弊社代表の吉積がInter BEE 2014 基調講演3<IP・クラウドを活用した映像コンテンツプロダクション>に登壇いたしました。
11月19日から3日間にわたり開催された「2014年国際放送機器展(Inter BEE 2014)。国際放送機器展は年に一度の開催となり、日本全国のみならず、世界各国から放送の新技術が集う場として、毎年大変盛況です。
50回目に当たる今回、TBSテレビ様は Google Cloud Platform と Google Drive for Work を活用した映像プロダクション支援システム「BooBoクラウド」の試験運用を発表し、同展の基調講演でTBSテレビ様、Google 様と並び弊社代表の吉積が基調講演に登壇いたしました。
簡単ですが講演の様子と概要をレポートいたします。
本基調講演はありがたくも大変な盛況で、定員500人のところ定員を大幅に上回るお客様にご参加頂きました。
大盛況な基調講演の様子
基調講演ではまず、TBSテレビ、メディア戦略室メディア戦略部テクニカルプロデューサーの大吉なぎさ様より、現在映像制作業界で抱える問題についての説明がありました。
主に
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映像漏洩のリスク
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未承認Webサービス、物理デリバリーを使った映像データのやり取りによる映像漏洩のリスクとコストの発生
(シャドーIT問題) -
複雑な指示系統による関係者間のコミュニケーションスピードの遅延
といった点が大きな問題となっている、とのことでした。
映像制作現場の現状
出典:Inter BEE2014基調講演 IP・クラウドを活用した映像コンテンツプロダクション
これらの問題を解決するためにプレビューシステムのクラウド化の検討が始まりました。
検討により、クラウドを利用することにより、以下の利点が生まれることがわかりました。
クラウド利用の利点
出典:Inter BEE2014基調講演 IP・クラウドを活用した映像コンテンツプロダクション
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クラウドに保存することで複製や紛失が防止されることにより、セキュリティの向上、コストが削減できる
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クラウドの特徴であるリアルタイムの情報共有により、業務スピードが向上される。また、コミュニケーションが向上する
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数年後のハードウェアの更新はなく、常に最新状態がクラウドプロバイダによって保証される。
更に、ハードウェア製品の価格低下は利用料金にも反映される
とのことでした。
そして、これらの利点を活用するために生み出されたのが<BooBoクラウド>となります。
基本3機能として
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アップローダー: 動画のアップロード機能
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試写室(プレビュー便) :アップロードした動画のプレビュー機能
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ファイル便: アップロードした動画の共有機能
を構築し、運用しています。
BooBoクラウド トップ画面
BooBoクラウド 基本3機能
出典:Inter BEE2014基調講演 IP・クラウドを活用した映像コンテンツプロダクション
このBooBoクラウドをTBSテレビ様と吉積情報株式会社が共同で開発いたしました。Google Drive for Work と Google Cloud Platform の連携というGoogle のクラウドをフルに活用することで、セキュリティを確保しつつ、スピーディーな映像制作業務を実現しました。
基調講演はじめ、BooBoクラウドブースも全日沢山のお客様にご来場いただき、当初の予想を大きく上回るご好評をいただきました。日本経済新聞をはじめ、日経ニューメディア・電波タイムズ・映像新聞・放送技術などの業界紙でもご紹介頂いております。
また、映像制作の実務に関わる多くの企業様から数多くのお問い合わせを頂いておりますので、詳細にご興味のある方は、是非お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
登壇者の講演後の集合写真です。左から
株式会社TBSテレビ メディア戦略室 メディア戦略部 テクニカルプロデューサー 大吉なぎさ 様
株式会社TBSテレビ メディア戦略室長 本間康文 様
グーグル株式会社 Google for Work クラウドプラットフォーム セールススペシャリスト 奥るみ 様
吉積情報株式会社 代表取締役 吉積礼敏