こんにちは。クラウドエース編集部です。

近年、導入する企業が増えているクラウド サービスについて、サービス内容が複雑で導入するかどうか悩まれている方も多いと思います。

本記事ではクラウド サービスの「リージョン」や「ゾーン」とはいったい何なのか、リージョン/ゾーンを選ぶ時のポイントなどを解説します。クラウド サービスの導入をご検討されている企業の担当者様は、本記事を参考にご検討してください。

クラウドの「リージョン」「ゾーン」とはどのようなもの?


クラウド サービスのバックグラウンドともいえる「リージョン」「ゾーン」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。まずは、リージョン/ゾーンについて解説します。

リージョンは「データセンターが存在するエリア」

リージョンとは、データセンターが設置されている独立したエリアのことを指します。クラウド サービスを提供している Google や Amazon、Microsoft などの各事業者それぞれが独自に区分している地理的範囲がリージョンに当たります。

クラウド サービスでは、仮想サーバーやストレージ、ソフトウェアなどの機能を、自社のニーズに合わせて仮想的に利用可能です。しかし、それらのサービスを支える物理的なサーバーやストレージ、あるいはそれらを保管するためのデータセンターは必ず存在します。このデータセンターが存在するエリアがリージョンです。

ゾーンは「リージョン内における細かい区分」

前述したリージョンに対してゾーンとは、各リージョン内において独立した運用区画のことを指します。つまり、リージョンの中にある運用区画がゾーンです。なお、ゾーンのことを「アベイラビリティ ゾーン(AZ)」と呼称するクラウド サービスもありますが、同じ意味だと覚えておきましょう。

どちらもクラウド選びで意識したいポイントの 1 つ

クラウド サービスを利用する際に選ぶ、リージョン/ゾーンによって利用できるサービスに影響があることを知っておきましょう。各リージョン/ゾーンでは、導入されているシステムや設備が異なる場合があり、その影響によって利用可能な機能に制限のある場合があります。

つまり、クラウド サーバーを構築する際は、自社が求めている機能要件を明確にした上で、機能要件が実現できるリージョン/ゾーンを選択することが必要です。誤って機能要件を満たしていないリージョン/ゾーンを選択してしまった場合、最初から再構築しなくてはならないこともあるので注意してください。

リージョン/ゾーンを選ぶ時のポイント


クラウド サービスを導入する際はリージョン/ゾーンを選ぶことになりますが、その選び方を解説します。クラウド サービスの導入をご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

データセンターまでの距離

リージョン/ゾーンを選ぶ際は、利用者とデータセンターまでの物理的な距離を確認しておきましょう。

レスポンスを重視する場合、利用者とデータセンターの物理的な距離が離れると、データ遅延が発生するリスクが高くなるので、国内のリージョンを選ぶことがおすすめです。一方、利用者とデータセンターの距離が近すぎる場合、自然災害によるリスクが逆に高まるので、BCP(事業継続計画)の観点から最適なデータセンターを選択してください。

なお、ここでいう物理的な距離とは地図上の直線距離ではないので注意しましょう。理由はネットワーク ケーブルが、必ずしも直線的に敷設されているとは限らないためです。

提供している機能

リージョン/ゾーンによって、提供されるクラウド サービスに差異がある場合があります。必ず自社が求める機能要件を明確にした上で、機能要件を満たしているリージョン/ゾーンを選択しましょう。

例えば、国内向けに提供されているサービスであっても、海外リージョンでしか利用できないこともあります。

必要な機能要件を満たせないリージョン/ゾーンを選んでしまった場合、はじめから再構築しなければならないケースもあるので、とても重要なポイントです。

利用料金の差

クラウド サービスでは、選択するリージョン/ゾーンによって、利用料金が異なる場合があります。そのため物理的な距離や機能要件だけではなく、条件に該当するリージョンを利用する料金を事前にチェックしておくことが大切です。

利用する機能などにもよりますが、クラウド サービスの導入、運用にはコストがかかるものです。導入から運用にかかる予算を算出する上で、リージョン/ゾーンごとに必要な金額が違うことを知っておきましょう。

リージョンの安定性

リージョンによって安定性が異なる可能性があるため、稼働率をチェックしておきましょう。機能要件によって、どのレベルの安定性が必要なのかを明確にした上で、機能要件に耐えられるリージョンなのかどうかを判断してください。

また、クラウド サービスでは SLA(Service Level Agreement)が設定されている場合がほとんどです。検討しているクラウド サービスがどの程度まで品質保証をしているのか、あわせて確認しておくことをおすすめします。

利用規約や適用される法律

クラウド サービスでは、リージョンごとに適用される規約や法令が異なることがあるので注意が必要です。リージョンを選択する際は、必ず事前に規約や準拠法をチェックしておきましょう。

例えば、データの取り扱いに関して、リージョンが設置されている国の法律が適用される場合などが挙げられます。特に海外のリージョンを選択する場合は、リージョンが設置されている国の法律などを確認しておくと安心です。

用途によってはマルチ リージョンという選択肢も


クラウド サービスを選択する際、用途によってはマルチ リージョンを選択することもできます。以下では、複数のリージョンにまたがってシステムを配置するマルチ リージョンは、どのようなケースで用いるのかを解説します。

グローバル サービスを提供する時

グローバル サービスを展開する際、マルチ リージョンを利用することによってユーザー エクスペリエンスが向上する場合があります。例えば、サービスを提供する国ごとのリージョンを利用することによって、利用者に高いレスポンスを返せる点はメリットの 1 つです。

サービスをグローバル展開する際は、提供する国ごとにリージョンを設置するべきかどうか、提供するサービスの性質や必要な稼働率などの指標を元に比較検討しましょう。

冗長性を求める時

マルチ リージョンは、複数のデータセンターを利用するため、冗長性を高めやすいメリットがあります。

具体的には、冗長構造になることによって、1 つのリージョンに障害が発生した場合であっても、別のリージョンが稼働していれば致命的なダメージを受けるリスクを低減することができるのです。

リージョン レベルの障害は十分に起こり得るリスクだといえます。そのため、特に高い稼働率が求められるシステムは、冗長性の高いマルチ リージョンを選択することがおすすめです。

災害対策に活用する時

リージョン レベルの障害に対するリスクヘッジにもおすすめだと解説しましたが、BCP(事業継続計画)の観点からもマルチ リージョンがおすすめです。

地理的に離れたデータセンターを複数利用するなど、災害が発生した場合を想定したリスク分散を検討しておきましょう。

必要に応じて「リージョン」「ゾーン」を選ぶことが大切!

リージョン/ゾーンによって使い勝手やシステムの実装に影響が出ることもあるため、自社のニーズに応じて正しく選ぶことが大切です。

しかし、自社の機能要件に適したリージョン/ゾーンを検討するには、ある程度の専門的な知識が必要になります。自社に専門的な知識がない場合は、専門の事業者に相談することがおすすめです。

クラウドのことでお悩みならクラウドエースへ


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クラウド サービスは導入時だけではなくシステムを利用している間、恒久的にコストがかかるものです。そのため、価格優位性の高いクラウドエース経由で導入いただくことがおすすめです。

専門エンジニアによるセミナーも定期的に開催

クラウドエースでは、定期的に専門性の高いエンジニアによるセミナーやイベントを開催しています。セミナーやイベントに参加していただくことで、社内のスキル向上やエンジニアの養成にもつながります。

クラウドエースは Google Cloud 関連の実績が豊富で安心


Google Cloud 認定プレミア パートナーであるクラウドエースは、Google Cloud に関連する実績が豊富にあるので、安心してご依頼ください。

Google Cloud の導入でアプリ開発を効率化

株式会社ソフトウェア・パートナー様は、Google Kubernetes Engine(GKE™)を利用して、ゴルフ用アプリケーション「ふるとる」を開発しました。

同社は、Google Cloud 導入前の課題としてセキュリティ性やストレージなどの問題を抱えていました。他にも Google Cloud を導入する以前は、プロジェクトを進める中で初期の構想や構成要素を縮小するケースが多く発生していたことが課題としてあったといいます。そこで、課題全体を考慮した結果、自社でシステム構築を行うことが困難だと判断したため、Google Cloud の導入を決めました。

Google Cloud の導入によって、コスト面や開発スピードなどにおいて、設計した構成要素を妥協せずに構築することが可能になったのです。また、開発環境をクラウド サーバー上に展開できるため、クライアントの制限を受けることなく開発環境維持にかかる負担を軽減できました。

Google Cloud を活用してデータ分析を効率化

株式会社リーディングソリューション様は、業界唯一の BtoB 企業向け Web サイト来訪企業無料解析ツール LeadAnalyzer(リード アナライザー)の開発にあたって Google Cloud を導入しました。

当初、社内でスモール スタートした同ツールは、お客様の要望をシステムに反映しながら、少しずつ機能改善を実施してきました。しかし、お客様が増加し機能が多様化していく中で、お客様から送られてくる膨大なログデータの処理が追い付かないという懸念や、保守面においてはシステム メンテナンスに多くのリソースを割かざる得ない状況になるなどの課題が発生したのです。

このような課題を解決するため、Google Cloud を導入しました。負荷対策を自動で実行しサーバーダウンの心配がない Google App Engine™ や、膨大なログデータ分析の効率化を実現する BigQuery™ を導入することによって課題の解決に成功したのです。

まとめ

本記事では、クラウド サービスの専門的な知識の中でも、「リージョン」「ゾーン」とはいったい何なのか、リージョン/ゾーンを選ぶ時のポイントなどを解説しました。

これから初めてクラウド サービスの導入をご検討されている方はもちろん、「Google Cloud を使っているがもっと有効に活用したい」という方など、ぜひクラウドエースにご相談ください。クラウドエースでは、Google Cloud を最大限活用していただくことができるように、さまざまなサポート サービスをご用意してお待ちしております。

※ Google Cloud、GKE、Google App Engine、および、BigQuery は Google LLC の商標です。

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