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Google Maps Platform 無料枠の変更について:2025 年 3 月 1 日からの新ルール

こんにちは。クラウドエース 編集部です。
今回は 2025 年 3 月 1 日より導入される Google Maps Platform の無料枠の変更点についてご紹介します。

2025 年 3 月 1 日より無料枠の変更

2024 年 12月 に Google から発表された内容によると、Google Maps Platform では、これまで毎月 $200 分の無料クレジットが提供されていましたが、2025 年 3 月 1 日以降、この無料クレジットが廃止され、新しい無料枠の仕組みが導入されます。

今後は、SKU(API の機能)ごとに個別の無料リクエスト枠が設定され、月あたり 1,000 回から 10,000 回まで無料で利用できます。

【主な変更点】

  • 毎月 $200 の無料クレジット廃止
  • SKU(API の機能)ごとに無料リクエスト枠を設定

※ユーザー側での手続き不要

SKU ごとの無料リクエスト数について

これまで API 利用料金の総額から $200 を差し引いて請求されていましたが、今後はすべての SKU に毎月無料リクエスト数が設定されるため、多くの SKU を無料で試すことができます。

SKU グループによって、月間の無料リクエスト数は以下の通り異なります。

  • Essentials :10,000 回 / 月
  • Pro :5,000 回 / 月
  • Enterprise :1,000 回 / 月

※詳しくは、以下の表をご確認ください。

参照:Google Maps Platform のボリューム ディスカウントの自動適用、毎月のクレジット、レガシー ステータスに切り替わるサービスに関する変更

ボリューム ディスカウントの変更点

1.2025 年 3 月 1 日よりボリューム ディスカウントの適用範囲変更

Google Maps Platform では、ご利用量に応じて自動的に割引が適用されるボリューム ディスカウント制度があります。
2025 年 3 月 1 日以降、この割引の仕組みが以下のように変更されます。

【変更前】(2025 年 2 月 28 日まで)

  • Tire1, Tire2(小 〜 中規模利用者)…自動で割引適用
  • Tire3 以上(大規模利用者)…パートナー企業経由で Google へ申請が必要

【変更後】(2025 年 3 月 1 日以降)

  • すべての Tire において利用回数に応じた割引が自動適用
  • 申請なしで割引が適用される仕組みに改善

2.ボリューム ディスカウントとは?

ボリューム ディスカウントとは、特定の API のリクエスト数が月間 10 万回を超えた場合に利用料金が 20% 割引される仕組みです。
また、月間の API リクエスト数に応じて Tire という階層ごとに割引率が設定されています。
今回の変更により、利用量が多い企業にとって、よりシンプルで分かりやすい価格体系となります。

今回の変更による影響

1.企業・開発者への影響

API ごとに無料リクエストが設定されるため、利用状況によってコストが変わる可能性があります。特に、特定の API のみを利用している場合、$200 の無料クレジットから 1,000〜10,000 回のリクエスト数に変わることで、無料利用枠が減少し、コストが増加する可能性があります。
一方、複数の API を幅広く利用されていた場合は、API ごとに無料枠が設けられるため、全体的なコストが下がることも考えられます。
3 月 1 日以降の詳しい料金については、Google Maps Platform の料金ページで API ごとの試算が可能ですので、ご確認ください。

Google Maps Platform 料金プラン:https://mapsplatform.google.com/intl/ja/pricing/

【お問い合わせ】
今回の変更についてご不明な点や、貴社の利用状況への影響について詳しく知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。
クラウドエース株式会社 問い合わせフォーム:https://cloud-ace.jp/contact/product/

まとめ

  • 2025 年 3 月 1 日から Google Maps Platform の無料枠が SKU ごとに設定される
  • $200 の無料クレジットは廃止
  • ボリューム ディスカウントは申請不要で自動適用に変更
  • 利用者の規模に応じた新しい料金体系に適応が必要

今回の変更で、より多くの API を無料で試せるようになります。近年、Google Maps Platform では新しい API が登場し、日本国内での利用事例も増えており、多くの企業で活用が進んでいます。

クラウドエースでは、Google Cloud はもちろんのこと、Google Maps Platform についてもご相談やサポートを承っております。貴社のビジネスでの活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。