutoML の製品の1つである「Vision」だけが限定公開されていましたが、今回の Next ’18 で公開ベータとして発表がなされ、誰でも扱えるようになりました。
更に今回の Next ’18 では Vision 以外の新たな AutoML 製品が2つ発表されました。そちらについて、ご紹介いたします。
Cloud AutoML Natural Language BETA
新しく発表された Cloud AutoML の1つの AutoML Natural Language BETA は ラベルとなるテキストをアップロードさせて学習させることにより学習モデルを作成し、ジャンルのわからない文章を入力した時にカテゴリ分類をしてくれる製品になります。
いかがでしたでしょうか。
以上が「Google Cloud Next ’18 最新情報」のまとめでした。
今回の Google Cloud Next ’18 では沢山の新製品の発表がありました。中でも AI に関する新製品の発表が目立った印象です。Cloud AutoML が公開ベータになったことにより、誰でも簡単に独自の機械学習モデルを作成できるようになりました。そして、BigQuery ML BETA の出現によって、Python や R などのプログラミング言語を必要とせずに機械学習ができるようになりました。他にもオンプレミス環境でコンテナを実行と管理をすることができる GKE On-Prem ALPHA や エッジ側で動作する Edge TPU ALPHA など、画期的な発表がありました。
今後、ますます使いやすくなっていく Google Cloud から目が離せません。
次回の放送は、「Dive to Google Kubernetes Engine」です。
Google Kubernetes Engine (GKE) を活用して、高速にデプロイ可能かつ No-Ops なアプリケーション実行基盤を構築の仕方を紹介する内容になっています。Continuous Delivery の実現方法、Container Registry を始めとするサービスとの連携方法や、特にこれから GKE を本番環境で動かすことを検討されている方、活用を促進していきたい方は必見です。