Gogole Cloud 導入によりリアルタイムコミュニケーションとデータ分析を実現し、サービス品質を向上したスタートアップ企業のケーススタディ

業種:スタートアップ テクノロジー

  • #BigQuery
  • #Cloud Firestore
  • #Cloud SQL
  • #Data Studio
  • #Firebase
  • #Google Cloud Storage
  • #Google Compute Engine
  • #Google Stackdriver

今回のケーススタディでは、IT 系スタートアップ企業において、会員制ファンコミュニティアプリの効率化と機能強化をするために Google Cloud を導入したケーススタディをご紹介いたします。実際に Google Cloud の公開事例を参考にして、どのように Google Cloud のサービスやプロダクトが顧客のビジネスにメリットをもたらすかを要点をまとめてご説明いたします。

Google Cloud 導入以前の状況や背景・課題

あるスタートアップが提供する会員制のファンコミュニティアプリは、タレントやインフルエンサー向けに、独自のファンコミュニティアプリを作成することができるサービスです。このアプリには、双方向のコミュニケーションをサポートするツールや、月額課金機能、ポイントを使ったスクラッチのような楽しい機能も備えています。

そして、このサービスのバックエンドとして、Google Cloud が選ばれることになりました。

Google Cloud を採用した理由

Google Cloud を選択した主な理由は、低いコストで多くの必要なサービスを利用できる点でした。さらに、すでに Google Workspace を導入していたため、経理への請求やレポートの共有が Google アカウントを通じて簡単に行える利点がありました。

また、Google Cloud の先進的な技術を駆使して、BigQuery のような迅速で使いやすいサービスを通じてデータ分析を行うことは、非常に魅力的でした。

構築した Google Cloud の具体的な構成

アプリの基盤として、Google Compute Engine(GCE)、Google Cloud Storage、そして Cloud SQL といった Google Cloud のサービスを使用しています。これらのサービスのおかげで、新しい仮想マシンを追加するだけで、新たなサービスをスピーディーに立ち上げることができるようになりました。

さらに、リアルタイムのデータベースとして Firebase を導入し、サービスの提供をスタートしました。また、Cloud Firestore の採用により、チャット機能もリアルタイムで動作するようになりました。

データの分析に関しては、BigQuery と Data Studio を使用しています。ログやデータベースの情報を BigQuery に集約し、その後 Data Studio でデータを視覚的に表示して、ミーティングなどで共有を行っています。さらに、システムの障害を早急に検知するために、Google Stackdriver を使って監視しており、何か問題が発生した場合は、Slack に自動的にメッセージが送られるように設定されています。

導入によるメリット・効果

Google Cloud を使用することによる最大の利点は、売上のわずか 2% 以下のインフラコストでサービスを利用することができるという点です。さらに、ライブ配信の品質向上の取り組みにより、配信の遅延を大きく減少させることができました。その結果、ユーザーからの不満やクレームが一度も寄せられないという実績を達成しました。

また、Firebase を導入することで、開発にかかる時間やコストを大幅に削減でき、その節約されたリソースを他のより付加価値の高いサービスの開発に充てることができるようになりました。

今後の展望や、Google Cloud に期待すること

現在のシステムはシンプルな構造を持っていますが、将来的にはサービスが大きくなることを想定し、システムの冗長化を進めていく予定です。現状では主に GCE を使用していますが、今後は Google Kubernetes Engine を活用して、サービス全体をコンテナ技術を用いて効率化する方向を検討しています。また、新たに公開された Cloud Memorystore も、サービスの可用性を向上させるための方法として検討中です。

さらに、VR 技術を活用したライブ配信の取り組みも計画しています。大勢のファンを持つ有名な芸能人がアプリを利用しても問題なく対応できるようなシステムを整えつつ、それを少人数のスタッフで効率的に管理する仕組みを目指しています。インフラの構築に関しては、自分たちで一から作るのではなく、Google Cloud の提供するサービスを積極的に活用していく方針を持っています。

導入した Google Cloud のプロダクト一覧と構成

・ Google Compute Engine(GCE)
・ Google Cloud Storage
・ Cloud SQL
・ Firebase
・ Cloud Firestore
・ BigQuery
・ Data Studio
・ Google Stackdriver

これらのプロダクトを組み合わせることで、スタートアップは迅速に新たなサービスを立ち上げ、リアルタイムのデータベースやチャット機能を実現しました。また、データ分析や障害検知もこれらのプロダクトを活用して行っています。今後は、Google Kubernetes Engine や Cloud Memorystore も導入する予定です。

※本ケーススタディは下記を参考にして作成いたしました。Google Cloud の導入を検討の上でお役に立っていただけると幸いです。
https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/thecoo-gcp-fanicon

Google Cloud に関するご相談や、導入を検討されている方は、クラウドエースまでご相談いただけましたら幸いです。
クラウドエースご相談窓口

この記事を共有する