機械学習 / AI は GCP(Google Cloud) が注力して投資を行っている分野のひとつで、他のパブリッククラウドと比較しても優位性を持っている面が多いと言われています。
それぞれのパブリッククラウドごとの詳細な比較はここでは避けますが、検索エンジン、Youtube、Gmail、Google Maps、Android などプラットフォーマーとして圧倒的なシェアを誇る Google の膨大なデータを処理するインフラストラクチャ、そのデータ処理能力は機械学習 / AI のプラットフォームにも性能として還元されています。
ここからは GCP(Google Cloud) が提供している機械学習サービスをピックアップし紹介します。
30種類以上の機械学習を提供している GCP(Google Cloud) のサービスは企業の課題にマッチするかもしれません。
GCP(Google Cloud) が提供している機械学習サービスを AI Building Blocks と AI Platform に分けてご紹介します。
AI Building Blocks について
AI Building Blocks には、事前トレーニングモデルとカスタムモデルの2種類あります。
事前トレーニング済みモデルは、API を使って簡単に利用できます。
カスタムモデルは、独自モデルを構築することができます。
学習自体は自動で行うので、必要なデータを用意するだけで活用できます。
事前トレーニング済みモデル( API )
Translation API
100以上の言語の翻訳機能を搭載している GCP(Google Cloud) の API サービスです。
Translation API には、 Translation API Basic 、 Translation API Advanced の2つあります。
毎月 500,000 文字までは無料で使うことができるので、コストを抑えて使用することができます。
Natural Language API
テキストや人物の感情分析、コンテンツや文章の分類などを解析する機械学習 API サービスで、アンケートなどの意見分析や文章の要約などに活用できます。
毎月 5,000 ユニットまでは無料枠が設定されています。
Vision API
GCP(Google Cloud) が取り込み済みの画像を事前にトレーニングし、画像を高速で分類できる API サービスです。
活用方法としては、画像内テキストの検出や抽出、画像に含まれる建物の検出、商品や企業ロゴの検出など様々あります。
料金に関しては毎月 1,000 ユニットまで無料枠が設定されています。
Recommendations AI
小売業、 EC に特化した機械学習 API サービスです。
買い物客の趣味趣向に沿った商品を、リアルタイムでおすすめするシステムです。
おすすめアイテムのクリック率、カードに入れた頻度が把握できるため、セッションあたりの収益最適化が見込めます。
また、予測モデルを構築することで、在庫の品切れや重複などを防ぐことができます。
カスタムモデル
AutoML Vision
Vision API は GCP(Google Cloud) が事前にトレーニング済みのものしか検出できませんが、 Auto ML Vision は独自の画像検出が可能です。
活用方法としては、正規商品をラベル付けし、欠陥品の抽出や細かな製品の分類をするなどのユースケースがあります。
画像のラベル分け、トレーニングが簡単に行えるのも魅力のひとつです。