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スタートアップがマネージド・コンテナ・サービスを採用すべき3つの理由
こんにちは、クラウドエース編集部です。
「業界の慣習や常識にとらわれないこと」はスタートアップや新興のテック企業(以下、スタートアップに統一)の強みです。その強みを最大限活かすために欠かせないのがビジネス・スピードであり、さらにそれを実現するにあたって「マネージド・コンテナ・サービス」の存在感が増しています。
従来はスタートアップのインフラ構築といえば、仮想マシンによって迅速なインスタンスを可能にするサーバー環境を利用するのが主流とされていました。しかし現在ではマネージド・コンテナ・サービスを活用することで、より少ないリソースで、より多くのインスタンスを起動することが、スタートアップの強みを増大する起爆剤になると考えられます。
今回はそんなマネージド・コンテナ・サービスの概要とスタートアップにおけるメリットについてご紹介します。
目次
マネージド・コンテナ・サービスとは?
そもそも「コンテナ」とは、あらゆる環境で実行するために必要な、全ての要素を含んだソフトウェア・パッケージです。これは、従来の一般的な仮想化技術を比較するとその違いを理解しやすくなります。
従来の仮想技術では物理サーバー上に複数のOSを配置するのに対して、コンテナではOS上に複数の実行環境を配置できます。実行環境上でのOSが要らないため起動・実行が速く、リソースをより効率よく使用できます。
マネージド・コンテナ・サービスはいわば「事前に用意された実行環境によりコンテナを素早くインスタンスし、かつサーバーの保守・運用を任せられるサービス」です。
スタートアップがマネージド・コンテナ・サービスを採用すべき3つの理由
マネージド・コンテナ・サービスの有用性は全ての企業に共通していますが、とりわけスタートアップには欠かせない環境だと考えられています。主な理由は3つあり、それぞれご説明いたします。
運用コストの削減
まず、マネージド・コンテナ・サービスの導入により運用コストを削減できます。たとえば、Google Kubernetes Engine は Tau VM のハイパーバイザ・プロビジョニングより、複数のゾーンにわたる自動スケーリングや、機械学習用の TPU 、ストレージ・ボリューム、セキュリティ認証のオンデマンド、アップグレードに至るまで、完全に統合された Iaas 環境を提供しています。アプリケーションをコンテナに入れるだけで最適なシステムを選択できるのです。
ビジネス・スピードの維持及び向上
ビジネスを展開していくスピード感はスタートアップにとって最大の武器ですが、クラウドや物理環境を含めた保守・運用業務がそのスピードを阻害することが度々あります。また、従来の仮想技術では革新的なサービス提供や、クラウド・モダナイゼーションを支えられない可能性もあるため、マネージド・コンテナ・サービスの有用性が際立ちます。
マネージド・コンテナ・サービスであれば、サービスの拡張性とセキュリティ、そして保守性を担保しながら、市場に破壊的イノベーションをもたらすような価値を提供できるようになります。
インフラ構成のブラックボックス化を防止
スピード感を重視し、設計書を修正しないまま手作業で OS 構成を書き換え、運用機能を作り込んでしまう行為を属人的に行うことでインフラやシステムのブラックボックス化を招きます。こうなってしまうと容易な変更・移行を難しくしてしまうのです。
一方、マネージド・コンテナ・サービスならコードを用いたプロビジョニングなどが行える IaC ( Infrastructure as Code )での管理が行えるため、システムのブラックボックス化を防ぎます。コードを見るだけで現在のシステム構成が確認できるため、変更・移行も容易になるのです。
ひいてはビジネス・スピードの維持・向上にも貢献し、スタートアップが持つ各種の強みを最大限引き出してくれます
マネージド・コンテナ・サービスであらゆる変化に耐えうる環境を整える
スタートアップの多くは、ビジネスをより速くより効率的に行うために、持てる技術や人材を最大限に活用する方法を模索しています。さらに、ビジネス・ロードマップの優先事項に費やせる時間を増やし、インフラは最小限のリソースに留めることを希望している企業も多いでしょう。Googleが提供するマネージド・コンテナ・サービスなら、その両方を同時に実現できます。
弊社クラウドエースは、Gogole Cloud のマネージドサービスパートナーとして、スタートアップに欠かせないマネージド・コンテナ・サービスのご提供を強みとしております。ビジネス・スピードの維持や向上のため、スタートアップの強みを最大限活かし市場と未来を切り拓くために、マネージド・コンテナ・サービスのご利用をぜひご検討ください。
インフラのことでお困りごとや、課題を感じているスタートアップのご担当者様は、ぜひ一度クラウドエースまでお気軽にご相談ください。
必ず何かしら事業にとってのヒントをお伝えできると思います。
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