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サーバーとはどのようなもの?さまざまなシステムを運用するのに必要不可欠!

こんにちは。クラウドエース編集部です。

「サーバーという言葉は知っているが、詳しくは分からない」という方も多いでしょう。サーバーにはさまざまな種類があり、それぞれ用途も異なります。

本記事ではサーバーの基礎知識を紹介した上で、サーバーの種類やそれぞれの用途、メリットなどを解説していきます。

土地がなければ店も開けない

サーバー(Server)とは「提供する側」という意味の言葉です。サーバーを簡単に説明すると土地のようなものです。店を開きたいと思っても、土地がなければ店を開くことはできません。サーバーはオンライン上でサービスを提供する上での土台のようなものだと考えてください。

例えば Web サイトを運営するには、訪問者からのリクエストに応じて適切な情報を返すシステムが必要です。さらに、訪問者に情報を提供するシステムを実現するには、必要な情報を保存してシステムの通りに機能させるための基盤が欠かせません。

これは土地と店舗の関係に似ています。つまり、情報やシステムを稼働させる基盤となる部分が土地(サーバー)であり、その土地の上で稼働するシステムが店舗なのです。このようにサーバーは IT システムの稼働に欠かせない存在といえます。

サーバーの主な種類と用途

サーバーにはさまざまな種類があり用途が異なります。サーバーの種類は大きく分けて以下の通りです。

  • Web サーバー
  • ファイル サーバー
  • データベース サーバー
  • アプリケーション サーバー

ここでは順番に解説します。

Web サーバー

Web サーバーとは、Web サイトや Web サービスを稼働させるためのサーバーを指します。クライアントからのリクエストに応じて、Web 上で必要なデータを送り返すことを目的としたサーバーです。主に画像ファイルや HTML/CSS など、コンテンツを表示させるために必要なファイルを保管しています。

ファイル サーバー

ファイル サーバーとは、複数のサーバーや PC 端末などで、さまざまなデータの共有を行うためのサーバーです。ネットワーク上でデータを共有もしくは使用するために必要なファイルなどを保管し、リクエストに応じて編集・削除・保存を行います。

データベース サーバー

データベース サーバーとは、データの入力・編集・削除・出力する役割を持っているサーバーです。管理システムによってデータを整理し、利用者からのリクエストに応じてデータベースから探して結果を返すといった役割を果たしています。例えば、ショッピング サイトなどで商品を検索したい時に、価格や商品名、色などで絞り込み、条件に合う商品を表示させるのがデータベース サーバーです。

アプリケーション サーバー

Java や PHP などのプログラムを実行するのがアプリケーション サーバーです。利用者からのリクエストやプログラムに沿ってシステムを実行する役割を持っています。

サーバーには複数の種類がある

上でも説明したようにサーバーには複数の種類があります。ここでは、専用サーバー、共有サーバー、クラウド サーバーについて詳しく解説していきましょう。

専用サーバー

専用サーバーとは、他の利用者と共有することなく企業・個人が専用で利用するサーバーです。

そのためあまり他の利用者の影響を受けることがありません。利用者が OS やアプリケーションを自由に選べる点もメリットでしょう。

しかし、サーバーの設定・運用については利用者自身で行わなければならないことも多く、専門知識が必要な点がデメリットです。また、専用なので費用も高くなる傾向があります。

共用サーバー

共用サーバーは、複数の利用者が共用するタイプのサーバーです。1 つのサーバーを複数の利用者でシェアするので費用を抑えることが可能で、メンテナンスの手間がかからないというメリットもあります。

しかし、複数の利用者で共有しているため、思い通りにカスタマイズすることはできません。また、他の利用者の使用状況によっては、自社にも影響が出てくる可能性があります。

クラウド サーバー

クラウド サーバーはクラウド上に構築された仮想サーバーです。物理的なサーバーと違いサーバーの機能が複数台に分散されており、CPU やメモリを自由にカスタマイズすることが可能です。

共用サーバーよりも自由に利用できるため、費用を抑えて自分好みにカスタマイズして利用したいという方には人気があります。

手間やコストをかけずに導入するならクラウド サーバー!

自社でサーバーを運用する際に、手間やコストをかけずに導入したいのであればクラウド サーバーをおすすめします。その理由として、以下の点が挙げられます。

  • 自社でハードウェアを用意する必要がない
  • 速やかに利用開始できる
  • サーバーの管理・運用負担を軽減できる

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。

自社でハードウェアを用意する必要がない

クラウド サーバー提供事業者がインフラを用意するので、自社でサーバーを用意する必要がありません。もちろん、サーバーを保管・維持するためのスペースや空調設備、電源設備なども不要です。

速やかに利用開始できる

プランを契約すればすぐに利用開始できます。オンプレミスと違い、サーバー機器の調達や通信回線を整えるといった準備に時間がかかりません。導入がスムーズなので、「今すぐサーバーを利用したい」という企業におすすめです。

サーバーの管理・運用負担を軽減できる

サーバーの管理・運用は提供事業者が行うので、自社でこれらの業務を行わなくて済みます。電気代や空調費用、サーバーの管理を行うスタッフにかかる人件費や、保守運用の手間をかけず利用することが可能です。また、故障・障害対応にかかる負担も減らすことができます。

クラウド サーバー導入時のチェック ポイント


クラウド サーバーにはさまざまなメリットがありますが、導入の際に注意すべき点もあります。

  • 既存システムとの相性
  • セキュリティ レベル
  • サービスのラインナップ

ここでは、それぞれのチェック ポイントについて詳しく解説していきます。

既存システムとの相性を事前にチェック

クラウド サーバーを導入する際に、既存のシステムとの互換性をチェックしておかなければなりません。クラウド サーバーごとに、対応しているアプリケーションや仕様などは異なります。

サーバーの OS には、Linux 系や Windows 系などがあります。多くのクラウド サーバーではどちらにも対応していることが多いです。しかし、万が一対応していない場合にはシステムを稼働させられないので、事前にチェックしておきましょう。

求めているセキュリティ レベルかどうかチェック

セキュリティ レベルもしっかりとチェックしておきましょう。

オンプレミスや専用サーバーであれば、ネットワークを閉鎖して外部からのアクセスを完全に遮断することが可能です。一方、クラウド サーバーはインターネットを介して利用するため、不正アクセスやクラッキングなどによる情報漏洩のリスクを完全にゼロにすることは簡単ではありません。

必要なセキュリティ対策をしているか導入前にチェックし、自社側でもセキュリティ対策を万全にしておくことが大切です。

必要なサービスが揃っているかチェック

自社に必要なサービスが揃っているか事前にチェックしておく必要があります。特に確認しておきたいのは、料金プランとストレージの容量です。提供事業者により料金プランやストレージの容量は異なります。定額制や従量制があるので、自社にとってどのような料金プランが最適かしっかりと検討しましょう。また、ストレージの容量は足りなくなることも想定し、余裕を持って選んでおいた方が無難です。

クラウド サーバーの導入はクラウドエースにご相談ください

クラウド サーバーの導入を検討しているのであれば、ぜひクラウドエースにご相談ください。クラウドエースは Google 社が提供するクラウド サービス Google Cloud™ を扱っており、関連して以下のようなサポートをしております。

  • ワンストップのサービス
  • 豊富なサービス メニュー
  • 充実したシステム・アプリケーション開発支援

ここでは、クラウドエースのサービスについてより詳しく解説します。

導入からアフター サポートまでを一括提供

クラウドエースでは、導入からアフター サポートまでワンストップで提供しています。総合支援サービス「カスタマー サービス」では、3%の料金割引、支払代行、技術サポートなど、さまざまなサービスをご用意。オプションで以下のような豊富なサービスも提供します。

  • 運用サポート
  • パートナー サービス
  • システム移行
  • 設定代行

VPN や WordPress などの設定代行サービスも行っておりますので、「クラウド サーバーを導入したいが設定や移行の方法がわからない」という方はぜひご相談ください。

豊富なサービス メニューから必要なものだけ選べる

クラウドエースでは、お客様の要望を細かくヒアリングしてニーズに沿った提案をしています。「プリペイド定額」や「ライセンス プラン」などさまざまなプランを用意しており、各企業に合わせたものをお選びいただけます。

また検証環境で利用したい方や、まず試してみたいという方に向けて「ライト サーバー プラン」もご用意しております。無料サポート、損害保険、3%の利用料割引や円建てでの請求書発行などお客様のご意向に対して柔軟に対応しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

システム・アプリケーション開発支援が充実

クラウドエースは Google Cloud における世界トップクラスの技術力を誇っています。2019 年には、アプリケーション開発の分野において「2019 Google Cloud Services Partner of the Year for Japan」を受賞しました。

Google Cloud 専業のスペシャリスト集団がお客様のシステム開発をサポート。Google Cloud マネージド サービスでは、サーバー監視や障害対応、バックアップやアップデートなども代行いたします。

どのタイミングがベスト?クラウドエースの事例紹介

「クラウド サーバーを利用したいけれどイメージがわかない」という方もいるでしょう。そこでクラウドエースが導入支援を行った事例を紹介します。導入を検討する際の参考にしてください。

事例 1. サーバー リプレースのタイミング

三建設備工業株式会社様は、環境に配慮した空調設備・給排水衛生設備の設計・施工・メンテナンスを行っている設備工事会社です。自社で追加システムの要求があるかは常に不確定な部分があり、オンプレミスではそれも考慮して冗長な構成・スペックでサーバーを確保しておく必要がありました。

実際の利用量が少ない場合は過剰リソースになる上、想定外の要求があった場合は能力不足になるというリスクもあることからサーバーのリプレースを検討。クラウド サービスである Google Cloud であればメモリ・CPU・HDD の割り当てを簡単に変えられるため、いろいろなパターンのテストも容易に行えます。この強みに注目して導入を決断しました。

導入に際しては、どの割り当てが適正か事前に判断できたことで不安が少なかったといいます。カスタマーサービス(支払代行)を利用したことで、経理処理の負担も軽減できました。

事例 2. サーバー契約更新のタイミング

株式会社 MANTAN 様は、メディア コンテンツ事業を手がけている企業で、代表メディアにはポップ カルチャーのニュースサイト「MANTANWEB(まんたんウェブ)」や美容生活メディア「毎日キレイ」、エンタメ ニュース動画サイト「MAiDiGi TV」があります。

もともと利用していたホスティングの契約更新時期が近づきインフラ環境の見直しを実施。グローバル環境での安定稼働の実績や継続利用によるディスカウントに魅力を感じ、Google Cloud を採用しました。

インスタンスの起動速度や安定性が優れているという印象がある他、クラウドエースのサポートについては「技術的な確認をスムーズにとれた点が良かった」「コア数の上限を変更する際の Google 社とのやり取りなども、スムーズに進んで助かりました」といった声をいただきました。

まとめ

サーバーの運用方法には専用サーバー、共有サーバー、クラウド サーバーがあり、コスト削減や柔軟な運用をしたいのであればクラウド サーバーがおすすめです。特に Google Cloud はカスタマイズ性やセキュリティなどの点で優れています。

クラウドエースは 400 件以上の Google Cloud 導入支援の実績を誇り、運用サポート体制も万全です。クラウド サーバーの導入を検討している企業様はぜひご相談ください。

※ Google Cloud は Google LLC の商標です。

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