Google Cloud のパートナー制度は、お客様が Google Cloud (旧 GCP)のサービスやソリューションを導入する際に、信頼性のあるパートナー企業を見つけるための参考となる制度です。この記事では、エンゲージメントモデル、エキスパティーズ、スペシャライゼーション、イニシアチブ、および Google Cloud 認定資格についてわかりやすく解説します。
目次
エンゲージメント モデル
エンゲージメントモデルは、パートナー企業がどのように Google Cloud と協力してビジネスを展開しているかを示します。エンゲージメントモデルは主に3つに分けられます。
Service エンゲージメント モデル
Service エンゲージメントモデルの企業は、Google Cloud の専門家として、お客様に対して Google Cloud の導入や運用、カスタマイズ、サポートなどのサービスを提供します。お客様のニーズに応じた最適なソリューションを提案し、成功に導く役割を担います。
Build エンゲージメント モデル
Build エンゲージメント モデルの企業は、Google Cloud プラットフォーム上で動作するソフトウェアやアプリケーションを開発・提供します。お客様が Google Cloud をより効果的かつ効率的に活用できるよう、Google Cloud の API やサービスと連携して、付加価値を提供する製品やソリューションを開発し、提供できます。
Sell エンゲージメント モデル
Sell エンゲージメント モデルの企業は、Google Cloud の製品やサービスをお客様に販売します。顧客のビジネスニーズに応じた製品やサービスを提案し、販売を行います。また、企業によっては、お客様が Google Cloud の利用を最適化するためのサポートやアドバイスも提供します。
エンゲージメントモデルには「パートナーレベル」と「プレミアレベル」のランクがあり、企業の規模や実績によって Google から認定されます。また、1 つの企業が複数のエンゲージメントモデルを持つ場合もあります。
スペシャライゼーションは、Google Cloud パートナー企業が特定の Google Cloud 製品や技術分野において、高い専門性や実績を持っていることを示す認定のことです。特定の Google Cloud 製品や技術について深い知識と技術力を持ち、その分野で優れた成果を上げていると認められた証です。
スペシャライゼーションの例
インフラストラクチャ
データアナリティクス
アプリケーション開発
マシンラーニング
セキュリティ
ワークトランスフォーメーション
など、Google Cloud の製品やサービスに関連する分野が対象となります。
エキスパティーズとスペシャライゼーションの違い
エキスパティーズは、業界やソリューション全体に関する知識と実績を評価します。一方で、スペシャライゼーションは、特定の Google Cloud プロダクトやサービスに関する技術力と実績に焦点を当てています。つまり、エキスパティーズはより広範な視点での専門性を示し、スペシャライゼーションは特定の技術領域における深い専門知識を示す指標となります。
イニシアチブ
イニシアチブは Google Cloud のパートナー制度の特別な追加要素で、パートナー企業にさらなる認定が与えられます。
Google Cloud 認定資格は、個人が Google Cloud の技術や製品に関する知識を持っていることを証明する資格です。パートナー企業においては、技術者やコンサルタントの資格取得者数や取得率が公開されていることがあり、これによって企業内の人材レベルを評価することが可能です。
以下のような認定資格が提供されています。(他にもあります)
クラウドアーキテクト
データエンジニア
データサイエンティスト
ネットワークエンジニア
セキュリティエンジニア
まとめ
Google Cloud のパートナー制度は、お客様にとって信頼できるパートナー企業を選択する際に役立つ評価基準を提供しています。エンゲージメントモデル、エキスパティーズ、スペシャライゼーション、イニシアチブ、および Google Cloud 認定資格を理解することで、自分たちのニーズに合ったパートナー企業を選ぶことができ、自社のビジネスを成功させるためのサポートを受けることができるでしょう。
こちらの Google Cloud の公式ウェブサイトより、それぞれの項目別にパートナーを探すことが可能です。