株式会社リーディングソリューション
WEBサイト来訪企業解析ツールを Google Cloud で構築。高速、安定なデータ解析を実現。
株式会社リーディングソリューション様(以下、LS)では、業界唯一のBtoB企業向けWEBサイト来訪企業無料解析ツールLeadAnalyzer(リードアナライザー)を、 Google Cloud 上に構築されました。リードアナライザーの概要や、 Google Cloud Platform を活用したシステム開発を行われたポイントを、同社代表取締役の中田義将様に伺いました。
まず、WEBサイト来訪企業無料解析ツールLeadAnalyzer(リードアナライザー)と貴社のサービス概要について教えて下さい。
弊社では、BtoB企業を対象として、デジタル・マーケティング戦略立案業務、WEBサイト構築業務、デジタル・マーケティング・アウトソーシング業務を中心としたサービスを提供しております。 リードアナライザーは、そういったBtoB企業様の営業効率の向上を支援するために、リリースしたツールです。リードアナライザーの利用登録後に発行される専用タグを自社サイトに挿入するだけで、自社サイトに来訪している企業の会社概要やアクセス履歴をメールで確認することが可能です。Webサイトへの来訪企業の見込み度合いが分かり、効率的な営業活動を行うことができるようになります。
リードアナライザー を Google Cloud 上に構築した理由を教えて下さい
リードアナライザーは元々、自社構築のツールとして開発していました。社内でスモールスタートではじめて、お客様の要望を反映しながら、少しずつ機能を強化してきました。しかし、お客様の増加や機能の多様化に合わせて、性能面ではお客様から送られてくる大量のログデータに対してサーバーの処理が追いつかない懸念が出てきたり、保守運用面では本業でないはずのシステムメンテナンスに多くの時間を割かざるを得なくなったりと、課題が見えてきました。 また、リードアナライザーは弊社のお客様にのみ提供をしていたのですが、より多くのBtoB企業様にお使い頂くべく無償版の提供も検討していたので、一般公開に向けて、システム開発専門の会社に、リードアナライザーの作り直しを依頼することを考え、パートナーを探していた所、Cloud Aceの Google Cloud システム開発サービスを知り、問い合わせを行いました。 1社あたりの月間PV数は数万PV程度ですが、導入企業社数自体が数千、数万になってくると、サーバーに対する負荷が心配な部分ではありましたが、検討段階で、Google Cloud Platform であれば性能面でも問題なく、またデータ分析ツールのBigQueryを使えば、他のデータ分析ツールよりも安く高速にログの集計/分析ができる旨の説明を受け、Cloud Aceの Google Cloud システム開発サービスに依頼することに決めました。このサービスであれば、構築後の保守運用もまるっとお任せできるので、弊社としてはシステム面は全てCloud Aceにお任せして、本業のデジタルマーケティングの成果最大化に注力できる点も決め手となりました。 ▲リードアナライザーに登録すると通知されるアクセス来訪履歴のメール内容
Cloud Ace を導入して良かった点
リードアナライザーの仕様検討から開発、保守運用までの全てを、お任せできたのが良かった点ですね。 導入検討のタイミングで、フロントエンド側にはアクセスが急増した際にも負荷対策を自動で行いサーバーが落ちる心配のない Google App Engine を、データ分析の部分は、 大量のログデータを高速に分析できる BigQuery を利用すると提案がありました。こういった分野は専門ではなかったため、特に仕様検討から開発のフェーズでは、仕様の詳細検討や性能面での課題などの技術的なことに対して、適切に対応してもらえたので助かりました。 リードアナライザーのリリースにあたって、弊社はお客様に提供するサービスがどうあるべきか、ということに注力して検討を進めることができました。また今後も、リードアナライザーの機能の拡充を考えており、今後の展開も含めて、単発の開発案件という形ではなく、フェーズを区切った段階的な開発で、都度必要な機能について相談できる点できるので、安心しています。 情報共有にも、サポートWebシステム や Google Workspace(旧:G Suite) を使って適切に対応してもらえており、仕様検討から開発、保守運用までをワンストップで見てもらえている印象です。他の開発会社に依頼すると、開発は開発、保守は保守と、細切れな印象の場合あり、その点では弊社側も対応しやすかったです。
最後に一言
今後の展開を教えて下さい。
現在は無償版のみ提供しているリードアナライザーですが、今後は有償版の提供も視野に入れています。有償版には、よりお客様の利便性を高めるために、AIなどの活用も含めた解析機能の強化や他の主要CRMとの連携を考えています。具体的には、リードアナライザーに蓄積されたデータを元に解析を行い、ホームページを閲覧している会社の規模や業種に応じて、ページの表示内容を変更するような、マーケティング機能面の強化や、Salesforce や Sansan と言ったメジャーなCRMとのデータの自動連携です。 また、データの分析の面では、 BigQuery に蓄積されている大量のログデータをクイックに確認するため、Google Workspace の スプレッドシートから閲覧できるようにしたいと考えています。基本的な部分は開発してもらい、細かいデータの絞り込み条件などは、弊社側で随時手を加えていくイメージです。弊社では以前から Google Workspace を利用していたので、こういった便利ツール的なものを簡単に作れるのも、Google のサービスに統一したメリットですね。 システム開発というと、こういったちょっとした変更にもすぐにお金がかかるイメージですが、Google Workspace を組み合わせることで、そういった点もなくなり、自社で開発しているイメージに近いくらいで小回りが効く点も助かっています。 機能面は、今後もどんどん良くして行くので、より多くの人にリードアナライザーを使っていただき、BtoBでのマーケティングをご支援できればと考えています。
この記事を共有する