Aurora対抗 Google Cloud新サービス AlloyDB for PostgreSQL

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AlloyDBはPostgreSQL互換の新しいデータベースエンジン

Google Cloud の新サービス AlloyDB for PostgreSQL (以降、AlloyDBと表記) のリリースが発表され、Previewとして利用できるようになりました。
東京リージョンでも利用が可能です。

AlloyDBは単一リージョン内でシームレスに垂直/水平スケールするPostgreSQL互換のデータベースエンジンで、Amazon Web Services(AWS)の Aurora に相当するサービスです。

現時点ではPostgreSQL14と互換性があります。

最大4倍のスループット、100倍高速なレイテンシ

測定条件に依存する部分は大きそうですが、標準的なPostgreSQLに比べて最大4倍のスループット、100倍高速なレイテンシを実現します。

書き込みを担当するFailoverの仕組みを備えたPrimary Instanceと、読み込みを担当する水平スケール可能なRead pool Instanceを分けることによりこの性能を実現します。

Primary InstanceはAlloyDBの最大インスタンスサイズまで垂直スケール可能であり、Read pool Instanceは1000vCPU以上でも線形に水平スケールが可能となっています。

また、Read pool Instanceは複数作成することができ、アプリ毎に使い分けるアーキテクチャを採用することも可能です。

AlloyDBはIntelligent Database Storage Engineというストレージエンジンがストレージへの書き込み処理を管理しており、Primary Instanceはストレージ書き込み処理がオフロードされています。Primary Instanceはログ書き込みのみを行う事で、I/O帯域の節約と高性能を実現しています。

高可用性・高速メンテナンス

AlloyDBは高可用性・高速メンテナンスも実現しており、メンテナンスを含めて 99.99% の高可用性 SLAを実現します。AlloyDBはほとんどのデータベース障害を数秒以内に自動的に検出して回復します。メンテナンスも同様に数秒で完了します。

なお、AlloyDBはフェイルオーバーやメンテナンスによる切替でエンドポイントIPは変更されません。そのため、AuroraにあるようなDNS切替の制約がなく、アプリケーションからみてもシームレスな切替が実現できます。

機械学習を応用した運用管理の自動化

AlloyDBでは、性能面だけでなく運用管理の自動化においても優れた機能をもっています。ワークロードの状況に応じて自動的にVacuumを行ったり、Vacuum時にワークロードが使っていないメモリを転用して実行します。また、ストレージの階層化も自動化されています。これらはAlloyDB用の機械学習モデルにより運用されます。

シンプルな料金モデル

AlloyDBの料金は、AWSのAuroraとは異なりStorage I/O課金は発生しません。
ストレージについては使用した分だけが課金対象となり、Cloud SQLとは異なりプロビジョニングした分ではありません。
もちろんストレージは自動的にスケールします。

AlloyDBとCloud SQLの料金を比較すると次の通りです。

そして、なんとPreview期間中は無料でお試し利用することが可能です!もちろん無制限に利用することはできず、以下の範囲で公正に利用することが条件となりますが、よりAlloyDB導入を検討しやすくなって嬉しい限りだと思います。

  • Compute: $15,000 of usage, equivalent to at least 125 vCPUs and 1,000 GBs of RAM in us-central1
  • Storage: $650 of usage, equivalent to at least 2 TB in us-central1

まとめ

Auroraとは異なり、PostgreSQLにしか対応していませんが、Cloud SQL for PostgreSQLとCloud Spannerを補完するデータベースプロダクトが出てきたことで、様々な要件のアプリケーションをGoogle Cloudで実行できるようになりました。

実際に触ってみて気になる点をまとめた記事を投稿しておりますので、
是非こちらもご覧ください。

Google Cloudの新データベースサービス AlloyDB for PostgreSQLを使ってみた

参考

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