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Google Cloud におけるシステム監視のベストプラクティスとは

こんにちは、クラウドエース編集部です。

基幹システムの運用管理において、以下のようなお悩みはありませんか?

– 運用保守エンジニアの不足

– 障害発生時の対応が後手に回る

– 運用コストの増大

– 適切な監視・運用方法が分からない
この記事では、システム監視の必要性と、リリースされたシステムが 24 時間 365 日安定した稼働を実現するために考慮すべきポイントについて紹介します。また、「Google Cloud 監視・復旧支援サービス」についても紹介します。

システム監視とは

システム監視とは、システムが稼働するために必要なサーバー・アプリケーション・ネットワークなどの状況やリソース使用率を定期的に確認することです。システム監視をすることで、障害の発生をいち早く検知できます。

なぜシステム監視が必要なのか

システム監視を行うことで、障害を未然に防ぐことができます。例えば、ある大手製造業の企業では、システム監視ツールを導入する前に、突如としてデータベースのパフォーマンスが低下し、業務が数時間停止してしまったことがありました。この障害が起きた時には、すでに顧客への出荷が遅延するなど、ビジネスに多大な損害を与えました。

多くの企業システムはビジネスの基幹を支えるものであり、ちょっとした障害がビジネスに大きな影響を及ぼします。その後、同企業はシステム監視ツールを導入。それによって次回からは、問題が発生する前に警告を受け、予防措置を講じることができるようになりました。

システム監視では日常的に障害への対策ができ、取引先からも信頼されやすくなるため、ビジネスを展開するうえで非常に効果的です。さらに、ある金融機関ではシステム監視によって不正アクセスの兆候を早期に発見、即座に対応することで、情報漏洩を防ぐことができました。

システム監視をしない場合は、小さなトラブルや兆候を見逃してしまう可能性があり、その結果、情報漏洩のような重大なインシデントの発生を促してしまう危険が高まります。

システム監視の目的

システム監視の目的は主に 3 つあります。それぞれ解説します。
1.障害発生時の初動対応を素早く行うため

システム監視は障害発生時に適切な対応を素早く行う目的があります。

システム障害が発生した場合、原因を特定し復旧する必要があります。システム監視をすることで、状況の把握の時間を短縮できます。一次対応、二次対応を迅速化させ、早急な復旧を導きます。
2.リソースの過剰使用によるサーバーダウンを防止するため

システム障害が発生する直前は、CPU・メモリ・ストレージ・ディスクなどのリソースが過剰に利用されている可能性があります。その結果、サーバーがダウンしシステム障害に繋がります。システム監視を行うことで、リソースの状況を把握し、サーバーダウンを未然に防ぐことが可能です。
3.大規模障害を防ぐため

システム障害は障害が発生する予兆をあらかじめ把握し問題を回避することがベストです。システムに障害が発生すると、売上・利益・ブランドイメージ・信用の失墜など、さまざまな問題に繋がります。システム監視によって、小さな原因さえも見落とさずに対処することができます。

Google Cloud で監視を実装

Google Cloud  を活用した監視手順は次のとおりです。

  • 監視する対象を決定
    監視する対象は、システム全体、アプリケーション、インフラストラクチャなど、さまざまです。
  • 監視する指標を決定
    監視する指標は、CPU 使用率、メモリ使用量、ディスク使用量、ネットワーク帯域幅など、システムのパフォーマンスを測定する指標です。
  • 監視ツールの導入
    監視ツールは、Google Cloud Monitoring や Prometheus など、さまざまなツールが提供されています。
  • アラートの設定
    アラートの設定は、システムに異常が発生した場合に通知を受け取るための設定です。
  • 監視結果を分析
    監視結果は、ダッシュボードやグラフなどを使用して分析します。

 

自社内で上記の内容を実行する際には、Google Cloud の監視設計と運用には注意が必要なポイントがあります。
複雑な Google Cloud のアーキテクチャは、多岐にわたるサービスや機能を提供しています。そのため、監視対象のシステムが複雑に絡み合い、監視に手間がかかることがあります。

Google Cloud は迅速に変化し、絶えず新たなサービスや機能が追加されています。そのため、監視環境を常に最新の状態に保つ労力が必要です。

システムの正常な稼働を継続するためにシステム監視は不可欠です。Google Cloud Monitoring や Prometheus を利用して監視を実施することで、システムの異常を早期に検知し、対処することができます。

Google Cloud 監視・復旧支援サービスとは?

Google Cloud の最上位パートナー(マネージド サービス プロバイダー)であるクラウドエース株式会社と運用保守のエキスパートである株式会社イーツが協業して提供しているサービスです。

Google Cloud 総合支援監視・復旧支援サービス
Google Cloud 上の対象システムの異常・リソース利用状況を、24 時間 365 日で監視します。異常を検知した際は、事前にお客様と合意した一次対応を実施します。二次対応もご要望に応じて対応が可能です。

本サービスの利用で、システム監視の実施に伴う「運用保守エンジニアの不足」「障害発生時の対応が後手に回る」「運用コストの増大」「適切な監視・運用方法が分からない」といったお悩みも解決できます。

Google Cloud 監視・復旧支援サービス支援内容

  1. 監視項目の監視設定
  2. 24 時間 365 日システム監視・障害検知
  3. エンジニアによる有人体制と自動サービス対応
  4. 監視復旧手順書に基づいた復旧一次対応・緊急通報
  5. 対応報告と履歴管理 (Backlog)
  6. 監視設定変更
  7. 24 時間 365 日お客様からの監視・復旧支援に関するお電話、Backlog、メールでのお問い合わせ対応

 

Google Cloud 監視・復旧支援サービス 運用保守組織体制

運用保守組織体制は次のようになっております。

Google Cloud 監視・復旧支援サービス 導入メリット

サービスの導入メリットとしては、次のようなものがあげられます。

  1. 監視運用の負荷削減
  2. 障害の早期検知、早期復旧
  3. 監視項目策定・監視設定・対応手順作成
  4. システム運用の安定化

 

監視運用の負荷削減

  • 監視運用の作業をアウトソースすることでお客様には本来の業務に専念頂けます。
  • 専任技術者の採用や育成、夜間休日の監視体制に必要となる人件費を削減できます。

障害の早期検知、早期復旧

  • 24 時間 365 日有人監視体制 を構築し、早期検知・通報・チケット作成・エスカレーションを行います。
  • 万が一のシステムダウンへも、お客様に代わりクラウドエース監視運用センターの担当エンジニアが、早急に障害の一次対応、二次対応(バックアップからのリストア)を行います。

監視項目策定・監視設定・対応手順作成

  • 初期の監視準備作業はお任せ下さい。インフラ担当者が社内にいないお客様でも安心してご利用頂けます。

システム運用の安定化

  • 障害が発生した際には原因を調査、根本解決を目指します。
  • お客様のシステムやご要件に合わせて最適なシステム環境および運用サービスをご提案いたします。

 

まとめ

システムは導入して、ただ使うだけではなく、適切な監視ができないとさまざまなリスクに晒されてしまいます。

現場のシステム監視業務の改善・24 時間 365 日の安定した稼働を実現するために、Google Cloud 監視・復旧支援サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事がよりよいシステムの運用監視のきっかけになれば幸いです。

少しでも気になられた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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