三建設備工業株式会社

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安定稼働のその先へ。「Business Reliability Engineering」で運用保守と継続的改善を両立


オフィスビルや工場、病院など、さまざまな建物の空気調和設備や給排水衛生設備などの設計・施工を手がける三建設備工業株式会社(以下、三建設備工業)。三建設備工業は、クラウドエースが構築を支援した現場作業管理システム「TAMAシステム」の安定稼働を維持し、さらに継続的な改善を進めるため、当社の運用保守サービス「Business Reliability Engineering(以下、BRE)」を採用いただきました。本記事では、BRE導入に至った背景と、それによってもたらされた効果についてご紹介します。

安定稼働の先に見えた、運用保守の新たな課題

働き方改革の一環として、全社員の就労状況をリアルタイムに可視化する―。その大きな目的を掲げ、クラウドエースとの二人三脚で開発された三建設備工業の「TAMAシステム」。かつての紙とExcelによる煩雑な管理という課題は、このシステムの安定稼働をもって解決されました。しかし、その状態を維持・向上させていくためには、SSL証明書の更新やデータベースのアップデートといった専門知識を要する定期的な保守作業にくわえ、お客様だけでは解決が困難な技術的課題が新たに浮かび上がってきました。

BRE導入以前の課題について、ご担当者様は次のように語ります。

「これまでは、保守作業が必要になるたびに都度契約を調整していましたが、双方にとって手続きが煩雑で、緊急時の迅速な対応に課題を感じていました。そこで、システムの安定稼働と継続的な改善をワンストップでサポートしてくれるクラウドエースのBREサービスをご提案いただき、導入を決めました」(三建設備工業 ご担当者様)

ワンストップサポートによる継続的改善サイクルへ

今回、三建設備工業に導入いただいたBREは、システムの安定稼働と継続的な改善を包括的に支援するサービスです。クラウドエースは、このサービスを通じて主に以下のサポートを提供しています。

  • システムの監視、障害発生からの復旧、サービスデスクによる問い合わせの対応 
  • リソース、コスト、サービスレベルといった指標を常時モニタリングし、システムの構成を最適に管理 
  • 月次での障害実績やリソース使用量を評価し、データに基づいた改善事項をレポートとして提出 

これにより、都度の契約調整といった手間をなくし、専門家による計画的かつ迅速なサポート体制を確立しました。

実際にBREのサポートの一例として、最近のコスト削減の事例が挙げられます。お客様にて既に利用を終了されていたGoogle Cloudのプロダクトの不要なリソースについてコストが発生し続けている状況をご相談いただいたため、迅速に対象リソースを特定し、お客様では判断が困難なリソース削除による影響の有無について調査を行った上で削除作業を実施し、システムのコストの削減を実現しました。

ご担当者様は、
「システムの状況を可視化することで、継続的な改善サイクルが回り始めたんです」
と、その効果を実感されています。

コア業務に集中できる環境が、次のDX戦略を加速させる

クラウドエースのBREサービスの導入は、三建設備工業にとって、単なる保守業務の委託以上の価値をもたらしました。最も大きな成果は、保守運用の負担から解放され、TAMAシステムで得られるデータ活用による戦略立案といった、付加価値の高いコア業務に専念できる環境を構築できたことです。

私たちクラウドエースは、お客様のビジネス成長を加速させることが最も重要な使命であると考えています。今後もBREによる安定したシステム基盤の提供を通じて、三建設備工業様のさらなる挑戦と発展を力強く支援してまいります。

利用したサービス

Google Cloudシステム監視 + 運用支援(Business Reliability Engineering)
24時間365日の監視と運用支援で、Google Cloud上に構築されたシステムの安定稼働はもちろん、クラウド利用料や開発プロセスの最適化といったビジネス価値を高める運用改善も推進します。技術トレンドの急速な変化によって複雑化するシステムも高度な知見を持つエンジニアがサポート。新規の運用保守立ち上げもご相談にも対応いたします。

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