Web3.0を理解するために知っておきたい単語20選

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こんにちは、クラウドエース編集部です。

今後のインターネットの在り方について議論される際に必ず出る「 Web3.0 」という言葉。
Web3.0 とは、現代の GAFA に権力が集中している「 Web2.0 」というインターネットの在り方に代わるものです。
その大きな特徴は「非中央集権的なインターネットの実現」を目指すことです。

今回は、Web3.0 を構成する重要な技術や概念について網羅的に紹介していきます。
これらの単語を理解することで、Web3.0 とはどのような時代であるかをイメージしやすくなるでしょう。

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、「過去から現在までの取引履歴を 1 本の鎖のように記録し、複数のコンピュータに分散保存する」技術のことです。

ブロックチェーンが誕生したからこそ、非中央集権的なインターネット世界である Web3.0 を実現できるといえます。
これまでは GAFA などの巨大企業は、情報やプラットフォームを提供する代わりに利用者の個人情報などを独占してきました。
しかし、ブロックチェーンにより情報の分散管理が実現することで、その主権を民主的なものにできるようになるのです。

ブロックチェーンとは 概要や仕組みを5分で入門

スマートコントラクト

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で動くシステムのことです。
具体的には、ブロックチェーンに一定のルールを設定し、それを満たした場合には自動的に契約が実行されるという仕組みです。

この仕組みは、この後紹介する Web3.0 の新たな組織の形である「 DAO 」において特に活用されています。

スマートコントラクトとは. 概要や仕組みを5分で入門

ビットコイン

ビットコインとは、仮想通貨のひとつです。
ブロックチェーンは、「取引履歴が全て不正なく記録される」というビットコインを実現させるために誕生した技術でもあります。

数ある仮想通貨の中でもビットコインのユニークなポイントは、「経済活動の円滑化を目的に作られたこと」「発行枚数の上限が決まっていること」です。
他の仮想通貨が特定の組織内での利用を目的に作られることが多いのに対して、ビットコインはで円やドルと同じように経済活動を円滑に進めるために作られています。
また、発行枚数が2,100万枚と定められているため、希少価値を維持できることも特徴です。

イーサリアム

イーサリアムも、仮想通貨のひとつです。
ビットコインに次ぐ時価総額と知名度の高さを誇ります。

イーサリアムの大きな特徴は、スマートコントラクト機能を備えていることです。
ビットコインには、スマートコントラクト機能はありません。
そのため、ビットコインよりも複雑な取引を瞬時に行えることがメリットです。

NFT

NFT とは「 Non-Fungible Token 」の略称で、日本語で言えば「非代替性トークン」となります。
簡単に言えば「鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」です。

これまで、インターネット上の画像や動画は、簡単に複製・改ざんすることができました。
しかし、ブロックチェーン技術の登場により、改ざん・偽造ができないデジタルデータを生み出せるようになりました。
これが NFT です。

NFT の登場により、これまで資産価値のなかったデジタル上のデータにも大きな価値が付くようになりました。
有名アーティストの NFT 作品が数十億円の価格で取引されたというニュースも記憶に新しいですね。

【NFTとは】超わかりやすいNFTの基礎知識

クリエイターエコノミー

クリエイターエコノミーとは、これまで情報やサービスの消費者だった多くの人が、発信者となって経済活動に参加する現象のことを指します。

わかりやすいのは、インスタグラマーや YouTuber のような存在でしょう。
「中央に権力を置かない」という Web3.0 では、Meta や Google が提供するこれらのプラットフォームを利用せず、クリエイター自身がファンコミュニティを構築することで、独自の経済圏を 作り出すことが予想されています。

DeFi

DeFi とは「 Decentralized(=分散型)」と「 Finance(=金融)」を組み合わせた言葉です。

これまで、金融取引の際には、信頼を担保するために銀行などの第三者の仲介が必要でした。
しかし、「不正不可能」という特徴を持つブロックチェーンや「契約の自動履行が可能」という特徴を持つスマートコントラクトを利用することで、仲介者なしでも信頼性の高い取引が可能となったのです。

銀行という中央集権を置かない DeFi は、Web3.0 の「非中央集権的なインターネット」という概念を、金融業に適用したものとも言えるでしょう。

DeFi とは 概要や仕組みを5分で入門

GameFi

GameFi とは、「 Game 」と「 Finance 」を組み合わせた言葉で、プレイすることで仮想通貨を得られるゲーム全般のことを指します。

例えば、ゲーム内のアイテムや土地などを NFT 化して、自身で作成したアイテムを販売したり、所有している土地を別のプレイヤーに売買したりすることで仮想通貨を得ることができます。
また、ゲームによってはプレイの成果によって仮想通貨が付与されるものもあります。

P2E(Play-to-Earn)

P2E とは「 Play-to-Earn 」の略称で、文字通り「遊んで稼ぐ」という概念です。
GameFi においてアイテムの売買やゲームのせいかで得た仮想通貨を現金化して稼ぐということです。

このように、遊びながら稼げるゲームは「 GameFi 」のほか、「 P2E ゲーム」「 NFT ゲーム」「ブロックチェーンゲーム(BCG)」とも呼ばれます。

DAO

DAO とは「 Decentralized Autonomous Organization 」の略で、日本語では「分散型自律組織」と呼ばれます。

具体的には、中央に権力者を置かずに、民主的な運営を目指す組織と言えます。
DAO の参加者にはトークンが発行され、意思決定はトークンの投票によって行われます。

これは、Web3.0 の概念を組織運営に当てはめたものと言えるでしょう。
株式会社に代わる新たな組織の形としても注目を集めています。

DAO とは 概要や仕組みを5分で入門

トークン

トークンとは、直訳すると「しるし」です。Web3.0 を理解するためには、特に以下の 4 つの種類のトークンについて知っておきましょう。

  • DeFi トークン=DeFiで 利用されるトークン
  • ガバナンストークン=DAO の参加権としてのトークン
  • 非代替性トークン= NFT 
  • セキュリティトークン=DAO におけるデジタル化された有価証券

「トークン」という言葉は、文脈によって意味が異なると言えます。

トークンとは 概要や仕組みを2分で入門

トークノミクス

トークノミクスとは、「トークン」と「エコノミクス(経済)」を掛け合わせた造語です。
各種トークンの時価総額、仕組み、需要と供給、インフレとデフレ、実用性など、トークンに関連した経済についてのあらゆる事象を総合的に指す言葉です。

トークンを活用してビジネスを行いたいと考える場合は、トークノミクスについての理解・分析が重要となるでしょう。

メタバース

メタバースとは、「自分自身を投影したアバターを通じて、現実世界と連動しながら行動できる仮想空間」のことです。
Facebook が今後メタバース事業に注力するとして社名を「 Meta 」に変更したことから、大きな注目を集めるようになりました。

メタバースには、VR ヘッドセットを着用して仮想世界に没入して楽しむサービスのほか、広義では「あつまれ!どうぶつの森」「 Fortnite 」などのアバターを操作して遊ぶゲームも含めることができます。

メタバースとは 概要や仕組みを 5 分で入門

マルチバース

マルチバースとは、個別に構築されたメタバースがブロックチェーンを通じて繋げられた仮想空間のことです。
これにより、各メタバース内のアバターや通貨、NFT 化されたアイテムなどがプラットフォームを超えて自由に行き来できるようになります。

ただし、マルチバースを実現するためにはVR、ブロックチェーン、仮想通貨の技術を融合する必要があります。
そして、それを実現するためにはまだ技術的な点から時間がかかると予想されています。

インターオペラビリティ

インターオペラビリティとは、直訳すると「相互運用性」です。
複数の異なるものを接続した際に、全体として正しく動作することを指します。

Web3においては、ブロックチェーンにおけるインターオペラビリティ問題が指摘されています。
現在、ビットコインやイーサリアムなど、仕様や搭載機能の異なるブロックチェーンが数多く登場しています。
そのため、例えばビットコインのウォレットにイーサリアムを送金したい場合は、仮想通貨取引所を介して一度イーサリアムをビットコインに変換する必要があります。

つまり現状のブロックチェーンはインターオペラビリティのない状態であり、これは Web3.0の概念の実現における大きな課題となっています。

アスターネットワーク(ASTR)

アスターネットワーク(ASTR)とは、日本発のブロックチェーンプロジェクトであり、異なるブロックチェーンを相互に接続するシステムを構築しています。

先述の通り、ビットコインとイーサリアムといった異なるブロックチェーンは相互運用性がないため、通貨を交換したい場合には仮想通貨取引所が仲介する必要があります。
しかし、アスターネットワークを活用すれば異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができます。
インターオペラビリティの実現を目指す取り組みと言えるでしょう。

プルーフ・オブ・ワーク(PoW)

プルーフ・オブ・ワーク(= Proof of Work)とは、仮想通貨の取引履歴を正確にブロックチェーンに記録するための仕組みです。

ブロックチェーンでは、ある取引が発生した際、そのデータはネットワークの参加者に承認されることで初めてブロックチェーンに記録されます。
この承認作業は「マイニング」と呼ばれます。
そして、マイニングによってデータの正当性の合意を取るという仕組みが「プルーフ・オブ・ワーク」です。

国などの中央に管理機関を置かないビットコインでは、取引履歴の正当性を保つためにこのような第三者による承認という仕組みが必要なのです。

P2P

P2P とは「 Peer to Peer 」の略語で、ブロックチェーンで用いられる通信システムのことです。
「Peer 」とは「対等な人」という意味であり、「Peer to Peer」とは「対等な立場の端末同士が情報共有を行って構築されるネットワーク」と言えます。

これまでは、情報が集約されたサーバーを中央に置き、それを介して情報共有が行われていました。
しかし P2P ネットワークが実現したことにより、サーバーを介さずに、端末同士で直接データファイルを共有することができるようになったのです。
非中央集権的な通信の仕組みと言えるでしょう。

Discord

Discord とは、アメリカ発のソーシャルプラットフォームです。
共通の趣味を持つ人たちとテキストや音声、ビデオで好ミュニケーションを取ることができます。

Discord の特徴は動作が早いこと、トレンドをすぐに把握できること、bot 機能などにより情報の翻訳を瞬時に行えることです。
このことから、現在多くの NFT ゲームやメタバースゲームを運営する企業が Discord を使って情報発信を行っています。

EVM(イーサリアム仮想マシン)

EVM とは、「 Ethereum Virtual Machine 」の略で、直訳すると「イーサリアム仮想マシン」です。

EVM の役割は、イーサリアム上のスマートコントラクトを実行するためのプログラム言語を翻訳することです。
スマートコントラクトの実行は、専用のプログラム言語を用いて記述されます。
しかしこの言語は、人間にとって理解しやすい形であるものの、コンピューターには理解ができません。
この言語を、コンピューターが理解できるような数値の羅列に直してくれるのが EVM ということです。

CBDC

CBDC とは、「 Central Bank Digital Currency 」の略称で、直訳すると「中央銀行デジタル通貨」となります。

言葉通り、中央銀行によって発行される現金を代替するようなデジタル通貨 のことです。
具体的な定義としては「デジタル化されていること」「円などの法定通貨建てであること」「中央銀行の債務として発行されること」を満たすものとされています。

実際にデジタル通貨の発行を実施している国もあり、日本においても実証実験と制度設計面の検討が進められています。

CBDC中央銀行デジタル通貨とは 概要や仕組みを5分で入門

まとめ

ここまで、Web3.0 に関連する重要キーワードについて紹介してきました。各単語の意味について理解することで、これから来る Web3.0 の世界への知識を深めてください。

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