【日本初事例】稼働中の Oracle Database を Bare Metal Solution For Oracle へクラウド移行

三建設備工業株式会社

三建設備工業株式会社

  • 技術支援・開発
  • 不動産・建築


(左から)
クラウドエース株式会社
事業推進本部 事業企画部
中野直樹

三建設備工業株式会社
・管理本部 情報企画部 山中 啓悟 様
・管理本部 情報企画部 上田 美紗季 様

クラウドエース株式会社
事業推進本部 営業部 川崎 柊
技術本部 システム開発部
リーダー 吉村 恒平
長野 太一

三建設備工業は空気と水の環境創造企業として、信頼性の高い先進技術でお客様と社会が求める環境づくりをご提案している独立系の建築設備会社です。
1946 年の創業以来、空調設備・衛生設備・電気設備の企画段階から設計、施工、メンテナンス、リニューアルに至るまで建物のライフサイクルをご支援されています。

そんな三建設備工業では、「人事給与システム・ID管理システム」で利用しているシステムの、サーバリプレイスのタイミングと同システムに新たにサービスを追加するにあたって、SSD を搭載する必要が出てきたので、オンプレミスから Bare Metal Solution For Oracle(以下、BMS) への切り替えを行いました。

導入前の課題

山中様:
大半の基幹システムは既に Google Cloud 上で運用をしているのですが、Oracle Database を活用していた「人事給与システム・ID管理システム」のサーバ は ライセンス上の理由から Google Cloud に移行できずにいました。
また、Google Cloud を使い始めたタイミングでサーバをデータセンターから自社内に移動させてきたため、ハードウェア故障時に起こりうる課題などがあり、実際にビル内で行う災害点検時の際は、一定時間停止する必要がありクラウド上に移行したいと思っていました。
そんな中、昨年、BMS の提供リージョンに東京が追加されたことを受け、今回の移行に踏み切りました。

プロジェクトの背景

山中様:
今回導入した Bare Metal Solution For Oracle で稼働したのは「人事給与システム・ID 管理システム」のサーバであり、出退勤や休暇の申請など全社員が利用するシステムになります。
各現場と Google Cloud をVPN で繋いでおり、ユーザの IT に関するスキルレベルも一定でないことから、既存の仕様を変更することなく、ユーザ側に影響が出ないようなかたちで、移行を完了させる必要がありました。

システム開発について

山中様:
元々サーバリプレースのタイミングでの移行を想定していたので、1 年ほどで行うはずでしたが、SSD を使う必要が出てきたので、開発期間が 3 ヶ月となってしまいました。
短期間での開発だったことに加え、Oracle VM を初めて活用したので、ナレッジやスキルもない中の挑戦でした。
当初、既存のVPC内からBMSへの接続を想定していたのですが、既存の拠点との接続に使用している VPN と AS番号(Autonomous System 番号)が重複してしまい接続ができないという問題が発生しました。
そこで、Google Cloud とクラウドエースのメンバーに相談し、New VPC を間に挿入することによって解決しました。
また、Oracle VM におけるストレージの捉え方が特殊だったため、数回調整する必要があったのですが、十分なストレージを確保することができ、オールフラッシュストレージにすることができたため、迅速かつ安定した処理を実現することができました。

システム概要


山中様:
BMS 内に AP と DB を分けて設置しています。これを分けるにあたって、仮想化するために Oracle VM を採用し、AP サーバに対しては、Cloud Load Balancingを使って SSO(シングルサインオン)で認証するような仕組みになっています。
AP は ID 管理に使用していますが、BMSから外部ネットワークに接続ができなかったので、NAT を通して外部と繋げています。
左の VPC は Oracle VM を管理する目的でインスタンスを立てて、ここに基幹システムや社内のサービスを並べています。
今回「New VPC」と「BMS」部分を新たに立ち上げたことにより、左のユーザーからAP まで一直線につなげることが可能になりました。

プロジェクトの背景

山中様:
Google Cloud を基幹システムに導入した際も、クラウドエースのクラウドブースターというサービスを利用して、伴走をして頂くかたちで開発しました。
その際、プロジェクトを進める中で、追加要件などが発生しても、柔軟に対応してくださったり、長い付き合いの中で信頼関係が築けていたこともあり、今回も本プロジェクトが立ち上がったとき当然クラウドエースに手伝っていただこう、と思っていました。
今回、当社として初めての試みである部分が多かったのですが、情報が少ない中で都度相談をさせて頂きながら、自信を持って進めることができました。

今後の展望について

上田様:
昨今、テレワークの導入で自宅で業務にあたる社員が増加してきたことや、各所の現場で作業する社員のネットワークの接続環境のセキュリティ部分について課題があります。
そのため、VPN を上手く活用し現場やテレワークで業務に携わっている社員のセキュリティレベルの向上を図っていきたいと考えています。
また、現在は既存の VM を活用しているため本来サービスごとで分けたいところを、インスタンス単位で移行を行っています。早めにクラウドならではの構成に移行していき、今後のデータ分析などへも幅を広げていきたいと考えています。

本事例に携わったエンジニアより

吉村・長野:

三建設備様は問題解決のために新技術を導入することに、非常に意欲的でいらっしゃり当社としても刺激を多く頂いております。今回このプロジェクトをご支援させて頂くことが出来大変嬉しく思います。
本事例のようなタイプの開発をご検討中の企業は多くいらっしゃると思うので、是非、クラウドエースにてご支援をさせて頂きたいと思います。

※本事例は Google Cloud Japan 公式ブログに掲載されております。
是非そちらもあわせてご覧ください。
https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/skk-migrates-all-employee-business-systems-to-bare-metal-solution-for-oracle