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Google Cloud エンジニアのための J.A.M.トレーニング 潜入レポート!

こんにちは、クラウドエースのブランディング室です。9 月に開催された J.A.M. をレポートします。

J.A.M.とは?

J.A.M. とは、Join to Cloud Accelerated Meeting の略で、クラウドエースが主催する招待制のエンジニア向けトレーニングです。  
お客様に Google Cloud のスキルを習得頂くためのエンジニアによる集合形式セッションです。 Google Cloud の基礎知識をはじめ、ウェブサービスにおけるビジネスを展開する幅広い業界で有益となる開発スキルの習得に役立つ情報を提供し、Google Cloud 活用をともに推進する人材の醸成を目指しています。

Google Cloud からのサポートもあり、今回はグーグル渋谷オフィスで場所をお借りしての開催となりました。

第 1 日目は惜しくも台風のため、オンライン開催となりました。
会場はご覧の通りで外は霞んでいますが、Google Meet の中は暖かな雰囲気で始まりました。

今回はサンフランシスコ(オンライン配信あり)で開催された Google Cloud Next ’23 の直後ということもあり、最新情報をご紹介した後、
1 日目のテーマである Google Cloud のサーバーレスについての講義に入っていきます。

Google Cloud には魅力的なサーバーレスのプロダクトが揃っていますが、それらをしっかり理解するために、そもそもサーバーレスとは何なのか、どんなメリットがあるのかなど改めて基礎もおさらいしつつ、Google Cloud のプロダクトを紹介していく流れとなっています。
特に Build & Run、Orchestrate にフォーカスして次のプロダクトの特徴と活用方法を解説しました。

  • Cloud Run
  • Cloud Functions
  • Cloud Build
  • Cloud Deploy
  • Cloud Workflows
  • Cloud Tasks
  • Eventarc
  • Cloud Scheduler

プロダクトとユースケースを学んだ後は、休憩を挟んでデモを体験するセッションに入ります。
今回のデモは「Cloud Run で Cloud Native Architecture を試してみよう」というもの。
ハンズオンが用意されており、Cloud Run を 2 つ立ち上げて動作を確認するまでを、参加者がそれぞれ体験しました。

当日はオンラインということもあり、なかなか交流ができませんでしたが、2 日目以降のレポートでは座学で学んだことからワークショップまでの参加者体験談をお届けします!

第 2 日目は無事お天気にも恵まれ、 初めてのオフライン開催となりました。

テーマは、「Google Cloud のデータベースの紹介」。講師は Google Cloud 事業部の吉村さんが務めます。
今回は、数多くある Google Cloud のデータベースサービスの特徴や、サービスの使い分けをユースケースを交えて解説。
まず、BigQuery をはじめとした 7 種類のデータベースの概要を説明した上で、それぞれのデータベースを選択するユースケースを紹介しました。

前半セッションの終了後は質問タイムへ。質問タイムでは、吉村さんから参加者に質問をして使用状況を聞いたり、そこから新たな質問が生まれたりと、インタラクティブな雰囲気で知識を共有することができました。

後半のセッションでは、実際に Spanner のデモを体験!
デモでは、Spanner の基本的な操作方法から始まり、アプリケーションからのデータ投入・データ参照など基本動作を学びます。
セッション中は、よくある間違いや気を付けるポイントを紹介しながら進めていきます。
吉村さんのほかに、SRE の北野さんと Google Cloud 事業部の田野さんがサブ講師として参加しており、参加者が分からない部分はキャッチアップできるようサポートします。

セッション終了後は、Google のオフィスツアーに参加しました!
Musician Room や Game Room (なんとダンスダンスレボリューションまで…!)など Google 独自の福利厚生の一部を覗くことができ、参加者の方にも非常に好評でした!

ここで、2日目に参加いただいた方のインタビューをお届けします!

株式会社JDSC DXソリューション事業部 仲川様、松井様

①本日はデータベース中心のセッションでしたが、本日の感想をお願いいたします。
(仲川様)Google Cloud の DB サービスを網羅的に知ることができ、収穫がありました。各 DB サービスとその利用シーンをまとめてあるスライドがあり、今後の DB サービス選定の際に参照したいと感じました。

(松井様)データベースは少し知見があったため、話も理解することができ、とても勉強になりました。BigQuery以外のサービスは初めて知ったため、覚えておこうと思います。

②座学セッションはスライド 60P 超えの情報量でみっちりデータベースの特徴を紹介しましたが、わかりやすさはいかがでしたか?
(仲川様)正直に言えば、講義前に資料を開いたときに量が多く、面食らいました。しかし、各項目に対しての説明が簡潔に記載されており、冗長だとは感じませんでした。DB サービスごとに分けて記載されている点からも、後から見返しやすく嬉しいです。

(松井様)DB サービスの一覧→個々のサービスの説明→推奨したいサービスと構成がわかりやすく、後で見返しやすいと感じました。

③前回はオンラインの開催でしたが、オフラインでの参加はいかがでしたか?
(仲川様)良かったです。オンラインよりも行き詰まったところを聞きやすい雰囲気があると感じました。座席間隔や、充電タップ、Wi-Fi の点からも集中して取り組める環境を用意してくださり、ありがとうございます。グーグルオフィスで開催されることも J.A.M. の楽しみの一つでした。 グーグルオフィスも案内していただけて嬉しく思います。

(松井様)数人で巡回して、詰まって遅れてしまう人を防止する体制がとてもやりやすかったです。また講師の方も遅れている人がいないか都度確認していただき、質問しやすい環境作りを感じました。

④全体的なセッションのスピードはいかがでしたか?
(仲川様)ちょうど良いと感じました。初回はついていくのが大変でしたが、体験部分は SQL の範囲だったこともあり、オンプレとの相違が少なく問題なくついていけました。

(松井様)DB は知識があったため、ハンズオンは早くは感じませんでした。Cloudshell で右側の指示に従っていくハンズオンのスタイルは、今まで受けたセミナーの中でもトップクラスにやりやすいと感じました。

⑤もっとこうなればいいな、と思う点があればぜひ教えてください!
(仲川様)DB サービスのきちっとした使い分けをまだ理解できておらず、標準があるのか自由に使えばよいのかが気になりました。また、ハンズオンについては、「ゲームプログラムです~」という説明に対して、ゲームを感じる部分がなかったのは少し残念に感じました。

(松井様)どのくらいの習熟度の人を対象としているのかが、事前の案内だと少しイメージしづらかったです。第一回などは講師の方が使う用語が理解できないことも時折ありましたので、少し自分のレベルが足りていないかもと感じました。
 

第 1・2 回で学んだことを生かし、第 3 日目はゲーム形式で、与えられたお題を自分たちで考え Google Cloud でシステム提案をして頂きます。 3 チームに分かれて 3 つのお題にチャレンジし、 チームの代表者が皆さんの前で、ホワイトボードを使ってプレゼンテーションをします。 クラウドエースの講師陣は決裁者に扮し、突っ込んだ質問をしていきます。

全体のファシリテートは 最終回も Google Cloud 事業部の吉村さんが務めます。
各チームにクラウドエース社員がサポーター講師として入り議論を活性化させます。

今回どんなお題が出たのか、一部公開します!

Q1、あなたは全世界にユーザーがいる会員制物販サイトのインフラ担当者です。近々、海外ユーザー数が国内ユーザーを上回る予測で API の基盤強化を求められています。 
・レイテンシを減少し、冗長性を追加するため、世界各地に API を分散させる必要がある 
・既存のシステムを再利用する予定で、データベースが SQL に対応している必要がある 
・インターネットセキュリティを強化して、DDoS 攻撃などの攻撃を防ぐ必要がある 
・システム全体の可用性をマルチリージョンレベルで担保する必要がある

3チームが同じお題を考えても、エンジニアが多く集まると、答えは一つにならないことにエンジニアリングの深みを感じました。
各チームの提供予算も概算で発表頂きましたが、チーム間で大きく差が出たのも面白かったです。
改めてシステム開発には様々なアーキテクチャがあり、どのサービスをどう使うかによって幅広い選択肢が生まれることが分かりました。

最後に最優秀賞のチーム発表がありました。
審査基準は、技術力(スケーラビリティとコスト)と表現力(プレゼン力と質問への受け答えなど)の観点です。
その後は、今回の課題の解説をクラウドエース北野さんからみなさんへお伝えしました。
疑問に思っていたことがクリアになったのではないかと思います。

セッション終了後は、懇親会がありました。
クラウドエースの営業メンバーも参加して、お客様との交流や日頃の課題などお話を聞く機会を頂きました。
チームメンバーで、今回のフィードバックや普段の業務についてお話する時間が設けられ、親交を深めました。

ここで、ご参加いただいた方のインタビューをお届けします!

ユアマイスター株式会社_中根様

①今回ご参加頂いたきっかけを教えてください
J.A.M.の存在を知りませんでしたが、上長からの勧めで参加しました。 現在は AWS を使っていますが、Google Cloud への移行を進めており、今回は技術獲得のために参加しました。

②全体を通してのご感想
3 日目に学んだことをアウトプットする機会がある点がよかったです。
1、2日目のような座学・ハンズオンは一般的だと思いますが、3日目のシステム構成を考えるという研修はあまりなく新鮮でした。
特に、発表したシステム構成に対する講師の方々のフィードバックがとても学びになりました。
質問の掘り下げから構成の考慮漏れに気づいたり、改善点を実例をふまえ解説いただくことができました。

③もっとこうなればいいな、と思う点があればぜひ教えてください!
ハンズオンでは操作コマンドによるリソースの変更が分かりにくかったので、GC コンソール画面でその変更内容を確認する時間があればよりわかりやすかったです。

rakumo株式会社_金子様

①今回のセッション参加へのきっかけ
上司からこんなイベントがあるよと案内されたのがきっかけで参加を決めました。
現職では全サービスに Google Cloud を活用している状態です。

②全体を通しての感想
ちょうど Google Cloud の資格の勉強をしていたので、1 日目のセッションは復習になりました。2 日目に受けた Spanner は今回使うのが初めてだったので新鮮な気持ちで楽しめました。最終日のワークショップはお題が難しかったのもあり、なかなか議論に詰まりましたが、今まで資格の勉強がベースだったので、資格勉強では学べないことが得られました。

③もっとこうなればいいな、と思う点があればぜひ教えてください!
最終日のワークショップが一番面白かったので、実践ワークがもっと多くてもいいなと思いました。各回の期間が少し離れているのも復習に使えてよかったです。1 日目、2 日目で学んだことを生かせた今日のワークショップはとても意味のあるものになったと思っています。
 

参加者からも嬉しいコメントを頂くことができました!
企業を跨ぐエンジニアの活動は、業界全体の成長を促進する鍵だと考えています。
各企業がそれぞれの目標に向かう過程で、日々アップデートされる技術を共有し、より多くのエンジニアの意見に触れることが自社の課題解決にも繋がると思います。 J.A.M.の活動は、Google Cloud のスキルを習得するだけでなく、ワークショップや懇親会も企画していますので、エンジニアのコミュニケーションの場ともなります。他社のエンジニアはどう Google Cloud を使っているのか知って頂く機会になれば嬉しいです。

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