飲食 x IT の爆速アプリ開発を Google Kubernetes Engine が後押ししたケーススタディ
業種:
- IT・インターネット/
- 飲食・接客・サービス/
今回のケーススタディでは、飲食 x IT の業界において、効率的なアプリケーションの開発と運用を行うために Google Cloud を導入したケーススタディをご紹介いたします。実際に Google Cloud の公開事例を参考にして、どのように Google Cloud のサービスやプロダクトが顧客のビジネスにメリットをもたらすかをわかりやすくご説明いたします。
Google Cloud 導入以前の状況や背景・課題
あるグルメサイトを運営する企業では、コロナ禍における需要の高まりを受け、テイクアウトサービスの立ち上げを計画していました。しかし、従来のオンプレミス環境での開発・運用では、社会のニーズに迅速に対応するための開発人員の不足とインフラ管理の複雑さが大きな壁になることを課題として認識していました。
Google Cloud を採用した理由
サービスの迅速な立ち上げと運用の効率化が求められるなか、インフラをコードで管理し、迅速な展開が可能な Kubernetes を利用することで、プロジェクトの成功を目指しました。そして、使いやすさの面と Kubernetes の深い理解が不要な点を考慮し、Google が提供するマネージドサービスである Google Kubernetes Engine(GKE)を採用することに決めました。
導入によるメリット・効果
わずか 3 か月という短い期間、そして開発チームは僅か2名という体制でのサービスローンチを目指す中、Google Cloud の選択が功を奏すことに。当初の目論見通り、GKE の採用がキーとなり、その柔軟なインフラ管理機能によって迅速かつ効率的な開発とデプロイメントプロセスを実現することが可能になりました。そして予定通りサービスの立ち上げを成功させることができました。
さらに、サービスの急速な拡大にも柔軟に対応することができ、テイクアウト需要の増大にも迅速に応じることができました。また、データ分析基盤を BigQuery に移行することで、コストを大幅に削減する見込みも立ちました。
構築した Google Cloud の具体的な構成
このテイクアウトサービスのシステム構成は、Google Kubernetes Engine(GKE)を中核としています。GKE の導入により、インフラの自動化とスケーラビリティが大きく向上しました。
データベース管理には、Cloud SQL が採用され、信頼性と拡張性を提供しています。セッション情報やジョブキューの効率的な管理には、高速でスケーラブルな Memorystore が使用されており、システムのパフォーマンスを強化しています。
また、システムの監視とログ管理には、Cloud Monitoring と Cloud Logging が組み込まれ、障害発生時の迅速な対応や運用上の洞察を支援しています。これらの組み合わせにより、サービスの安定性と拡張性が保証され、顧客への信頼性高いサービス提供が可能になりました。
今後の展望や、Google Cloud に期待すること
将来に向けて Google Cloud のさらなる活用を計画しています。特に注目しているのは、Vertex AI によるログデータの活用です。これにより、顧客の行動や好みをより深く理解し、パーソナライズされたサービス提供を目指しています。
また、データ分析とプロセスの自動化により、効率的なユーザーの意思決定を後押しすることで、エンゲージメントを高め顧客満足度を向上させていきたいと考えています。
導入した Google Cloud のプロダクト一覧と構成
・Google Kubernetes Engine (GKE): アプリケーションのデプロイメントと管理
・Cloud SQL: データベース管理
・Memorystore: セッション情報とジョブキューの管理
・Cloud Monitoring: システムの監視
・Cloud Logging: ログの管理と分析
・BigQuery: データ分析基盤の移行先として、パフォーマンス向上とコスト削減を目的に採用
・Vertex AI: 未来の計画として、ログデータの機械学習を活用し、サービスの質を向上させるために検討中
※本ケーススタディは下記を参考にして作成いたしました。Google Cloud の導入を検討の上でお役に立っていただけると幸いです。
https://cloud.google.com/customers/kakakucom?hl=ja
Google Cloud に関するご相談や、導入を検討されている方は、クラウドエースまでご相談いただけましたら幸いです。
クラウドエースご相談窓口
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