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テレワークを促進するための Google Workspace 活用術

こんにちは、クラウドエース編集部です。

少し古いニュース(4月初旬)になりますが、東京商工会議所が新型コロナウイルスに対する企業の取組みを調査するためにアンケートを実施した結果、テレワークを実施している企業が26%に留まっていることがわかりました。コミュニケーションや労務管理、セキュリティ等、テレワークの導入には解決すべき課題が数多く存在し、日本ではテレワークの導入が中々進まない状況になっています。

そんな中、クラウドエース・吉積情報ではテレワークを導入し、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。今回のコラムでは、吉積情報株式会社の秋田社長にテレワークを導入できた理由をインタビューします。一体なぜテレワークをスムーズに導入することができたのでしょうか。

(2020年10月追記) G Suite は Google Workspace へ

2020年10月に、 G Suite は更新されて Google Workspace になりました。こちらはインタビュー当時の記事なので G Suite という表記のままですが、現在でもクラウドエース・吉積情報では、Google Workspace を活用したテレワークを行っておりますので、十分参考になるかと思います。
なお、Google Workspace への変更について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

秋田社長に聞く「テレワークの導入」と「 G Suite 」

吉積情報株式会社 代表取締役社長 秋田晴通

最初に御社について質問させてください。吉積情報株式会社とはどのような会社ですか?

弊社は2005年に創立され、2008年からは G Suite (旧 Google Apps )の代理店として多くのお客様に G Suite の導入・運用サポートを行ってきました。G Suite のサポート以外にも、Google Cloud Platform (以下GCP)を活用した G Suite 拡張システムの構築やWebサービスの提供も行っています。また、2014年にサービス提供を開始した GCP 導入支援サービス「クラウドエース」は2015年に分社化され、現在は GCP 専門の技術資格を保持したエンジニアを数多く抱え、GCP 導入支援から開発までを行う GCP 専門のSI企業として活躍しています。ですので、「吉積情報 = G Suite 」「クラウドエース = GCP 」と覚えていただくのが良いと思います。

御社のテレワークを支える G Suite はどのようなサービスですか?

G Suite は普段使い慣れた Google サービス( Gmail / カレンダ / ドライブ 等の)をビジネス向けにパッケージングしたグループウェアです。G Suite の全てのアプリケーションはWebから提供されるため、ユーザにとっては作業場所を選ばないサービスであると言えます。G Suite の詳細については、これまでクラウドエースHPの「コラム」に多くの記事を寄稿してきましたので、そちらを参考にしていただければと思います(※1)。

※1 「G Suite × テレワーク」に関する記事は以下をご参考ください。(2020年10月更新)

吉積情報、クラウドエースでテレワークをスムーズに導入できた理由を教えてください。

理由は2つあります。1つ目は「既に G Suite を利用していたこと」、2つ目は「素早い経営判断」です。

1つ目については、これがテレワークを導入できた一番の理由だと考えています。G Suite はインターネットに接続していれば、どの端末からもアクセスできるため、場所を選びません。この特性がなければテレワークは導入できなかったと思います。セキュリティについてはシングルサインオンのサービスやセキュリティソフト等で保護しています。ちなみに、1つ目を満たしていれば企業規模はあまり関係ないとも考えています。例えば、先日「テレビ東京で8割の社員が在宅勤務を行なっている」というニュースを見ましたが、おそらく G Suite を既に導入していたことが大きな要因だったのではないでしょうか。弊社含め、既に G Suite を導入していた多くの企業は、今回の新型コロナウイルスの問題によって改めて G Suite の強みを実感していると思います。

2つ目の「素早い経営判断」については、グループ会社「吉積ホールディングス」の社長である吉積の意向が強く働いています。吉積自身家族を持っているため、今回のコロナ禍によって社員が被る影響を理解しており、今回の素早い判断に繋がったのだと思います。

しかしながら、弊社も含めた吉積グループでは、今回の新型コロナウイルスの問題とは関係なくテレワークについては積極的に導入を進めてきました。共働きをしながら育児をしている社員もいれば、家族のサポートをしながら働いている社員もいたり、社員は様々な事情を抱えて仕事をしています。そういった様々なケースに対して、テレワークは非常に有効です。

吉積グループでは、様々な働き方ができる環境を作ることが結果的に生産性の向上に繋がると考えています。政府から新型コロナウイルスによる外出自粛の要請が取り下げられた後も、弊社グループではテレワークを促進し続けていくことになると思います。

生産性が下がらないように注意していることは何ですか?

一番注意が必要なのはコミュニケーションだと考えています。チームで業務を遂行していく以上、コミュニケーションは全ての業務のベースになるからです。もちろん、社員の経験値によってはマイクロマネジメントを行うケースもありますが、基本的にはチームのコミュニケーションを促進させることが生産性をあげることに繋がると考えています。

例えば、弊社グループでは Google Meet を活用してコミュニケーションの促進を計っています。業務中はチームで Google Meet に接続し、いつでも口頭で質疑ができるようにしたり、最近ではオンライン飲み会でも利用しています。

G Suite 以外に利用しているサービスはありますか?

G Suite が弊社のテレワーク運用において、中心にあるサービスであることは間違いありませんが、もちろんそれだけではありません。ただし、インターネット経由で接続できるSaaS(Software as a Service)のWebサービスには限定しています。

テレワークで活用中のサービス 説明
G Suite 資料の作成(複数人での同時編集)、オンライン会議、予定管理、メール等で活用しています。また、オンライン飲み会等、社内のコミュニケーションにも活用しています。
Cmosy Cmosy は吉積情報株式会社が提供する G Suite 拡張 社外向けファイル共有サービスです。社外とのファイルのやりとりに利用しています。
Slack PJ単位のコミュニケーションに利用しています。
Salesforce 商談の進捗管理を行なっています。営業の稼働状況はこのツールから確認することができます。
Wrike/Backlog プロジェクトの課題・進捗管理については Wrike や Backlog を利用しています。

テレワークについて御社独自のユニークな施策はありますか?

毎日「ラジオ体操」を行なっています(笑)指定の時間に参加したい人だけ Google Meet に接続しラジオ体操を行なっていますが、気分転換にもなるため個人的には良い試みだと思っています。

外出自粛がいつまで続くのか見通しが立たない状況で、社員の心と体の健康維持は非常に大きな課題です。この課題については会社として取り組む必要性を感じていますので、今後も色々な施策を試していくことになると思います。

これからテレワークの促進に G Suite を導入する企業へのアドバイスをいただけますか

3のご質問で回答させていただいた通り、「既に G Suite が導入されている」、且つ「ある程度運用を行なっている」状況であれば、テレワークの促進はスムーズだと思います。ただ、新規で G Suite を導入する場合はお客様が抱える状況に応じて導入を進めていくのが良いと思います。弊社では、2008年以来 G Suite の導入サポートをサービスとして提供しており、お客様の要件・規模に応じて導入サポートを行うことが可能です。

御社の G Suite サポートは他社と何が違いますか?

他社との比較については、以前クラウドエースHPのコラムに寄稿させていただいたコチラの記事をご参考ください。

クラウドエース・吉積情報株式会社はテレワークの導入を支援しています

秋田社長にインタビューで答えていただいた通り、クラウドエース・吉積情報株式会社では、全社的にテレワークを導入し日々の業務を行っています。実際に Google クラウドをフル活用してテレワークの運用を行っているからこそ、テレワーク導入をご検討している企業様に対して Google Workspace (旧 G Suite) を含めた Google クラウドでサポートしたいと考えております。

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