イベントレポート:生成AIアイデアソン

こんにちは。クラウドエース編集部です。
2025年3月12日、クラウドエースが生成AIアイデアソンを開催しました。今回のアイデアソンには、製造・流通・メディア・ITなど多様な業界から約20名のビジネスパーソンが集結。生成AIをテーマに「自社ならではの業務課題をどう解決できるか」を出発点に、1日かけて構想を練り、アイデアをまとめていく共創型イベントとなりました。生成AIを“知る”から、“活かす”へ。
では、当日のレポートをお楽しみください。

イベント概要

イベント名:第1回 生成AIアイデアソン

開催日:2025年3月12日(水)
会場:Google渋谷オフィス
主催:クラウドエース株式会社
参加企業:
大日精化工業株式会社
株式会社山星屋
株式会社オスリー
株式会社True Data
株式会社コクヨロジテム
株式会社amana 

当日の流れ

午前の部:
インプットセッション(生成AIの動向・事例紹介)
各チーム内でテーマ選定とアイデア出し

午後の部:
アイデアの絞り込みとブラッシュアップ
最終プレゼンテーション(1チーム10分)
審査・表彰

インプットセッション

生成AIの今をキャッチアップ

イベントの冒頭には、クラウドエースのエンジニアによるインプットセッションが行われました。内容は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術の仕組みや、最新の生成AIプロダクトである Vertex AI Agent Builder、BigQueryによるベクトル検索の事例など。実際に、参加者の方からは「自社の業務に活用したい」「すぐに試してみたい」といった声があり、セッションを通じて生成AI活用の可能性をより具体的にイメージいただけたようでした。

テーマ選定&アイデア出し

チームの色がにじむセッション

チームごとに集まり、「どんな課題をAIで解決したいか」をディスカッション。テーマ選定後は、ポストイットやホワイトボード、PCを使ってアイデアをとにかく出していくブレストタイムに。クラウドエースやGoogleの社員はメンターとして参加。初対面同士ながらも、職種や背景の違いから多様な意見が交わされ、会場は早くも熱気に包まれました。このセッションでは「否定しない」「自由に話す」ことがルール。自由度の高い雰囲気が、良質な発想を後押ししていました​。

ランチ

Google渋谷で味わう、格別なお昼

Googleからのご厚意で、ビュッフェ形式の社食を利用させてもらえることに。色とりどりの料理が並ぶなか、参加者の皆さまは思い思いに料理を手に取り、自然と会話も弾みます。高層階から渋谷の街を見下ろしながら、「なんだかアイデアが湧いてきそう」という声もちらほら。ランチタイムすらも、創造力を刺激する時間となっていたのが印象的でした。

食後は、カフェでコーヒーを片手にリラックス。チームを越えての雑談や、「午後のセッション、どんな風に進めようか」といった作戦会議が自然と始まり、和やかな雰囲気のなかにも、午後のアイデアブラッシュアップに向けた前向きな熱量が感じられました。

午後の部がスタート!

アイデアの磨き上げ

午後は、午前に出されたアイデアの中からテーマを絞り込み、「どうすれば実現可能性が高まるか」「よりインパクトを出すには?」を議論。

資料化に取りかかると、チーム内に自然と役割分担が生まれ、ファシリテーターが舵取りをしながら、発表の構成やストーリーを組み立てていきました。「これは自社に導入してみたいね」といった前向きな声も多く聞かれ、まさに“リアルな検討”としての深みが増す時間でした。

最終プレゼン

10分で伝える渾身のストーリー

1チーム10分(発表5分+質疑5分)という制約のなかで、各チームはアイデアを発表。課題の背景、AIの活用方法、想定される効果までを、簡潔かつストーリーテリングを意識してまとめあげ、なかにはプロトタイプ的な画面モックやアーキテクチャ図を見せるチームも。「短時間でここまでできるのか」と感嘆の声も上がりました。

審査・表彰

多様な視点が光るクロージング

審査では以下のような多面的な観点で評価が行われ、それぞれに景品をプレゼント。

  • アイデアの量:どれだけ多くの発想を出したか
  • 完成度:ユーザー視点やプロセスが設計されていたか
  • 実現可能性:現場にすぐ導入できそうなリアリティがあったか
  • 独創性:切り口の斬新さや革新性はあったか
  • Googleらしさ:プロダクト活用や思想との親和性

それぞれの賞に対して会場から拍手が送られ、参加者全体が互いの健闘を称え合いました。
最後は懇親会で笑顔と名刺が飛び交い、連携や次の共創の芽が生まれていました。

表彰結果

生まれたアイデアに敬意を

アイデアを一番多く出せたで賞:株式会社山星屋

社内業務から消費者体験まで、広範な視点で次々とアイデアを展開。AI商談分析や移動中の資料作成、商品検索など、データをもとにリアルタイムで商談支援や販促を行う構想には「ありそうでなかった」斬新さもありました。考える手を止めずたくさんのアイデアを生み出す姿勢は、チーム全体に活気をもたらしていたのが印象的です。

完成度が高かったで賞:株式会社True Data

業務フローと生成AIの役割を明確に描き、具体的な時間削減効果まで示された構成は説得力抜群。
「属人化」「手入力」「ナレッジ共有」といったリアルな現場の課題に対し、技術でどのように改善できるかが丁寧に落とし込まれていました。PoCを視野に入れた発表スタイルも高評価でした​。

実現可能性が高いで賞:大日精化工業株式会社

複数の社内問い合わせチャネルを統合し、スマートエージェントで業務負担を軽減する発想が高く評価されました。すでに業務上のペインポイントが明確で、具体的な導入イメージもリアリティ十分。音声入力対応など、利用者目線の工夫も光っていました。

一番トガっていたで賞:株式会社オスリー率いる合同チーム

生活データと生成AIを組み合わせた婚活マッチングの大胆なアイデアは、斬新かつ刺激的。思わず「そこにいくか!」と唸る独創的な切り口から提案された多様なデータを分析して相性を可視化する仕組みは「本当に実現できたらすごい」と会場をざわつかせました。視点のユニークさとプレゼンの熱量が抜群でした。

グーグリーだったで賞:株式会社コクヨロジテム × 株式会社amana

属人化しがちな業務の自動化と、過去事例の再活用という実用的な構想が、Googleのプロダクト活用思想とマッチ。BigQueryや図面解析など、実データとの接続を見据えた提案に技術的な深みもあり、「まさにGoogleらしい」発想として評価されました

アイデアソンの参加経験について


90%以上の方がアイデアソン未経験でしたが、「新しい発見や学びがありましたか?」というご質問には全員が「はい」とご回答いただきました。「他の参加者の視点や考え方に刺激を受けた」「チームでのアイデア創出の重要性を実感した」「生成AIの具体的な活用方法を理解した」というご回答が多く、イベント全体の満足度も非常に高い結果となりました。

おわりに

本イベントは、生成AIという技術を共通言語に、業種や職種の異なる参加者がつながる貴重な場となりました。生まれたアイデアはすぐに実装できるものもあり、今後の実証やプロトタイピングへの展開も期待されます。クラウドエースでは今後も、こうした共創の場を創出してまいります。本件に関するお問い合わせ・次回開催への参加希望は、クラウドエースの広報までご連絡ください。

クラウドエース株式会社 広報担当
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